日本三大夜景や日本三大花火など、日本を代表する3つのものを表す言葉として使われる「日本三大◯◯」という言葉。本連載では、アーティスト自身に◯◯にあたるテーマ部分を自由に設定してもらい、“私の三大◯◯”として紹介してもらいます。第1回は今年バンド結成25周年を迎えたTHE BACK HORNの山田将司さんが登場。“自分を形成する3つのモノ”について教えてもらいました。
取材・文 / 丸澤嘉明 撮影 / 大槻志穂
山田将司を形成する3つのモノ
父の言葉
THE BACK HORNのボーカルをやってるのもそうですし、音楽業界に入るきっかけになった話で、それは父の存在がとても大きくて。15歳のときに父が他界したんですけど、他界する1週間くらい前に「将司、お前はやりたいことをやりなさい」という言葉を言ってくれたのが、高校を卒業するときに自分の進路を決めるきっかけになりました。それで音楽の専門学校に入って、ギターの(菅波)栄純と知り合って、そこからTHE BACK HORNが始まった。あの言葉がなかったらTHE BACK HORNは今なかったんじゃないかなと思います。
お酒
2つ目はお酒ですね。やっぱ気心の知れた仲間とお酒を飲む時間が自分を唯一解放できるというか。潤滑に進んでるときはもちろん楽しく過ごせますし、やっぱりときには人間同士のぶつかり合いもありますけど、その丸裸になって話ができる感じがお酒はすごくいいなと思っていて、自分を形成する欠かせないものになってます。
書道
3つ目は最近書道を始めまして。僕らの仕事はずっと何かしら考えることができちゃうので、逆にクールダウンする時間がほしいと思って1年くらい前に書道教室に通い始めました。書道をやってるときの心を落ち着かせる時間というのが自分からしたらオフの時間で。それこそライブや曲作りでワーってなってるのと真逆の、1回スイッチが切れるいい状態を作れる時間として今は書道というものがすごく大事な存在になってます。
山田将司
1979年10月生まれ。1998年に結成されたロックバンド・THE BACK HORNのボーカル。2001年にシングル「サニー」でメジャーデビューを果たす。バンドは2023年に結成25周年を迎え、6月にリアレンジアルバム「REARRANGE THE BACK HORN」をリリースした。7月に「『KYO-MEIワンマンツアー』~REARRANGE THE BACK HORN~」で5都市を回ったのち、10月より全国ツアー「THE BACK HORN 25th ANNIVERSARY TOUR」を開催する。2024年3月23日にはアニバーサリーを締めくくるスペシャルライブとして、バンド初となる神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにてワンマンライブを実施する。また、村松拓(Nothing's Carved In Stone)とのユニット・とまとくらぶとしても活動している。
山田 将司 (@yamada_masashi) / Twitter
THE BACK HORN オフィシャルサイト