iSPYがZepp Shinjukuワンマンで宣言　3年目はメジャーデビューを目指す

iSPYのワンマンライブ「iSPY 2nd Anniversary LIVE～ 君が見た泡沫 ～」が11月13日に東京・Zepp Shinjuku（TOKYO）で開催された。

Zeppがロマンティックな空間に

今年2月に本公演の開催をアナウンスをして以降、イベントやライブへの出演、1万枚のビラ配りなど切磋琢磨してきたiSPY。オープニング映像が流れたのち、ステージが暗転すると7人の姿が赤い照明で照らし出され、「夏の日の花火のように…」でライブがスタートした。メンバーはドラマチックなサウンドに乗せて情熱的な歌声を響かせ、スカートを翻しながら華麗に舞う。パティシエ（iSPYファンの呼称）はペンライトを振りながら熱い声援をステージに送った。グループ名を冠した楽曲「iSPY」のイントロが流れると、客席からは「やったー！」という喜びの声が。「夏の日の花火のように…」から一転して愛らしいパフォーマンスを繰り広げる7人に、息の合った“MIX”やコールが送られる。さらにミュージカルのような世界観の「このドキドキ♡なんですか？」では、メンバーとパティシエとのほほえましいコール&レスポンスが繰り広げられた。

自己紹介後には、夏川みずきが「泡沫のようなライブですので、1秒たりとも私たちから目を離さず、目に焼き付けて、最後まで一緒に盛り上がっていきましょう！」と呼びかける。iSPYは哀切なメロディに美しいユニゾンが溶け合うポップチューン「恋コガレ」、雪の結晶が舞い散る映像をバックにほとばしるような感情を歌に乗せる「さよなら流星群」、指先まで気を配った繊細な振付と多彩なフォーメーションが高揚感を生み出すクリスマスソング「恋のプリンセチア」と、秋や冬の季節にぴったりなナンバーを立て続けに披露し、ロマンチックな空間を構築していった。

OG辻ゆうか登場

今年3月にグループを卒業したOGの辻ゆうかがゲストとして登場したあとは、ステージが赤い照明で彩られ、「赤い果実のDestiny」のパフォーマンスがスタート。華麗な歌とダンスで舞踏会のような雰囲気が醸し出されていく。歌い出しを担当した辻はブランクをまったく感じさせず、随所で凛々しい歌声を響かせた。ひさしぶりにステージに立った辻は「みんな元気だったかい？」と客席に問いかけ、「卒業してからも、パティシエさんの目の前で大好きなiSPYの曲を歌うことができて本当にうれしいです」と喜びをあらわに。続く「Starlight Signal」にも参加し、一夜限りの8人バージョンのパフォーマンスで、エネルギッシュな歌声とキレのあるダンスを炸裂させた。

これまでの2年間を振り返るメモリアルな映像の上映後、iSPYはメンバーカラーを全体に配した、それぞれデザインの異なる新衣装でステージへ。「天色にI love you」でパティシエと一緒にタオルを振り回し、ライブ後半戦の始まりを告げた。ステージが妖しい色味のライトで照らされる中でスタートしたのは、高速ビートが心地よい「決意の虹」。7人はクールな表情で躍動感あふれるダンスを展開する。そのままの勢いでロックナンバー「ラストゲーム」へ突入すると、メンバーは迫力のあるボーカルリレーとダンスで切迫感を演出。続く「青春Shower」では歯切れのいいギターサウンドに乗せて鮮やかなフォーメーションを描き、語りかけるような歌声でポジティブなメッセージを届けた。

4つの発表、メンバーの挨拶

その後のMCでは4作連続の楽曲配信リリース、新体制お披露目ライブ、台湾ワンマンライブ、春ツアーの開催が発表される。そして、2024年の目標としてメジャーデビューを掲げたiSPYは、メンバー1人ひとりが今回のライブに対する思いを語っていく。三葉みゆは「これだけ多くの方と一緒にライブを作り上げられたこと、そして一緒に前へ進める仲間とファンの方がいることはとても幸せだなと思っています。3年目のiSPYはメジャーデビューに向けて、もっともっとがんばって、新メンバーも加えて前に進んでいきたいと思っています」と活動3年目の抱負を述べ、楠城ひめかは「デビューして2年が経って、悔しいこと、つらいこともあったんですけど、そんなときにパティシエさんのDMを見て、たくさんがんばれたし、iSPYチームにもたくさん支えてもらって、温かい環境を作ってくれてありがとうございます」と涙ながらに感謝を述べた。

