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sumika「FLYDAY CIRCUS」閉幕、“声”を取り戻したサーカス小屋に広がった笑顔

「sumika Live Tour 2024『FLYDAY CIRCUS』」神奈川・ぴあアリーナMM公演の様子。(撮影:後藤壮太郎)
約1か月前2024年04月22日 9:01

sumikaが昨日4月21日に神奈川・ぴあアリーナMMでライブツアー「sumika Live Tour 2024『FLYDAY CIRCUS』」ファイナル公演を開催した。

あなたを呼んで、もう1回サーカスを

「sumika Live Tour 2024『FLYDAY CIRCUS』」はsumikaが2月からホールとアリーナを回ったツアー。2020年9月に彼らはサーカステントのような会場でオンラインライブ「sumika Online Live『Little Crown 2020』」を行ったが、今回はオーディエンスの目の前にサーカス小屋を作り上げた。サポートメンバーには三浦太郎(Cho, G / フレンズ)、上口浩平(G)、井嶋啓介(B)、George(Syn / MOP of HEAD)、ジェントル久保田(Trombone)、村上基(Trumpet)、八巻綾一(Sax)、岩村乃菜(Cho. Per)、おかのやともか(Cho)が参加。ライブ中にはこれまでにない編成でのパフォーマンスも披露し、多種多様な“芸”でオーディエンスを楽しませた。

赤いカーテンに彩られた華やかなサーカス小屋に登場したsumikaは、「Starting Over」で勢いよくライブの幕を切る。会場にはオーディエンスの高揚感をそのまま表すような、大きなシンガロングが瞬く間に広がった。「『FLYDAY CIRCUS』始めます!」と片岡健太(Vo, G)は宣言し、軽やかにステージを歩きながら「Lovers」を届ける。その後もメンバーは衝動に身を任せるように「チェスターコパーポット」や「The Flag Song」といったアッパーチューンを連投し、ライブ序盤から会場に熱狂の渦を生み出した。

片岡は「思い返せばこのツアーは2020年頃から考えていまして。2020年はみんなにとっても僕たちにとっても大変な時期だったなと思う」とコロナ禍を回想し、「こういう状況って過去に日本にあったんだろうかと探っていく中で、戦争が終わって焼け野原の中にテントを立てて『エンタテインメントから復興していこうよ』ということがあったのを知って。それでサーカス小屋を借りて、初めてオンラインライブをやりました」と2020年9月に行った配信ライブ「sumika Online Live『Little Crown 2020』」について言及。片岡は「すごくいいライブができたなと思ったんだけど、あなたの熱量がないというのは寂しかった」と無観客ライブを振り返り、「いろんな嵐が落ち着いたら、あなたを呼んで、もう1回サーカスをするんだと意気込んでやってきたのが『FLYDAY CIRCUS』でございます」とツアー開催に至った経緯を語った。「4年間磨いていた芸をすべて見せ切って、ツアーを終わりたいと思います」という片岡の言葉を経て、sumikaはライブのキラーチューン「ふっかつのじゅもん」を投下。「MAGIC」ではメインボーカルを務める小川貴之(Key, Cho)がステージを動き回り、ホーンサウンドが印象的なにぎやかなサウンドに乗せて楽しげに歌を届けた。

新しい形で届けた楽曲

片岡が鳴らす剥き出しのギターサウンドでスタートしたのは「グライダースライダー」。メンバーは胸が高鳴るようなみずみずしいバンドサウンドをまっすぐに放つ。エレクトロなナンバー「Babel」では荒井智之(Dr, Cho)が吹くサックスの音色に乗せて、片岡が憂いのある歌声を響かせる。荒井がサックスソロで美しいメロディを紡ぐと、客席から大きな歓声が沸き起こった。「みんなの『カッコいい!』という声が聞こえて、なんだか照れちゃいますね」と荒井は笑い、「ここまでいろんな編成のsumikaをお届けしてきたんですけど、ここからはさらにもう一歩、今までやったことのない新しいチャレンジということで、メンバーを2チームに分けて、それぞれ違った編成の新しい形でsumikaの楽曲をお届けしようと思います」と述べた。まずは片岡、荒井、トランペットの村上、ベーシストの井嶋に4人による“前半チーム”が「New World」を演奏。村上がフルート、片岡がハーモニカを使うといった即興プレイをオーディエンスは声を上げて楽しむ。続いて小川率いる”後半チーム”が「Simple」を鍵盤を軸としたアレンジでゆったりと披露。小川の優しい歌声にコーラス隊の美しいハーモニーが重なり、会場には心地のいい空気が広がった。その後、sumikaは3人のみで「ゴーストライター」を披露。片岡のエモーショナルな歌声、小川が繊細なタッチで紡ぐ鍵盤のサウンド、荒井が吹くドラマチックなサックスの音色が三位一体となって響き渡る。さらに3人は「言葉と心」をじっくりと演奏し、たおやかな歌声と温かみのあるサウンドを届けた。

