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Awich、仲間やファンの愛に包まれたバースデーライブでさらなる挑戦を宣言

「L'ULTIMO BACIO Anno 22 Awich Birthday Premium Live 2022」の様子。(撮影:YUKIKAZE)
1年以上前2022年12月20日 13:02

Awichが自身の誕生日である12月16日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールでワンマンライブ「L'ULTIMO BACIO Anno 22 Awich Birthday Premium Live 2022」を開催した。

3日間限定で販売された約800名の枠に約4000名もの応募があったという本公演。開始時間を少し過ぎた頃、神聖なクワイアのようにも響く「Boss Run Dem」のイントロが流れ、赤い照明の中にAwichが現れた。堂々とヴァースをキックし、「Welcome to my birthday live!」と観客を迎え入れた彼女は、マスクの着用を条件に声援を許可すると、間髪をいれず「洗脳」へ。ステージにはこの夜最初のゲストとしてDOGMAが現れ、客席から大きな歓声が上がった。

「WheU@」パフォーマンス後、「みんな、今日はアットホームに、来ているみんなのことをファミリーだと思って。私のMCも、気取った言葉じゃなくて、おしゃべりみたいな感じで話せれば。私の一番の誕生日プレゼントはみんなが今日心から楽しんでくれること」と語りかけたAwich。「どれにしようかな」など最新アルバム「QUEENDOM」からの人気曲を惜しげもなく披露していく。客席からは手拍子が絶えず、「口に出して」の途中、「次のヴァースを一緒に歌ってくれますか」とAwichが呼びかければ、観客は「生死をかけて愛されるのは罪?」と合唱。さらにAwichが「余生に残したい名言、せーのでいくよ!」と号令をかけると「腹ばっか立てずに立てろよChimpo」というパンチラインが会場に響きわたった。

「Poison」で登場したNENEがAwichに「生まれてきてくれてありがとう、本当に」と伝えたあと「GILA GILA」ではJP THE WAVYがステージに。Awichとの完璧なコラボパフォーマンスでオーディエンスを魅了した。また「沖縄で生まれ育ち、今も沖縄を愛している」と語ったAwichは「先輩たちの1人であるモンパチの、今の時代だからこそ大事にしないといけない名曲をリミックスしました。未発表曲だけど、地元ではオリオンビールのCMで流れています」と紹介し、MONGOL800の「琉球愛歌」を歌唱。涙を誘う慈愛に満ちた歌声を響かせる。その後、同郷のOZworldを迎えた楽曲「DEIGO」を畳みかけたAwichは、SugLawd FamiliarのVanity KとOHZKEY、そしてCHICO CARLITOとコラボした「LONGINESS Remix」も披露。会場を沖縄のバイブスに染め上げた。

この日のライブはAwichにとって初となる2部制で行われた。休憩時間を経て、デニムにニットキャップというカジュアルな衣装に着替えた Awichは、SOIL&"PIMP"SESSIONSの面々を中心とするバックバンドを従え、ピースフルな雰囲気の「Happy X-mas (War Is Over)」で2部を開始。贅沢なバンドアレンジの「Love Me Up」に続けて披露されたのは、ひときわファストなフロウの「Open It Up」だ。みどりん(SOIL&"PIMP"SESSIONS)が叩くドラムのビートのみが響きわたる中、生々しいパフォーマンスを繰り広げたAwichは、観客を呼び込んで“Open It Upチャレンジ”を開催。自信に満ちたファン2人がステージに上がり、Awichとともに「Open It Up」を完璧に歌い上げると、会場は万雷の拍手と歓声で包まれた。そのうちの1人はウィッチル(Awichファンの呼称)代表としてコメント。「Awichチルドレンとして、一生自分らしく生きていくことがAwichさんからもらった大事なメッセージだと私は感じて強くなれた。ここに集まったウィッチルの皆さんもいろいろな環境があると思うけど、一生を自分らしく生きていけるようにお互いがんばりましょう」と呼びかけ、Awichも「自分の歌を聴いて、こんなに完璧に歌ってくれて、伝えたいメッセージを受け取っていることが一番の誕生日のプレゼント。本当にありがとう」と涙ながらに感謝した。

「暗闇の中にいても、最初の光を見るまで好きなことをやり続けてほしい」と前置きして「First Light」を披露したAwichは、世界的に活躍するキーボーディストのBIGYUKIを呼び込むと「TSUBASA」を歌唱。彼女は「今日は、娘のToyomiが来ていません。だから、Toyomiのパートは私が歌います」と少し寂しげに語ったが、曲の途中で花束を抱えたToyomiが現れる。「やられた!」とAwichが声を上げて感極まる一方、堂々としなやかにラップするToyomiの姿が印象的だった。パーティはその後も続き、BIGYUKIを送り出したAwichは、キーボードの前に移動するとアリシア・キーズ「If I Ain't Got You」を弾き語りでカバー。「沖縄のアクターズスクールがめっちゃ好きで、その全盛期に育った」という彼女は「豪華なカラオケだと思って、みんなで歌おう」と呼びかけると、安室奈美恵の「Don't Wanna Cry」も披露した。

「Not So Different Remix」のイントロが奏でられる中、Awichの呼び込みで登場したのはAI。思いがけないゲストの登場に歓声が沸き起こる。そして、ここでさらなるサプライズが。マニピュレーターを務めた社長(SOIL&"PIMP"SESSIONS)が「我々から、Awichへのバースデープレゼント」と切り出すとAIが「Story」を披露し、Awichの隣で「一人じゃないから」と呼びかけるように歌った。感動的なパフォーマンスのあと、ステージ後方のスクリーンには来場したファンとゲストアーティストからのサプライズバースデーメッセージが流れ、ステージ上にはバースデーケーキも用意される。

「今年で36歳になります。14歳のときにラップを始めて、計画通りには行かずいっぱい回り道したこともあった。でも、強く思い続けていたことは、こうやって形になる。20代でできなかったことを30代でやればいいし、40代の人でももう遅いなんてことはない」と語ったAwichは「これからの人生はまだまだ長い。若い人たちにとって”こんな大人になりたい”というお手本になれるよう、いろんなことにチャレンジするし、道を切り開いていく」と宣言。最後に「Bad Bad」を披露し、バンドメンバーを紹介して退場した。

しかし、ライブはここで終わらない。「お前ら、私のバースデー、こんなにしっとり終わると思うなよ!」と“QUEEN”の風格漂う一言とともにANARCHYを引き連れて再登場したAwichは「やっちまいな」「WHORU?」を連発し、「WHORU?」のパンチライン「お前誰?」を会場の全員と熱唱。ファンや仲間、家族からの愛にあふれたバースデーライブに幕を下ろした。

なおAwichは4月から全国Zeppツアー「THE ROAD TO ARENA Japan Tour」を開催。アリーナ公演に向けて全国5カ所のZeppを回る。イープラスでは12月25日23:59までチケットの先行予約を受付中。

Awich「THE ROAD TO ARENA Japan Tour」

2023年4月30日(日)北海道 Zepp Sapporo
2023年5月4日(木)愛知県 Zepp Nagoya
2023年5月6日(土)福岡県 Zepp Fukuoka
2023年5月7日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2023年5月12日(金)東京都 Zepp DiverCity Tokyo

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