猫戦による、サニーデイ・サービス「桜 super love」のカバー音源が、明日3月22日に曽我部恵一主宰のレーベル・ROSE RECORDSより配信リリースされる。
猫戦は昨年6月に東京・下北沢BASEMENT BARにて開催した、1stアルバム「蜜・月・紀・行」のレコ発ライブにて、対バン相手であるサニーデイ・サービスの「桜 super love」をカバー。それを聴いた曽我部がラブコールを送り、このたびのリリースが決定した。同音源を収録した7inchアナログの発売も予定されており、リリース日などの詳細は追ってアナウンスされる。
なお明日22日には、このカバーのミュージックビデオがYouTubeで公開される。
原田美桜(猫戦) コメント
録音が終わるまで、オリジナルを一度も聴きませんでした。心の中の「桜 super love」を閉じ込めたんです。
初めて聴いた2016年。この曲を聴くと、あの年 自分の胸中に充満した気持ち、匂い、色が輪郭を持って思い出されます。
「悲しい」や「寂しい」という言葉にはどうしても置き換えられない心を、いとも容易く、この曲には委ねられました。
個人的なことは、歌になって、また別の誰かの個人的なものに。
こんなにも優しい交信のしかたを、私は他に知りません。
桜の季節、たくさんの人に届きますよう。
曽我部恵一(サニーデイ・サービス) コメント
下北沢のライブハウスで猫戦の奏でる「桜 super love」を聴いた。フロアのいちばん後ろ、バーカウンターの前に立って。
そこにある儚さ、漂う薄い色のついた風は、ぼくがその曲に閉じ込めようとしてできなかったものだった。
サニーデイの「桜 super love」は、なんというかポップに自立しているが、猫戦のそれには甘い依存と、よって立つ対象も感じられた。サニーデイの浮遊する強さに対して、猫戦のバージョンには平和があった。
男版、女版、と言ってしまってもいいのかもしれないけれど、、、。
そんなわけで、お願いして録音してもらった。出来上がった音源を聴いて、はらりと舞った。ぼくの中で、桜の花びらがひとつ。早咲きの、淡いピンク色だった。