佐久間宣行が総合プロデュースを務める新アイドルグループ・ラフ×ラフのお披露目ライブが、昨日3月9日に東京・池袋サンシャインシティ噴水広場にて行われた。
ラフ×ラフは佐久間がディレクターを務めていたテレビ東京の番組「青春高校3年C組」に出演していた日比野芽奈、齋藤有紗ら元青春高校3年C組アイドル部のメンバーが「もう一度アイドルをやりたい」と佐久間にプロデュースを依頼したことがきっかけで生まれたグループ。オーディションを経て選ばれたメンバーは日比野、齋藤、佐々木楓菜、高梨結、永松波留、夏目涼風、林未梨、藤崎未来、吉村萌南の9名で、グループ名の2つのラフは「粗削り」のRoughと「笑い」のLaughの意味を持つ。
数々のアイドルがイベントを行ってきた“聖地”サンシャインシティ噴水広場に、黒を基調としたクールな衣装で登場したラフ×ラフの9人は、昨日配信リリースされたデビュー曲「100億点」を初披露。「100億点」はプロデューサー佐久間がメンバーへの思いを込めて自ら作詞した楽曲で、振付はオーディション選考にも参加した振付師の竹中夏海が「デビュー曲でこれは鬼」と語るほどハイレベルなフォーメーションダンスとなっている。ラフ×ラフは緊張しつつも晴れやかな笑顔で歌い踊った。会場には彼女たちのYouTubeチャンネルにたびたび出演している"公式お兄ちゃん"東京ホテイソンも駆けつけて、9人のパフォーマンスを上階から観ていたというたけるは「上から見たらフォーメーション完璧だったよ」と絶賛した。
東京ホテイソンはそのままMCを担当し、メンバーに「私が100億円をあげたい瞬間は?」とデビュー曲のタイトルにちなんだお題をぶつける。学校に友達がいない日比野は「大学で隣の席の子に話しかけられたとき」と切実な回答を繰り出し、吉村「みんながまなみん催眠術にかかってくれたとき」と得意の「まなみん催眠術」をかけて初見の観客を戸惑わせた。高梨は「確定申告を無事に終えたとき」とタイムリーな回答で、お笑いに特化したアイドルとしての実力を見せる。また、初めてのパフォーマンスについての感想を求められるも、最後に出番が回ってきたために言うことがなくなってしまった林は、たけるの助言を受けて「床が踊りやすくて掃除してる人に感謝」と噴水広場のステージと清掃員に感謝を述べた。大喜利大会を終えると、ポップな黄色い衣装に着替えたラフ×ラフは、初披露のオリジナルソング「ワタシイロ光る」をパフォーマンス。クールな「100億点」とは正反対のポップなアイドルソングを華麗に歌い上げた。
プロデューサー佐久間はテレビ番組収録のため会場に来ることはできなかったが、9人の晴れ舞台に寄せたメッセージ動画を用意していた。佐久間はこの日までレッスンを重ねてきた9人への激励の言葉をかけ、会場に集まったファン、そして通りすがりの見物客に「ラフ×ラフは本当に始まったばかりです。アイドルとファンという関係だけじゃなく、一緒にラフ×ラフというプロジェクトを盛り上げるような、仲間みたいな気持ちで僕はいます。だから皆さん本当に、ラフ×ラフを応援する僕らと同じような仲間になってほしいと思います」と呼びかけた。さらに佐久間は「よくアイドルライブにあるようなサプライズ発表をしたいと思います」と、ラフ×ラフの1stワンマンライブを4月16日に東京・池袋のライブスペースharevutaiで行うことを発表。「もう1回『100億点』いっちゃいますか?」と画面越しの佐久間に促された9人は、この日2度目の「100億点」を披露してステージを終えた。
イベント終了後の囲み取材にはMCの東京ホテイソンも参加した。ラフ×ラフのステージデビューを見届けた感想を聞かれると、たけるは「マジで普通に途中で泣きそうになっちゃって。みんなちゃんとダンスしてるー!って」と9人のパフォーマンスを改めて絶賛。ショーゴは「歳をとったのかなってぐらい涙が……。途中で相方のほうを見たらチワワみたいになってました。オーディションの頃から見てたから、本当に100億点をあげたい」とやはり彼女たちのがんばりを讃え、「ちなみに今日の『ゴッドタン』の収録は20点でした」と悲しい表情を見せた。