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マカロニえんぴつ熱狂のツアーセミファイナルでマカロッカーにメッセージ「あなたは美しい。輝いてる」

はっとり(Vo, G)(撮影:酒井ダイスケ)
11か月前2023年05月19日 13:05

マカロニえんぴつのワンマン&対バンツアー「マカロックツアーvol.15 ~あやかりたい!煌めきビューチフルセッション編~」のセミファイナル公演が昨日5月18日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で開催された。

このツアーは神奈川、北海道、愛知、福岡、大阪、東京のZepp6会場でのワンマンと対バンライブで構成され、それぞれ1日目にワンマン、2日目に対バンライブが展開された。対バン公演にはVaundy、くるり、サンボマスター、ウルフルズ、My Hair is Badがゲストで登場し、熱いパフォーマンスを繰り広げた。

ストリーミングの累計再生数が3億回を突破した「なんでもないよ、」の大ヒットを皮切りに、TBS系ドラマ「100万回 言えばよかった」の主題歌「リンジュー・ラヴ」、テレビ朝日系ドラマ「波よ聞いてくれ」の主題歌「愛の波」、日本テレビ系情報番組「DayDay.」のテーマソング「ペパーミント」など多数のタイアップ曲を書き下ろし、まさに脂が乗っていると言えるマカロニえんぴつ。彼らはそんな好調ぶりを示すように、新旧織り交ぜたセットリストでロックバンドとしての真髄を見せつけた。

開演するとすぐに、おなじみのSEであるThe Beatles「Hey Bulldog」が流れ始め、観客で埋め尽くされた場内を赤いライトがさまざまな角度から照らし出す。高野賢也(B, Cho)、田辺由明(G, Cho)、長谷川大喜(Key, Cho)、サポートの高浦“suzzy”充孝(Dr)が続々とステージ入りしたあと、少し間を置いてからはっとり(Vo, G)が姿を現した。満員のフロアをじっくりと見渡したメンバーは、サイレンの音をきっかけにエールソング「PRAY.」でライブを開始。はっとりのダイナミックな歌声とパワーみなぎるアンサンブルに呼応するように、観客が力いっぱいハンズアップした。人気曲「レモンパイ」のイントロが始まると、マカロッカー(マカロニえんぴつファンの呼称)から歓喜の声が漏れ、メンバーはミラーボールの光に彩られながらご機嫌なロックンロールを奏でた。彼らの心情を映し出すかのようにドロップされたのは、「眺めがいいね」。高野と長谷川は時折笑顔でアイコンタクトをとりながら心地よさそうに音を紡ぎ、ステージの最前に進み出た田辺は鮮烈なギタープレイで自身の持ち味をアピールした。

ティーンからの支持も厚いマカロニえんぴつ。2020年11月にEP「愛を知らずに魔法は使えない」でメジャーデビューした彼らはコロナ禍のため観客の声出しが制限された環境下で長らく公演を行ってきた。それゆえ、声出しOKのライブを初体験する若いマカロッカーが多数存在した。メンバーの名前を呼ぶ声がそこかしこで飛び交うZepp DiverCity(TOKYO)。オーディエンスの熱狂ぶりにはっとりは「落ち着いてください。開始10分でそれだと持たないよ」と反応し、「コロナ禍でライブデビューした子はどうだい?『(人が)近い! うるさい! 酸素薄い!』ってなっちゃってる可能性もあるよね。その子たちのケアもしてあげないといけないね。これがライブなんです!」と得意げに両手を広げた。そして、はっとりの「すべての人に労いの言葉を」という言葉をきっかけに披露されたのは、レア曲「働く女」。曲中には、洗練されたキーボードの音色に乗せて、はっとりと田辺が社交ダンスを踊るひと幕もあった。

この日の季節外れの暑さを表現するかのごとく「八月の陽炎」が放たれたあとは、はっとりがずっとライブでやりたかったという「TIME.」。シリアスなキーボードサウンドにギター、ベース、ドラムがゆっくりと重なり、やがてノイジーなアンサンブルが会場中を満たすと、先ほどの熱狂が嘘のように観客は演奏にじっと耳を傾けていた。マカロニえんぴつの新たな代表曲「リンジュー・ラヴ」では幻想的なサウンドに合わせてオーディエンスが穏やかに手を振った。明滅するライトを背に「幸せやそれに似たもの」を披露したメンバーは、「まだまだいけますか!」と改めてギアを入れ、「哀しみロック」「ワンドリンク別」「洗濯機と君とラヂオ」といった疾走感あふれるロックチューンを連発。「星が泳ぐ」でははっとりが寝転びながら、高野が膝をつきながらエネルギッシュなプレイを見せ観客を沸かせた。本編も残すところあと1曲となり、はっとりはギターを弾きながら語り始める。「自分にスポットライトが当たらない。そんな日々の中でも、あなたの人生で主人公はあなた1人なんですよ。あなたが思ってる以上にあなたは美しいですよ。照れたりごまかしたりしない。なんであなたちが輝いてるのか、それはマカロニえんぴつを聴いてるから。1人ぼっちはかまわないけど1人は選ぶなよ」と言葉に力を込め、メンバーはMCで伝えきれなかった思いを乗せるように、「ヤングアダルト」でささやかなエールを送った。

アンコールを求める熱い声に応えて、ステージに戻ってきたマカロニえんぴつ。彼らが「なんでもないよ、」をひと際感情を込めるように届けると、その思いに応えるかのごとく温かなシンガロングが場内を満たす。「hope」ですべての曲目を終えたメンバーは1人ひとり笑顔で手を振り、はっとり、高野、田辺はピックを投げてステージを去った。

終演直後にステージのスクリーンでは「なんでもないよ、」のライブ映像とともに、新たなツアー「マカロックツアーvol.16 ~マカロニちゃん、じつはとってもシャイなの…仲良くなっても時間を置くとすぐまた照れちゃうからコンスタントに会ってくだシャイ…♡編~」の開催と、メジャー2ndフルアルバム「大人の涙」のリリースがアナウンスされた。

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.15 ~あやかりたい!煌めきビューチフルセッション編~」2023年5月18日 Zepp DiverCity(TOKYO) セットリスト

01. PRAY.
02. レモンパイ
03. 眺めがいいね
04. 遠心
05. 働く女
06. MUSIC
07. 八月の陽炎
08. ブルーベリー・ナイツ
09. TIME.
10. 溶けない
11. リンジュー・ラヴ
12. two much pain
13. 幸せやそれに似たもの
14. 哀しみロック
15. ワンドリンク別
16. 洗濯機と君とラヂオ
17. 星が泳ぐ
18. ヤングアダルト
<アンコール>
19. なんでもないよ、
20. hope

マカロニえんぴつ「マカロックツアーvol.16 ~マカロニちゃん、じつはとってもシャイなの…仲良くなっても時間を置くとすぐまた照れちゃうからコンスタントに会ってくだシャイ…♡編~」

2023年9月16日(土)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
2023年10月14日(土)北海道 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
2023年10月21日(土)大阪府 大阪城ホール
2023年10月22日(日)大阪府 大阪城ホール
2023年11月4日(土)福岡県 マリンメッセ福岡
2023年11月5日(日)福岡県 マリンメッセ福岡
2023年11月18日(土)東京都 国立代々木競技場第一体育館
2023年11月19日(日)東京都 国立代々木競技場第一体育館
2023年12月2日(土)愛知県 日本ガイシホール
2023年12月3日(日)愛知県 日本ガイシホール

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