二宮和也(嵐)が主演を務める映画「アナログ」が本日10月6日に公開初日を迎え、東京都内で舞台挨拶が行われた。
「アナログ」はビートたけしが70歳で書き上げた自身初の恋愛小説をタカハタ秀太監督が実写化した映画。デザイナーの水島悟と、携帯電話を持たない女性・美春みゆきとのラブストーリーが描かれる。
舞台挨拶にはキャストの二宮、波瑠、桐谷健太、浜野謙太(在日ファンク) 、藤原丈一郎(なにわ男子)、板谷由夏、監督のタカハタ秀太が出席。登壇者の背後には、Webで募集した“大切な人と直接会えたときの喜び”が込められたメッセージの大型パネルが設置されていた。このパネルにはキャストや監督の言葉もつづられており、悟を演じる二宮のメッセージは「お客さんに会場で会えた事。」。自身の言葉を読み返して「日記みたいになっちゃった」と笑う二宮は、「『コロナ禍で(人と会うのが)制限されていく中でひさびさに会えたこと』と書けばよかったんだよね。抽象的でしたよね」と反省した。
悟の小学生以来の友人・山下良雄を演じる浜野は「桐谷さんと朝ドラで仲良くなったぶりに会えて、たーーーーくさん話せた!♡」と桐谷にラブコールを送ったが、桐谷が書いたメッセージは高校の友人に関するものだった。これを受けて浜野は「片思いっぽくなっちゃった。昨日はニノとスペースで2人きりでしゃべりました。SNSで『ニノ大好き』ってつぶやいたら全然“いいね”もらえなかったけどね」としょんぼりしていた。悟の後輩・島田紘也役の藤原は「おばあちゃんからのたくさんのプレゼント♡」とつづり、「おばあちゃんとは年に1回ぐらいしか会えないんですよ。おばあちゃんがずっと作ってくれる、よくわからない食べ物をもらったりします。和食のようなおいしい食べ物です」と祖母との仲睦まじいエピソードを明かした。
「この映画を誰と一緒に鑑賞したいか」という話題では、二宮が「発想が逆でした。この映画を1人で観て、会いたい人は誰なんだろうと確かめてもいいのかなと思いました。それも1つの楽しみ方だと思います」とコメント。浜野は「妻ですかね」と答え、「『アナログ』でSTAR JEWELRYで撮影するシーンがあって。僕は結婚10周年だったので、2人(二宮と桐谷)に相談しながら、そこでジュエリーを買ったんですよ」と体をくねくねさせる。その姿を見た桐谷は「なんやろ。いい話なんだけど気持ち悪いな(笑)」とツッコミを入れた。「なにわ男子のメンバー全員で観たいですね」と答えたのは藤原。「自分の作品をみんなで観るのは緊張するんですけど……」と言う藤原のトークを遮り、二宮は「(なにわ男子は)結成5周年だもんな」とひと言。藤原は驚きの表情を浮かべながら「自分の口から言おうと思ってたんですけど、知ってくださってるのはうれしいですね! 結成日とアナログの公開日が重なるのは縁起がいいなと。涙もろいメンバーが多いので、たぶんみんなシクシクしながら劇場を出て行くと思います。道枝は『すごいよかった。アナログに出会えてよかったっすね』と言ってくれると思いますね」と口にした。
「長年大切にしていることは?」というトークテーマでは二宮が「何か言われたときに否定的なことを言わないようにしています。僕は考えが独特みたいでわかってもらえないことが多くて、否定から入られがちなので、一旦『なるほど』と受け入れて、肯定から入るようにしています」と日々の心がけについて語る。一方、浜野は「ダンスが大好きなの。踊っていたいよね。踊ろうよ」と誘うが、登壇者たちは微動だにしない。「嵐の前で嫌だよ」と言いつつ浜野は、ノリノリでダンスを披露した。その後、藤原は「初めての景色を忘れずにいることを心がけています。今回、皆様と共演したのは初めてなので、お会いした印象は忘れないでいようと思ってます」と至極真面目に話した。
最後に二宮は「この映画を観て奇跡というものは存在するんだと思っていただけたらうれしいです。大変な日もあればうれしい日もあって決して同じ1日はないから、一生懸命生きるべきだなと改めて思わされました」と本作についてコメント。さらに「何が起こるかわからない中で自分は生きてるなと……」と切り出し、「車を運転していたら元気に歩いてる大野智を偶然見かけました。『今から舞台挨拶なんだよ』と伝えたら『がんばってー』と言われて。縁とか運を感じざるを得ないシチュエーションでしたね。大切な人が自然に浮かんでくる映画となっております」と大野との奇跡的なエピソードを明かしつつ、この映画をアピールした。
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