「Glitter」ではバンドメンバーとともにゾウやトラのオブジェが登場し、サーカス小屋がにぎやかに。「ツアーファイナル、もっともっといっちゃおうか!」と片岡が観客を煽ると、彼らは「Flower」を楽しげに披露した。オーディエンスがタオルを振り回したサマーチューン「マイリッチサマーブルース」の途中で突然雷鳴が響くと、小川が「やいやいやい! 雷様のお通りだ! 素晴らしくて楽しいんだけど、どうしてもやりたい曲があるんだよ!」と叫び、「イナヅマ」がスタート。「マイリッチサマーブルース」を歌う片岡と、「イナヅマ」派の小川がバトルするように、2曲が交互にプレイされて会場は大盛り上がりとなった。

オーディエンスが一斉に左右に手を振った「カルチャーショッカー」を経て、小川と片岡が歌い始めたのは「一閃」。ツインボーカルによる力強い歌声と、生命力に満ちたエネルギッシュなサウンドを届ける。「『伝言歌』」ではオーディエンスが手を高く掲げ、大きなシンガロングを響かせた。ラストナンバーは昨年末に発表された楽曲「シュガーソルト」。メンバーはオーディエンスに優しく寄り添うようにこの曲を届け、ステージをあとにした。

何度でも飛び直そう

アンコールを求める拍手に応えて再びステージに現れたsumikaは、5月15日にリリースするニューシングル「Unmei e.p」の表題曲「運命」を披露した。MVではクラシカルな郵便局を舞台に、人々の願いや祈りのこもった手紙を運ぶ郵便局員の姿が描かれてるこの曲。sumikaが軽やかに楽曲をパフォーマンスすると、天井から紙吹雪のように便箋がひらひらと客席に降り注いだ。「1.2.3..4.5.6」をアグレッシブにプレイしたあと、小川は「ここに来るまでたくさん準備してきて。俺たち3人だけだと何もできないけど、たくさんの人に支えられて、それをたくさんの人に見てもらえる。音楽家としてここまでやってきて今が一番幸せだなってちゃんと思えてます! ありがとうございます!」と充実した表情を浮かべる。荒井は「本当に楽しいツアーでした。これからのsumikaにご期待ください。これからも一緒に笑っていきましょう!」と告げた。

2023年秋から「sumika Live Tour 2023『SING ALONG』」と「sumika Live Tour 2024『FLYDAY CIRCUS』」という2つのツアーを回る予定だったsumika。片岡の急性声帯炎によって「SING ALONG」ツアーの公演は延期となり、彼らは今年の6月より振替公演を行う。この2つのツアービジュアルのロゴにはペンギンが描かれているが、片岡はその理由に言及。「ペンギンって昔はもともと飛べたんだって。だけど飛べることを忘れてしまって、海の中とかで生きている。『SING ALONG』はひさしぶりにみんなで声出しをして、“歌を取り戻していく”ライブツアーになりそうだった。その思い出していく過程をみんなで作っていけたらいいなと思って『SING ALONG』をやろうとして、『もう1回ちゃんと飛べたよ』というのを『FLYDAY CIRCUS』でやろうと思った。ペンギンにあたるものが、今日来てくださったあなたであり、俺たちであると伝えたかったんだ」と説明した。しかし片岡は「最後の最後でものすごく身勝手なこと言うかもしれないけど……」と前置きをしたうえで「人間ってやっぱりすごいんだなと思わされたのは俺だなって。去年はいろんなつらいことがものすごくあった。だけど、スタッフチームやライブに来てくださるあなたにいっぱい支えてもらって、人の気持ちに生かされてるんだなとすごく思った。だから、飛び方を忘れてたのは俺なんじゃないかなと思いました」と話す。そして「この気持ちは忘れようがないんだけど、音楽を続けて、曲を作って、みんなにちゃんとこの気持ちを伝えて、そして全部ドカンとあなたの心に届いて、sumikaの音楽になってくれたらいいなと思います」とオーディエンスに告げた。「何度でも飛び直そうぜ!」と片岡が叫ぶと、最後にsumikaは弾けるような笑顔で「Phoenix」をプレイ。カラフルなライトに彩られたサーカス小屋でにぎやかに演奏を繰り広げ、「FLYDAY CIRCUS」を締めくくった。

セットリスト

sumika「sumika Live Tour 2024『FLYDAY CIRCUS』」2024年4月21日 ぴあアリーナMM

01. Starting Over
02. Lovers
03. チェスターコパーポット
04. The Flag Song
05. ふっかつのじゅもん
06. MAGIC
07. グライダースライダー
08. Babel
09. New World
10. Simple
11. ゴーストライター
12. 言葉と心
13. Glitter
14. Flower
15. マイリッチサマーブルース×イナヅマ
16. カルチャーショッカー
17. 一閃
18. 「伝言歌」
19. シュガーソルト
<アンコール>
20. 運命
21. 1.2.3..4.5.6
22. Phoenix

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