長瀬有花が昨日6月11日にYouTubeでオンラインライブ「Home」を開催した。
長瀬が3月から東京・下北沢各所で行ってきたライブシリーズ「Form」の集大成として行われた「Home」。このライブでは、2次元と3次元を行き来するステージが展開された。
開演時刻を迎え、画面に映し出される下北沢駅前の風景。カメラはゆっくりと歩みを進め、mona recordsにたどり着く。長い階段を上り、入口のドアの前に立った瞬間、画面はブラックアウト。映像が実写からバーチャルに切り替わる。
mona recordsの室内を模した仮想空間に現れる長瀬。「駆ける、止まる」でライブをスタートさせた彼女は「ここは2次元と3次元が混ざり合う漂流次元空間です。この数カ月『form』が残してきた長瀬の痕跡を、一緒に楽しんでいきましょう」と話す。「アーティフィシャル・アイデンティティ」では「もしも わたしAIだって 一喜一憂 プログラムだって」という一節が歌われ、2次元と3次元だけでなく、AIと人間の境界線までもが曖昧になった。
「とろける哲学」が始まるとバーチャル空間は書斎に変貌。光り輝く猫に囲まれながら、長瀬がテクニカルなフレーズを歌い上げた。ウ山あまねの提供曲「アフターユ」が披露されたのち、長瀬は再び話し始める。「長瀬有花の在り方は、世界を変えるような1つの原理として、この宇宙に広まっていくかもしれません。そんな長瀬の存在を、これからも観測し続けてくださいね。まだまだ『Home』は続きます。白昼の夢の中に移ろいでいきましょう」と告げられると「白昼避行」がスタート。仮想空間であることを最大限に生かし、長瀬を取り囲むステージの様相が目まぐるしく変化していく。その後「異世界うぇあ」ではWEGO VINTAGE下北沢店を模したステージ、「プラネタリネア」では下北沢SHELTERを模したステージが生み出され、長瀬は2次元世界の中で下北沢を回遊した。
ここで映像は、再び実写に切り替わる。アコースティックギターを抱えた長瀬は下北沢の路上で「微熱煙」を披露。アンニュイな歌声と乾いたアコギの音が、夜の街に響き渡った。彼女は最後に、東京・LIQUIDROOMで初の有観客ワンマンライブ「Eureka」を開催することを告知。「また同じ次元でお会いしましょう」という長瀬の言葉で、オンラインライブは幕引きとなった。
長瀬有花「Home」2023年6月11日 セットリスト
01. 駆ける、止まる
02. アーティフィシャル・アイデンティティ
03. とろける哲学
04. アフターユ
05. 白昼避行
06. 異世界うぇあ
07. やがてクラシック
08. 宙でおやすみ
09. プラネタリネア
10. 微熱煙
長瀬有花 LIVE "Eureka"
2023年8月25日(金)東京都 LIQUIDROOM