未菜が昨日1月8日に東京・KOENJI HIGHで3rdワンマンライブ「HEARTBEAT」を開催した。
未菜は2019年6月から2022年7月まで約3年間、音楽事務所WACK所属のアイドルグループ・第3期BiSのメンバーとして活動。グループ脱退後には俳優兼シンガーソングライターとして再スタートを切った。音楽面では2023年1月に1stワンマンライブ「青春」、同年7月に初のバンド編成での2ndワンマンライブ「ひと」を開催。普段は弾き語りを中心にしたライブ活動を展開している。2ndワンマンに続き、バンド編成で行われた3rdワンマンでは、荒谷朋美(G / Drop's、THE STEPHANIES)、とものしん(B / インナージャーニー)、タイチサンダー(Dr)の3名が“未菜バンド”として出演した。なお未菜は本公演のグッズとしてスウェット、ポーチ、バッグ、タオル、ステッカーを用意していたが、ステッカー以外の納品がライブ当日に間に合わず、1月14日以降の会場で販売することになった。
昨日の公演は、この日に発売日を迎えた2nd EP「HEARTBEAT」のリリースを記念して企画されたもの。新作からは未菜が作詞作曲を手がけた楽曲の数々が届けられたほか、これまでに制作されたヒダカトオル(THE STARBEMS)作曲の「MUSIC」や、未菜が大柴広己と共作した「愛、壊れてゆく」などがセットリストに組み込まれた。
アンコールで未菜は、柴田隆浩(忘れらんねえよ)提供による新曲「世界に泣き声響かせろ」を弾き語りで初披露。アンコール最後に新作の収録曲「OVER」を演奏する前には、未菜がこの曲の制作背景について語った。未菜はまずWACK所属のBiSHを知ったことをきっかけに第3期BiSのオーディションを衝動的に受けたことを回想。コロナ禍に見舞われた2020年以降、BiSが思うように活動できない中でもBiSHはどんどんとグループとしての存在感が大きくなっていったことに触れた。その中で、未菜自身はBiSのメンバーとしての夢をあきらめて脱退し、俳優兼シンガーソングライターとしての夢を追うことにしたこと、昨年6月に東京・東京ドームで行われたBiSHの解散ライブの日は家にいたが、大きな背中を見せてくれたBiSHへの思いを馳せていたことを明かし、そんな思いを込めて作った曲が「OVER」であると説明する。そして疾走感のあるロックサウンドに乗せて同曲を力強く歌い上げ、今後の音楽活動への期待を煽る形でワンマンライブを締めくくった。
なおワンマンライブの前日には「OVER」のミュージックビデオがYouTubeで公開された。MVは未菜が在籍する劇団・おぶちゃを主宰する大部恭平による監督作品で、未菜のほか、矢島美音、涼本奈緒、真田真帆、野田真実、じん、小谷嘉一が出演したストーリー仕立ての映像となっている。
セットリスト
未菜「HEATBEAT」2023年1月8日 KOENJI HIGH
SE. とび魚のバタフライ(チャットモンチー)
01. サーカスを抜け出して
02. グッバイ
03. youth is yours
04. 愛、壊れてゆく
05. veil
06. 管制塔(Galileo Galileiカバー)
07. 切手のないおくりもの(財津和夫カバー)
08. 消えない
09. hangover
10. 月のうら
11. ひと
12. 蝉になる
13. MUSIC
<アンコール>
14. 世界に泣き声響かせろ
15. OVER