今年のテンション今年のうちに！DENIMS × TENDOUJIが新代田FEVERで年忘れ

12月19日に東京・新代田FEVERでライブイベント「ライブナタリー “DENIMS × TENDOUJI”」が開催された。

DENIMS

ライブナタリーが企画した本イベントには、かねてより親交のあるDENIMSとTENDOUJIが出演。2組はともに年内最後の東京でのライブということもあり、気合い十分でそれぞれ約60分にわたりパフォーマンスを繰り広げた。

先攻のDENIMSは「Crybaby」「Goodbye boredom」といった持ち前の心地よいメロディをたたえたナンバーで、フロアをぐんぐんと温める。岡本悠亮（G）は「忘年しようぜ！」と観客を煽り、ギターを情熱的に掻き鳴らした。土井徳人（B）のスラップベースがアクセントの人生讃歌「Life Is Good」のあとには、ライブ会場限定で販売中のCDに収録されている新曲「Runnin'」が続く。急遽セットリストに組み込まれたという「SUPERSTAR」が披露されると、観客はハンズアップをして疾走感のあるサウンドに身を委ねた。

江山真司（Dr）が手綱を握りフロアを沸かせた「skit」の間に、釜中健伍（G, Vo）がキーボードの前へ。そしてピアノの音色とともに「I'm」が届けられ、場内にリラックスしたムードが広がる。次に披露されたのは、周りの人のために“我”を通す自己矛盾を歌った新曲「たがまま」。優しくも意思を感じさせるメロディに観客はじっくりと聴き入った。そして「今年のテンション、今年のうちに」「皆さん、テンション使い果たしていけますか！」という釜中の煽り文句とともに、ライブにラストスパートをかけたDENIMS。最後に彼らは「TENDOUJIと出会った頃の曲」として「Alternative」を熱演し観客を跳びはねさせ、「よいお年を！」と手を振ってステージをあとにした。

TENDOUJI

DENIMSからのバトンを受けたTENDOUJIは、陽気に登場するやいなや爆音で観客を圧倒。「HEARTBEAT」でライブの口火を切ると、否応なしに体を揺らしたくなるようなアップチューンを連発した。ヨシダタカマサ（B）がリードボーカルをとる、どこかシュールな「Shining」ではアサノケンジ（Vo, G）が満面の笑みを浮かべてビブラスラップを強打。演奏後、ヨシダが「忘年だー!!」と声高らかに叫ぶと、「こんな曲で忘年ができるかよ」「変な曲」とメンバーが口々にツッコんで観客を笑わせる。彼らは全国を飛び回った今年を振り返ったり、DENIMSがデニムを履いていなかったことを指摘したりと、肩の力の抜けたトークで会場を和ませた。

「DENIMSとはかなり（付き合いが）長いので、初期からやってる曲を……」とアサノが紹介し、ライブは「LIFE-SIZE」で再開。「D. T. A.」ではオオイナオユキ（Dr）のアグレッシブなドラミングが光り、モリタナオヒコ（Vo, G）がステージ上手で楽しげにターンした。各々が派手なモーションで魅せるステージは「PEACE BOMB」からますますヒートアップ。ライブ映えするキラーチューンの数々が観客のジャンプ、クラップ、シンガロングを誘い、フロアに熱気が渦巻いた。そしてモリタがきたる結成10周年へ向けた決意を語ったのち、ラストナンバー「GROUPEEEEE」が奏でられ、エモーショナルな空気の中でライブは終了した。

その後、アンコールに応えたTENDOUJIはDENIMSの釜中と岡本を迎えて「COCO」を演奏。イントロで釜中と岡本が力いっぱい叩いた銅鑼の音色に負けじと、エネルギッシュなパフォーマンスでフロアに笑顔を広げ「よいお年を！」のひと言でライブを締めくくった。

セットリスト

「ライブナタリー “DENIMS × TENDOUJI”」2023年12月19日 新代田FEVER

DENIMS

01. Crybaby
02. Goodbye boredom
03. Life Is Good
04. Runnin'
05. SUPERSTAR
～skit～
06. I'm
07. たがまま
08. さよなら、おまちかね
09. DAME NA OTONA
10. ひかり
11. Alternative

TENDOUJI

01. HEARTBEAT
02. FIREBALL
03. BIGLOVE
04. NINJA BOX
05. Skippy
06. Shining
07. LIFE-SIZE
08. Blur blur
09. Feelin'
10. D. T. A.
11. PEACE BOMB
12. KILLING HEADS
13. HATTRICK
14. THE DAY
15. GROUPEEEEE
＜アンコール＞
16. COCO