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04 Limited Sazabysがバンド愛炸裂させた日本武道館ワンマン、生まれ変わったあの曲を演奏

04 Limited Sazabys(撮影:ヤマダマサヒロ)
11か月前2023年11月13日 12:01

04 Limited Sazabysのワンマンライブ「04 Limited Sazabys 15th Anniversary『THE BAND OF LIFE』」が、11月11、12日に東京・日本武道館で開催された。

7年ぶり2度目の日本武道館ワンマン

2017年2月に初の日本武道館ワンマンを行った04 Limited Sazabys。結成15周年を記念して実施された「04 Limited Sazabys 15th Anniversary『THE BAND OF LIFE』」は、彼らにとって約7年ぶり2度目の日本武道館ワンマンとなった。この記事では12日公演の模様をレポートする。

開演時刻を迎えると、子役がメンバーの幼少期を演じるオープニングムービーが上映された。映像では幼少期の4人がすごろく式のボードゲーム“THE BAND OF LIFE”をプレイしながら、バンドの歴史を振り返っていく。ゴールのマスにたどり着くと、4人の姿が徐々に消えていき会場が暗転。幼少期の彼らと入れ替わるように、大人になった04 Limited Sazabysがステージに現れた。

大歓声に迎えられた4人は、まず疾走感のある「Keep going」でライブをスタートさせた。続く「message」では特効の火花が上がり、人気曲「fiction」ではステージに炎が燃え上がる。特別なライブならではの派手な演出が観客の盛り上がりを助長させたところで、バンドはさらに歪んだサウンドが印象的な「fade」を叩き込み、序盤からギアをトップスピードにする。

間髪をいれずに4曲の演奏を駆け抜けた04 Limited Sazabys 。15年の成長や進化を感じさせる安定感のあるパフォーマンスを披露したところで、最初のMCでGEN(B, Vo)が「DAY1を超えていきましょう!」と意気込みつつ、特効の炎について「丸焦げになるところだった(笑)」と冗談を飛ばして観客を笑わせる。そして彼の「15周年を祝いに来てくれた皆さんありがとうございます! 俺たちがなんでバンドを続けられているかって……“愛ゆえに”」という言葉から演奏されたのは、コロナ禍に制作され、「愛故に 何故に」という歌詞が印象的な「Every」。GENは「歓声上げて行こうぜ」という歌詞を熱唱しながら、念願の歓声を浴びてうれしそうな表情を浮かべた。また特別なワンマンらしく、このブロックでバンドはギターのクリーントーンが爽快な「Brain sugar」とレアな楽曲も披露してファンを喜ばせた。

「Galapagos」「Galapagos II」という04 Limited Sazabysのライブでおなじみになりつつあるコンボでは、日本武道館がカオスな空間に。「Galapagos」ではメンバーが「ドラえもん」のキャラクターに扮して寸劇を繰り広げつつ、主催フェス「YON FES」を2024年6月に開催することを発表してオーディエンスを沸かせる。04 Limited Sazabysは演奏中の告知という斬新な方法でオーディエンスを驚かせたあと、GENの「武道館起きてる?」という言葉から「nem...」を演奏。アッパーなメロディとリズミカルなビートで観客を覚醒させた。

ストリングス隊も登場したアコースティックコーナー

メンバーが織田信長や「SPY×FAMILY」のアーニャ・フォージャー、松平健、「名探偵コナン」の江戸川コナンなどさまざまなキャラクターや人物に扮して04 Limited Sazabysの結成15周年を祝うムービーを経て、本公演のハイライトとなったアコースティックコーナーへ。この日は2023年10月リリースのセルフカバーアルバム「Re-Birth」の中から3曲が披露された。

メンバーと親交のあるミュージシャンがアコースティック調にリアレンジした04 Limited Sazabysの楽曲が収録されている「Re-Birth」。4人はまずDAIKI(AWSM.)がアレンジを手がけた「Re-monolith」を披露し、場内をリラックスムードに導く。続いて奏でられたのはGENが愛してやまないというミト(クラムボン)のアレンジによる「Re-midnight cruising」。スクリーンに暖炉のある部屋やそこから覗く星空が映し出される中、メンバーは透明感のある煌びやかな音色を響かせ、オーディエンスの体をゆったりと揺らした。