宮田くるみは「こうして2年間、iSPYとして活動することができて、2周年という大事な記念日を、こうしてゆっち（辻ゆうか）も含めて8人そろって、そしてパティシエの皆さんもたくさん集まってくださって、みんなでお祝いできることが本当にうれしく思います。この会場の景色が、みんなにも見せたいくらいきれいで、それが今の自信にもなっています」と感慨深げに言葉を紡ぐ。夏川はiSPYの結成当時を振り返りつつ、「3年目はメジャーデビューを目指していくということで、パティシエさんとならどこまでも行けますし、ついてきてというよりも、皆さんと手を取り合って、ゆっくりとでもいいから前進していきたいと思います」と前を向いた。

11月26日に卒業することが決まっている藍波ももかは「アイドルを５年やっていて、Zeppで単独公演をやるのは初めてでした。大好きなiSPYのメンバーと大好きなパティシエの皆さんと一緒にこの日を迎えられて本当にうれしく思います。卒業前最後の大舞台で、皆さんと素敵で幸せな思い出を作れました」と声を弾ませながら胸の内を言葉に。萩田こころは「私も前にほかのグループで活動していたんですけど、そのときはちょうど2年で解散してしまったので、（2年の）壁が私の中にあって。皆さんが支えてくれたことで、その壁を超えることができました。本当にありがとうございます。これからも、もっともっとみんなを幸せにできるような最強のグループ、そして最強のアイドルになれるように精一杯がんばっていきます」と声を詰まらせながらも力強く語った。

ラスト、瀬乃かなは「私はたくさんの方に笑顔と元気と幸せを届けたいという夢を持ってiSPYのオーディションを受けたので、今こうしてZepp Shinjukuで皆さんと楽しい時間を共有することができてすごくうれしく思います。2年というのはあっという間だなと思うんですけど、この2年間でさまざまなことを学んで、成長してきました。この2年の間にたくさんのパティシエさんと出会えて、そして今こうしてZepp Shinjukuに立つこともできています。日々パティシエの皆さんに支えていただいて、ともに歩むことができてすごくありがたいなと思っています」と笑顔で挨拶。そしてデビュー曲の「STAGE!!」がスタートすると、秋葉原観光推進協会公式キャラクターちぃたん☆がステージに駆け付け、メンバーと仲よくダンスする。続く「夏色ラムネ」では、7人がステージを所狭しと駆け回りながら弾けるようなパフォーマンスを見せ、曲間にはきらびやかな銀テープが客席に発射された。

最後、iSPYは力強く拳を突き上げて「未来」を高らかに歌い上げる。それに呼応するように響くパティシエのコールを浴びながら、7人は充足感を顔ににじませて天を仰いだ。なお4作連続配信リリース楽曲のうち、「このドキドキ♡なんですか？」「青春Shower」はすでに配信中。11月20日には「夏の日の花火のように…」、27日には「恋のプリンセチア」がリリースされる。

萩田こころ コメント

Zepp Shinjukuのライブの一体感と、メンバーとファンの皆さんが想いを届け合うiSPYの2年間が詰まったステージから見えた景色は私達の宝物です。
デビューから応援し続けてくれている方も、2年間の中でiSPYを見つけてくれた方も、2周年で出会ってくれた方も、沢山の数えきれないほどのアイドルがいる中で、iSPYを選んでくれて本当にありがとうございます。
皆さんが居て、満員の最高な形で2nd Anniversary LIVEを迎えることができました！
3年目も更に強い最高なグループに成長していけるようにiSPY皆んなで進んで行きます。
これからも皆さんと素敵な思い出を更新し続けたいです！
3年目もiSPYの応援どうぞ宜しくお願いします！

ライブ情報

新メンバーお披露目ライブ

2023年12月3日（日）神奈川県 横浜MMブロンテ

台湾ワンマンライブ

2024年2月3日（土）会場未定