JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

アプガ(仮)関根梓、卒業公演でリアルな胸の内語る「魂がうまく成仏できるように何か考えたい」

アップアップガールズ(仮)
3か月前2023年12月31日 11:07

アップアップガールズ(仮)が、昨日12月30日に神奈川・CLUB CITTA’でワンマンライブ「アップアップガールズ(仮)2023 LIVE La la la LAST DANCE」を開催。本公演をもって、グループ結成時からのオリジナルメンバーであり、リーダーの関根梓が卒業した。

関根への思いを胸に5人がステージへ

アプガ(仮)は、2011年の結成以来、数回のメンバーチェンジを経て、今年4月からは関根梓、古谷柚里花、鈴木芽生菜、小山星流、青柳佑芽、住田悠華の6人体制で活動を行ってきた。だが、7月から関根が体調不良により活動を休止。夏以降は、関根を除く5人のメンバーでライブを行ってきた。なかなか体調が戻らない関根は、後輩メンバーにアプガ(仮)を託し、「一度ケジメを付けて療養に専念したい」という思いから卒業の決断に至った。この日のライブでは、古谷、鈴木、小山、青柳、住田のメンバー5人が2023年を締めくくる気迫のパフォーマンスを展開。ライブの最後には関根がステージに登場し、最初で最後の6人体制バージョンで新曲「THE LAST DANCE」を披露した。

特別な思いの詰まった公演に、会場には大勢の観客が集結。オープニングSEの「overture(仮)2021」が流れると「オイ! オイ!」の大歓声が巻き起こる。新衣装を着た、メンバー5人がステージに並び、新曲「正解ですっ!」でライブはスタート。その後、「イチバンガールズ!2021」「ワイドルセブン」といったロックナンバーが届けられていった。5人はステージから延びる左右の花道を使い観客に急接近。力強い歌とダンスで会場のボルテージを一気に高めた。

11曲連続パフォーマンス

自己紹介と挨拶を行った彼女たちは、ここから11曲連続で楽曲を披露。旧メンバー時代のアプガ(仮)はノンストップライブを十八番としており、ここCLUB CITTA’は、10年前の2013年12月28日に初のノンストップライブ「アップアップガールズ(仮)アプガ第二章(仮)大晦日イブイブイブ決戦 ~CLUB CITTA'~」が行われた思い出の地でもある。5人は「Da Dan Dance!」をポップに届け、「立ち上がループ」「HERETIC」ではクールな姿を見せる。レーザー光線が瞬く中、「(仮)は返すぜ☆be your soul」「美女の野獣」で激しいパフォーマンスを披露すると、さらに「全力!Pump Up!!」でパワフルなパフォーマンスを展開。彼女たちが発する強烈なパワーにファンも全力で呼応し、会場はすさまじい熱気に包まれた。

ノンストップパフォーマンスは、まだまだ続く。フルスロットル状態の彼女たちは、軽快なスカチューン「アッパーレー」、代表曲「アッパーカット!」を投下。ディスコチューン「アッパーディスコ」ではフロアが大盛り上がりのパーティ状態に。そして「愛愛ファイヤー!!」が披露されると、情熱的なメンバーのパフォーマンスに観客がヒートアップ。「お願い魅惑のターゲット」ではメンバーと観客の大ジャンプ合戦が繰り広げられた。MCを挟んで届けられたのは新曲「THE LAST DANCE」。特別なステージに向かう気持ち、最後のダンスは終わらない、これからも君とのストーリーは続いていくというメンバー5人のリアルな思いとシンクロした歌詞を、彼女たちは跳ねるようなダンスビートに乗せて歌いあげる。エモさと高揚感が高まる中ライブ本編は終了した。