アコースティックコーナーではGENがボーカルのみを担当し、RYU-TA(G, Cho)がギターをベースに持ち替えて演奏。「Re-midnight cruising」の演奏を終えひと息ついたGENは「RYU-TAめっちゃいいやん!」とRYU-TAのベースプレイを絶賛した。このコーナーで最後に奏でられたのはミトアレンジによる「Re-swim」。ステージの足元にスモークが焚かれて幻想的な光景が広がる中、4人はストリングス隊を加えた編成でこの曲を披露。流麗な音色や柔らかな歌声を響かせてバンドの新たな扉を開いた。

レア曲続出

通常の編成に戻り、2010年8月にリリースされた1stミニアルバム「Marking all!!!」の収録曲「Buster call」の冒頭をGENが歌い始めると、客席から大歓声が上がる。スクリーンには04 Limited Sazabysのこれまでの活動をとらえた写真が映し出され、場内はノスタルジックな雰囲気に。その後バンドは「discord」「夕凪」とレア曲を連投し、会場の温度を急上昇させた。

ロカビリーテイストの「mahoroba」を経て、GENは「俺たちは本当に人に恵まれてるなってつくづく思います」としみじみとした表情を浮かべつつ、「ひょっとして自分たちの曲が誰かの人生に役立っているんじゃないかと思える瞬間があるんです。そのたびに、『生きていていいんだな』じゃないけど、そういうふうに考えられる。皆さんは僕の人生の誇りです。ありがとうございます」と思いの丈を語った。

「バンドってマジで最高だぜ」

「こうやってバンドを続けられているのはさ、結局ただバンドが好きなだけじゃないかなと思っております。そんな曲をお聴きください」というGENの前置きから奏でられたのは温かな音色の「Honey」。この曲で生み出された和やかなムードを引き継ぐように続けられた「hello」では、オーディエンスのシンガロングがメンバーを包み込むように優しく響き渡った。その後、04 Limited Sazabysは2017年の日本武道館ワンマンで演奏するために制作した「eureka」を披露。4人は切ないミドルバラードを丁寧に奏で、感動的な雰囲気で会場を満たした。

アンコールではメンバーが1人ずつ挨拶。HIROKAZ(G)は「来てくれた皆さんありがとう。これからもがんばっていきます!」とシンプルながら気持ちのこもった言葉を届け、RYU-TAは「バンド最高!!」と全力で叫ぶ。KOUHEI(Dr, Cho)は「体が壊れるまで続けたいと思います」と未来に思いを馳せた。GENは音楽やバンドへの愛を語りつつ、「バンドってマジで最高だぜ、っていうのをこの2日間で体現できていたらいいなと思います。今後どうなっていくかはわからないけど、俺たちの旅はまだまだ続くしさ。だから“ただ先へ進め”!」と歌詞を引用しつつ、「Feel」の演奏へつなげる。4人はこの曲をパワフルに演奏し、未来へ向かって歩みを進めた。そして04 Limited Sazabysはラストナンバー「Give me」を晴れやかな表情で演奏して、2度目の日本武道館ワンマンを締めくくった。

セットリスト

「04 Limited Sazabys 15th Anniversary『THE BAND OF LIFE』」2023年11月12日(日) 日本武道館

01. Keep going
02. message
03. fiction
04. fade
05. Every
06. My HERO
07. Brain sugar
08. Kitchen
09. Jumper
10. Galapagos
11. Galapagos II
12. nem...
13. Re-monolith
14. Re-midnight cruising
15. Re-swim
16. Buster call
17. discord
18. 夕凪
19. mahoroba
20. labyrinth
21. Cycle
22. medley
23. Honey
24. hello
25. eureka
26. Harvest
27. Squall
<アンコール>
28. Feel
29. Give me

YON FES 2024

2024年6月22日(土)愛知県 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)
2024年6月23日(日)愛知県 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)

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