日本三大夜景や日本三大花火など、日本を代表する3つのものを表す言葉として使われる「日本三大◯◯」という言葉。本連載では、アーティスト自身に◯◯にあたるテーマ部分を自由に設定してもらい、“私の三大◯◯”として紹介してもらいます。第2回はサーフ系ユニット・Blue VintageのJ.Speaksさんが登場。“自分を形成する3つのモノ”について教えてもらいました。
取材・文 / 丸澤嘉明
J.Speaks(Blue Vintage)を形成する3つのモノ
外せないものってなんだろうと考えたときに、「卵焼きには醤油だよな」とか、しょうもないことしか出てこなくて(笑)。それはちょっと違うなと思っていろいろ考え直してみた結果、自分の人生において外せないもの3つ、つまり“自分を形成する3つのモノ”をお伝えしようと思います。
音楽
まず1つ目はもちろん音楽ですね。音楽という本当に大きな枠なんですけど、自分自身ミュージシャンをやらせていただいて、音楽を取り上げたら何もない人になってしまうというか。もともと幼少期から歌うことは好きで、自分の考えてることが浮き彫りになったりするので、そういった中で音楽って大事なんだなと気付きました。自分がほかの人を幸せにできるツールが音楽なので、音楽は外せないですね。
ゲーム
僕はBlue Vintageで“海が見える音楽”を提唱していて、海や自然がもちろん大好きなんですけど、それとは別に自分が愛してやまないのがゲームなんです。ほかの人は、例えばお酒が好きで、お酒の席で飲みニケーションして人脈を作ったり、いろんな知識を得たりすると思うんですけど、自分の場合はそれがゲームでして。最近ゲームで知り合った人も多いですし、それが仕事につながることもあって、自分の大事な場所がゲームだと気付きました。自分のリラックスできる時間でもありますし、遊びの中で学びというか……例えば歴史のゲームをやったらそれはそれでいろいろ学べますし。
僕がハマってるゲームは「Apex Legends」です。ローンチされて4、5年経つのかな。自分はあとから入った身なんですけど、どっぷりハマっちゃって。やってる人も多くて、そこから友達の輪が増えましたし、最近はもっぱら「Apex」をやってるんですけど、つい先日「FINAL FANTASY XVI 」が出たんですよ。それを始めたらおそらく本業の音楽制作に支障が出るので、一段落したら始めようと思ってます。
友人の言葉
僕は大学のときにハワイに住んでいたんですけど、卒業が近くなって友達同士で将来の話をする中で、友達の1人がふと「ぶっとく生きる」というワードを発したんですね。その瞬間、「こいつバカだな」と思ったんですけど、よくよく考えてみたら、意外と自分の中に響いて。せっかくこうやって生きてくうえで、チャレンジしてがんばってみようと背中を押してくれた言葉になり、そこから自分は就職せず、日本で音楽の道を選びました。2022年に6カ月連続配信をした際に「Living Large」という曲を作ったんですけど、それはその「ぶっとく生きる」というテーマをもとに作った曲です。それくらい大事な言葉ですね。
J.Speaks
“そこに海が見える音楽”を提唱するサーフ系ユニット・Blue Vintageのボーカル。フィリピンで生まれ、サイパンで育ち、ハワイで学生時代を過ごした経験を持つ。2013年にギタリストのTaigaと出会い、Blue Vintageを結成。2015年9月に1stアルバム「PURPLE」をリリースする。2021年4月には鈴木愛理とコラボした「Apple Pie」、2023年4月には関口シンゴ(Ovall)を迎えた「Shomonai feat. 関口シンゴ」を発表。7月12日に新作EP「GREEN」をリリースした。
Blue Vintage
J.Speaks (@jspeaks_bluvntg) / Twitter
New EP「GREEN」 - Blue Vintage