5カ月ぶりに関根がステージに登場

観客からの熱いアンコールが会場に轟き、アプガ(仮)が再びステージに登場。5人は「アルストロメリア」「FOREVER YOUNG」を歌唱。観客は肩を組んでジャンプし、メンバーと熱い魂を共有した。ステージからメンバーが一旦はけると、約5カ月ぶりに関根がステージに登場。アプガ(仮)のロゴが入ったバックドロップに向け「13年間ありがとうございました!」と声を上げた関根は、卒業についての気持ちをストレートに語っていく。「本音を言うと、自分の体調のことだっていうのは重々承知してるんですけど、このままだとうまくアプガ(仮)としての関根梓の魂が成仏できそうにありません。悔しいです。(山田)社長すみません。心は決めたと言ったんですけど、決まってなかったです。でも、5人にアプガ(仮)を託すというのは決めたから、そこは変わらないです。ただ私は、やっぱりライブがしたいです。なので、正式に皆さんとゆっくり時間を共有する会は、まだどういうものになるのかはっきり提示はできないんですけど、そのときは、アプガ(仮)としての関根梓ではなくて、普通のただの関根梓 with アップアップガールズ(仮)として何かを届ける形になるかもしれないです。まだわからないですが、皆さんが関根のことを応援してくれていた魂と、アプガ(仮)としての関根梓の魂がうまく成仏できるように何か考えたいと思います。待っててください。正直チーム・アプガが作る今日のライブも、すごくうらやましかったです。みんながやってるのを観て、いいな、オレもやりたいなと思いました。アプガ(仮)は、7人、5人、8人、6人と、こんなにも体制が変わるとは、結成当初の私は思ってもいませんでした。(アップフロント研修生課程終了後)いきなりテレビ収録に呼ばれて、最初はアップフロントガールズ(仮)という名前から始まって、約13年ここまで走ってきました。ですが、こんなに悔いの残る終わり方はしたくないので、すみません、待っててください」と、改めて自身のアプガ(仮)人生への決着をつけたいという思いをファンに伝えた。

続けて関根は「私はまだ体調が万全ではないのですが、最後まで歌を通して皆さんにありがとうを届けたいと思います。2曲ではありますが、アプガ(仮)の現メンバーと一緒に歌いたいです」「アプガ(仮)の100を越える曲の中から、私が今日ここで歌いたいと思った曲を届けたいと思います。皆さんがずっと笑顔でいてくれればいいなって思いも込めて選びました。平和の象徴のピースの手を見せてください」と語る。続けて披露されたのは「セブン☆ピース」。関根はメンバーとともに、平和への思いを温かく伸びやかな歌声で歌う。6人の息の合ったパフォーマンスに、観客は大きな拍手を送った。

5人のメンバーから関根に向けて

ここからは5人のメンバーが、関根への思いを語っていく。

住田は「はるかは、まだ自分の中で気持ちの整理がついてないんです。あーちゃん(関根)が大好きだし、一緒にステージに立てないのがすごく嫌です。本当はしっかり送り出さなきゃいけないのはわかってはいるけどまだ難しいです。なので、正直な気持ちを話させていただきました。あーちゃんには、長い手紙を書いてきたのであとで渡します」と涙ながらに語った。

青柳は「リハーサルをしていて『これ、あーちゃんが言ってたな』みたいな、誰かが気付かないうちに言ってるんです。それくらい、3年間一緒にいたあーちゃんが私たちには染み付いちゃってます。私たちは、あーちゃんの子供かなって思うくらいです。これからアプガ(仮)は3年前に入った同期5人で活動していきますが、私たちがアプガ(仮)でい続ける限り、卒業されていった、すべての人の魂を背負って歌って踊り続けたいです。私たちには大きすぎる看板かもしれないですけど、この5人ならきっと大丈夫だと思ってます。それにあーちゃんは全部の(アプガ<仮>のライブ)映像をチェックしてくれてると思います(笑)。あーちゃんと一緒に活動した期間は私たちの一番の宝物です。これから5人になっても、気持ちは一緒にがんばっていきたいです。あーちゃん、ご卒業おめでとうございます!」とアプガイズム継承を口にした。

小山は「さっきのあーちゃんの本音を聞いて、まだ私たちと踊れるときがあると思えて本当にうれしいです。(所属事務所の)ヤムに残ってほしいです。歌ってほしいです。私はまだ、あーちゃんの歌が見たいです!」と自身の願いを伝えた。

鈴木は「私はこの3年間、あーちゃんと過ごせてすごく幸せでした。私が自信がなくなってヘナヘナになってるときに、あーちゃんは1回背中をトンってしてくれて『めいな、そんなんじゃダメだよ』って言ってくれるんです。あーちゃんと作った思い出は全部大事に胸にしまって、この先に進んでいきたいです。あと、この3年間で、あーちゃんと夏を過ごせなかったことが私は悔しいんです。どんな形でもいいので一緒に夏を過ごせたらなと思います。もしかしたらソロの関根梓として夏フェスに出れたら、そしたら夏を一緒に過ごせることがあるかもしれない。まだまだ未来に希望はあふれています。私もまだまだ成長止まらずにがんばり続けます。あーちゃん大好きです!」と関根との思い出をこれからも作りたいという気持ちを語った。

