堂本光一(KinKi Kids)が作・構成・演出・主演を務める舞台「Endless SHOCK」「Endless SHOCK -Eternal-」の開幕記念会見が、昨日4月10日に東京・帝国劇場で行われた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて2020年2月26日に帝国劇場公演が中断された「Endless SHOCK」。同年9月からはニューノーマルな状況下に対応したスピンオフ作品「Endless SHOCK -Eternal-」が大阪・梅田芸術劇場で上演された。「Endless SHOCK」本編から3年後、カンパニーの面々が主人公・コウイチとのエピソードを回想するこの作品は、2021年と2022年に帝国劇場でも上演。感染状況の改善に伴い演出面もブラッシュアップされ、新たな形で「SHOCK」の世界をファンに届けることに成功した。
2022年9月からは福岡・博多座にて、2年半ぶりに「Endless SHOCK」本編が上演された。今回の帝国劇場での公演は「Endless SHOCK」本編、およびスピンオフ「Endless SHOCK -Eternal-」を同時期に、2カ月にわたって上演する。コウイチとぶつかり合う幼なじみのライバル役を務めるのは、前半は佐藤勝利(Sexy Zone)、後半は北山宏光(Kis-My-Ft2)。本日の会見には堂本と佐藤、北山、ヒロイン・リカを演じる中村麗乃(乃木坂46)、越岡裕貴と松崎祐介(ふぉ~ゆ~)、オーナー役をダブルキャストで演じる島田歌穂と前田美波里が登壇した。
会見に先立ち、4月6日に行われた「Endless SHOCK」公開ゲネプロのカーテンコールでは、2作品同時上演という挑戦について「誰、こんなめちゃくちゃなこと言い出したの?」ととぼけてみせ、越岡と松崎から「あんただよ!」とツッコまれていた堂本。「もちろんいつものリズムではないですけど、皆さんがこの作品をよくしようという思いの中で突き進んでくれている」とキャストやスタッフへの感謝を述べ、「何よりお客様の前で演じられることがとても幸せです。いつもどおり、本編も『Eternal』も1つひとつの公演を大事にやっていきたい」と意気込みを語った。
昨年本編の無観客配信とスピンオフに出演し、今年は両演目を観客の前で演じる佐藤は「去年は自信がなくて『両方稽古するのは大丈夫かな』と不安だったんですけど、光一くんから『絶対大丈夫だよ、勝利だったらできる』と言われたのがうれしくて。それでバンとスイッチが入りました。だから今年も自分の中では『光一くんが信じてくれているからやらなきゃ、やれている姿を見せなきゃ』と思っています」と強い眼差しで語る。その隣で、会見前日の本編初日に佐藤とのシーンでセリフを飛ばしてしまったという堂本は「やれるよって言った自分が昨日やれてなかった……」と苦笑いした。
北山は昨年博多座で上演された本編に出演したが、終わった直後に堂本から「宏光の『Eternal』観たいな」と言われたというエピソードを明かし「ものすごくハードルが上がっております」と緊張の面持ち。佐藤に続いて5月7日からの出演に向け「“待て”の状態ですがモチベーションを保ちながら、本番をやっている(帝国劇場の)地下で稽古に励みたいと思います」と気合を入れ、堂本から「我々は華やかにやってるけど、地味にね……」と慰められていた。
今回初めて「SHOCK」カンパニーに加わった中村は「『大丈夫だよ』っていつも力強く言ってくださって。座長が先頭で引っ張ってくれている姿を見て、それについていけるようにがんばらないと、と思いました」と堂本に感謝し、「一番大変だったと思います。一から(本編とスピンオフ)両方ね」と労われる。堂本は常に遠慮がちな中村の心を開くため「毎日『あっち向いてホイ』をしよう」と提案したというエピソードを明かすが、勝率を尋ねられた中村は「圧倒的に私が勝っていました(笑)」と暴露。すっかり打ち解けた雰囲気を見せた。
帝国劇場での本編上演は3年ぶり。昨年の博多座公演では「SHOCK」名物とも言える客席上空でのフライングをマスクを付けて披露した堂本だが、今回はマスクなしでのフライングを見せている。堂本は「やはり『SHOCK』の本拠地はここなので、『ああ、この感覚だ』っていうのはありますよね」と感慨深そうな表情を見せる。そんな堂本は会見当日が堂本剛の誕生日であることに話が及ぶと「いやー、そうですね!……もちろん覚えてますよ!」と覚えていなかったようなフリをして報道陣を笑わせるが「今日、スタッフにあるものを届けてほしいということは頼みました」と告白。プレゼントの中身を問われるも「……それは言えねえ! なんか機会があれば、剛くんのほうに聞いていただければ」と煙に巻いた。