黒崎真音のドキュメンタリー映画「もし君があの日の僕になっても」の制作に向けたクラウドファンディングが、9月30日にクラウドファンディングサービス「うぶごえ」にてスタートする。
黒崎は2010年のメジャーデビュー以降、日本のアニソンシーンを中心に活躍した女性シンガー。2021年に配信ライブの最中に硬膜外血腫で倒れ、リハビリを経て2022年に復活ライブを成功裏に終えるも、今年2月に持病の悪化のため亡くなった。
映画「もし君があの日の僕になっても」は2021年秋から、2022年7月31日開催の復活ライブ「MAON KUROSAKI LIVE2022『-REBOOT-』」までの黒崎の道のりを追ったライブ映像中心のドキュメンタリー作品。緊急開頭手術を受けて意識を取り戻した黒崎の「いつかこの経験を形にしたい」という思いから制作がスタートし、今年春に劇場公開される予定だったが、彼女の急逝を受けて公開が断念された。
本プロジェクトでは、この作品を来年の黒崎の誕生日直前の1月9、10日に東京の劇場で上映することを目指す。またこの映画のために書き下ろされた主題歌、および黒崎が生前最後に歌ったデモ音源があり、このプロジェクトが成立したあかつきには返礼品として音源が贈られる予定だという。
クラウドファンディングを立ち上げたのは、生前黒崎が所属していた事務所・ART ONE Entertainment の代表取締役の宮崎京一氏。「当時、この作品の公開は諦めていました。すると、ファンの皆様から次々と『公開してほしい』『是非完成させてほしい』と沢山のお声を頂きました。彼女の四十九日も終わり、改めて公開予定の映像を見た時に『この映像を皆様に見てもらいたい』と私自身も感じ、何か方法は無いかと模索してきました」「制作予算は映像の制作費と、劇場のキャンセル費で殆ど残っておりません。新しく公開する時には当初の内容からの変更に伴う編集作業のやり直し、劇場公開の為の会場費など沢山の予算が必要です」と起案の経緯をつづり、「皆さんのお力でご支援頂き、この作品を完成、そして劇場公開させていただきたいのです。彼女の生きてきた証を、皆様のお力をお借りして制作させてください」と呼びかけた。
ART ONE Entertainment 代表取締役 宮崎京一氏 コメント
皆様、初めまして。
ART ONE Entertainment 代表取締役の宮崎京一と申します。
このたび、弊社所属アーティスト「黒崎真音」最後の映像作品を制作し、劇場にて公開する為にプロジェクトを起案いたしました。
この映像作品は2023年春に劇場公開する予定でした。
劇場も何箇所か押さえ、公開に向けて最後のブラッシュアップの段階まで来ていました。
そんな時、今年2月に彼女の急逝。
当時、この作品の公開は諦めていました。
すると、ファンの皆様から次々と「公開してほしい」「是非完成させてほしい」と沢山のお声を頂きました。
彼女の四十九日も終わり、改めて公開予定の映像を見た時に『この映像を皆様に見てもらいたい』と私自身も感じ、何か方法は無いかと模索してきました。
制作予算は映像の制作費と、劇場のキャンセル費で殆ど残っておりません。
新しく公開する時には当初の内容からの変更に伴う編集作業のやり直し、劇場公開の為の会場費など沢山の予算が必要です。
そこを皆さんのお力でご支援頂き、この作品を完成、そして劇場公開させていただきたいのです。
彼女の生きてきた証を、皆様のお力をお借りして制作させてください。
よろしくお願いいたします。
※記事初出時、見出しに誤字がありました。お詫びして訂正します。