古谷は「あーちゃんとは、ステージ上での思い出も普段の思い出もいっぱいあります。私のガチのガチのガチの本音は、やめてほしくないです。でも、この3年間であーちゃんと心の距離が近くなれたことが本当ににうれしいです。正直、5人になってからのアプガ(仮)で私が最年長だと思うと少し不安があります。私はしっかりしてない人間で、いつも周りの人たちがたくさん助けてくれるからしっかりしてそうに見えるんです(笑)。でも、これから先は自分がもっと責任を持ってやっていきたいです。もちろん前を向いてるし、5人のアプガ(仮)でがんばって大きなステージに絶対行きます。私の中で絶対成し遂げるって決めた目標を叶えるまで、絶対にあきらめないです。これからも、アプガファミリーには安心してアプガ(仮)を見てもらえるように、もっともっと先陣を切ってがんばります。これからのアプガ(仮)にも期待しててください!」と関根への思いとアプガ(仮)としてのこれからの意気込みを口にした。

6人編成で最後の新曲披露

最後には関根を交え、6人体制のアプガ(仮)を締めくくる新曲「THE LAST DANCE」が再び歌われた。アプガ(仮)として13年目、2004年にハロプロエッグ(現・ハロプロ研修生)1期生メンバーから数えるとアイドル歴19年目の関根は、メンバーと一体になり歌とダンスで楽曲の世界観を表現。彼女たちのドラマチックなパフォーマンスに観客は大きな拍手を送った。

笑顔と涙の6人のアプガ(仮)はステージと花道を使ってファンに挨拶し、最後は関根が「また5人のアプガ(仮)がやってきます。皆さん、私と一緒にアプガ(仮)を支えましょう。ありがとうございました!」とマイクを使わずに声を届け、観客に向かってメンバー5人と手をつないで長いお辞儀。大きな拍手に包まれて、メンバーはステージを去った。会場に“あずさ”コールが響き渡ると、関根はステージに飛び出し「やっぱアプガだなー! んちゃ!」と笑顔で明るく別れを告げメモリアルなライブは終了した。

セットリスト

「アップアップガールズ(仮)2023 LIVE La la la LAST DANCE」2023年12月30日 CLUB CITTA’

01. 正解ですっ!
02. イチバンガールズ!2021
03. ワイドルセブン
04. Da Dan Dance!
05. 立ち上がループ
06. HERETIC
07. (仮)は返すぜ☆be your soul
08. 美女の野獣
09. 全力!Pump Up!!
10. アッパーレー
11. アッパーカット!
12. アッパーディスコ
13. 愛愛ファイヤー!!
14. お願い魅惑のターゲット
15. The Last dance
<アンコール>
16. アルストロメリア
17. FOREVER YOUNG
18. セブン☆ピース
19. THE LAST DANCE

JOYSOUND
JOYSOUND.COMカラオケ歌うならJOYSOUND

関連記事

アップアップガールズ(2)

アップアップガールズ(2)念願の野音ワンマンで熱演「ここがゴールではなく新しいスタート」

約1か月
左から村カワ基成、NOBE、浅野尚志。

NOBE、浅野尚志、村カワ基成の主催フェス 出演は彼らが楽曲提供したアーティストたち

2か月
「歌舞伎町 UP GATE↑↑ 2024」ロゴ

「歌舞伎町 UP GATE↑↑ 」にアプガ、クマリ、女子流、ネオジャポ、フィロのス、白キャンら

3か月
「@JAM MEETS」ロゴ

「@JAM」オールナイトライブにI'mew、アプガ(仮)、ダルフォン、メイビーMEら出演

3か月
アップアップガールズ(仮)。右から3番目が関根梓。

アップアップガールズ(仮)からオリジナルメンバー関根梓が卒業

4か月
「IDORISE!! FESTIVAL 2024」第4弾出演アーティスト告知画像

「IDORISE!! FESTIVAL」に14組追加 まねき、アプガ、ミシェル、オケトーら

4か月
アップアップガールズ(仮)

アプガ(仮)とアプガ(2)新曲「正解ですっ!」を各バージョンでリリース

5か月
「謹賀新年!アイドル初夢ライブ supported by @JAM」ロゴ

「アイドル初夢ライブ」出演者第2弾にINUWASI、白キャン、ジャムコレ、ピルアポら10組

5か月
「謹賀新年!アイドル初夢ライブ supported by @JAM」ロゴ

正月開催「アイドル初夢ライブ」出演者第1弾はクマリ、クラポ、タスク、#2i2、虹コンら10組

5か月