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360°ステージ!生バンド!ロックレーン!SixTONESが51万人超を圧倒したドームツアー終幕

「こっから」を披露するSixTONES。
19分前2024年04月22日 19:01

SixTONES初の4大ドームツアー「SixTONES LIVE TOUR 2024『VVS』」が、昨日4月22日に東京・東京ドームでフィナーレを迎えた。

生バンド!ロックレーン!360°ステージ

「SixTONES LIVE TOUR 2024『VVS』」は今年1月にリリースされた最新アルバム「THE VIBES」を携えて大阪・京セラドーム大阪、福岡・福岡PayPayドーム、愛知・バンテリンドーム ナゴヤ、東京ドームを舞台に計10公演が行われ、51万5000人の観客を動員。SixTONESは今回のツアーでグループとして初めて生バンドの演奏を取り入れたパフォーマンスに挑んだほか、観客が360°を囲むセンターステージ、6方向に長く伸びるメンバー命名の“ロックレーン”も作り、これまでのドーム公演以上に観客と物理的に近い距離でのパフォーマンスを約3時間にわたって届けた。ちなみに、ロックレーンは音楽ジャンルとしての“ロック”、SixTONESのグループ名の由来である石としての“ROCK(ロック)”、SixTONESの名前に含まれている「6(ロク)」とクレーンを掛け合わせた造語とのこと。この記事では4月22日公演の模様を紹介するほか、終演後のメンバーコメントを掲載する。

色とりどりのペンライトの光と、観客の高揚した話し声に満たされる東京ドーム。スクリーンに映し出されていた「VVSixTONES」のロゴが不意に消え、トーチを模した巨大なステージセットから炎が上がる。続いてセンターステージにバンドメンバーがスタンバイすると、高く上がったロックレーンからメンバー6人が姿を見せた。意表を突く形で登場した彼らが5万5000人に届けたのは、キレキレのラップとメンバー同士の掛け合いを聴かせる「アンセム」。あちこちから上がる悲鳴のような歓声を受け止めつつ、ファンとともに大いにシンガロングし、ライブの幕開けにふさわしい1曲を貫禄たっぷりに響かせた。

続く「Rollin'」では、6本の花道の横に設置された噴水が2階席の高さまで上がる演出も。高地優吾は「最高に楽しんでいけ!」とツアー最終日の気合いをにじませ、全方位に向かって叫ぶ。そして、三位一体ならぬ“六位一体”のダンスで観客を沸かせた「Outrageous」、ステージを斜めに飛び交うファイヤーボールや花火をものともせず、がなるように絶唱する「ABARERO」を経て、6人はそれぞれのキャラクターを全開にしながら観客に挨拶を始めた。先陣を切ったジェシーは、「皆さん、騒ぐ準備できてるかい? ストレス、発散しに来たんだろ? 右向き、左向き、ムッキムキ」とポーズを決め、京本大我は「俺たちSixTONESと音楽でぶつかる準備はできてるのか? やれるものならやってみな」と不敵に笑う。松村北斗は「いらっしゃいませ!」と観客全員を歓迎し、森本慎太郎は「お前らあっという間だぞ。このライブ、ハンパないからね。乗り遅れたら一瞬で置いてかれるよ」と告げる。高地は「SixTONESがバンドを連れてきたぞ!」と胸を張り、「360°死角なし」と宣言する。「お前らそんなもんだっけ? まだ声出るよね?」とひたすら挑発したのは田中樹。彼が「今日は誰ひとり気を抜くなよ! お前らと俺たちの最上級のバイブスをぶつけ合っていこうぜ」と口にしたことを合図に、バンドによるセッションを挟み、狂おしく艶かしい思いを歌った「Hysteria」へ。この曲ではメンバー同士の絡みが悲鳴のような歓声を誘ったが、中でも高地が京本に抱き付き頬を寄せると、観客は卒倒せんばかりに沸いた。

“誰一人置いていかない”姿勢と脱線しまくりの楽屋トーク

優美な噴水の演出を交え、3人ずつに分かれて花道を舞台にパフォーマンスを展開した「House of Cards」に続き、疾走感のあるドラムの音を口火に京本と森本のユニット曲「希望の唄」へ。2人は互いに笑顔を交わし、少年のようにまっすぐな声を重ねてみせる。そして最後に互いのパフォーマンスを讃えるように力強く抱き合った。ジェシーが歌詞を間違え、茶目っ気たっぷりに笑った「"Laugh" In the LIFE」を皮切りに、6人はトロッコに乗ってアリーナエリアを巡回。ギラギラとした照明が印象的な「PARTY PEOPLE」やレーザー光線を駆使した「S.I.X」では、東京ドームをダンスフロアへと変え、“誰一人置いていかない”姿勢をさまざまな形で見せる。

高地がシャツをはだけながら躍動し、メンバーが腰を使ったダンスで盛り上げた「DRAMA」のあとは、6人がクールな表情と声で魅せる「JAPONICA STYLE」へ。この曲では、メンバーも「今日の花びらの量多くない?」と驚くほどの紙吹雪がドーム中に舞い、観客の灯すペンライトと相舞って幻想的な景色を描き出した。

リラックスしたムードに終始したMCでは、ツアーが楽しすぎたという田中が「もう1回、同じライブやっても来てくれる?」とファンに呼びかける場面も。またこの日は子供も多く足を運んでいたことを受けて、松村が「何歳からこの重低音を聴かせていいのかな?」と心配すると、田中は「大人になってから、そんじょそこらの曲で満足できないかも。でも俺は、60歳まで引っ張るよ! 60になったら15はネックレスが増えてるからね」と今の路線を変えることなく活動していくこと明言する。

さらに田中はツアーファイナルらしいエピソードとして、スタッフが「10公演お疲れ様でした。来年は北海道も連れて行ってね」と書いた張り紙を通してメンバーにエールを送っていたことを明かす。この言葉にジェシーは「じゃあ、プライベートで連れて行こう」と冗談めかしつつ、「来年は(札幌ドーム)に行きたいね」と5大ドームツアー開催の夢を膨らませる。この提案に野球好きの森本が「12球団ツアーやりたいんだよね。で、俺らも沖縄キャンプしてさ」と続けると、松村が「野球選手の方で入場曲にSixTONESの曲を使ってくれている人いるじゃない? その人たちのために歌いに行くとか?」、京本が「SixTONESのライブのたびに始球式やってもらうとか」と野球絡みの夢を語る。東京ドームらしく野球トークがしばらく展開されるも、我に返った森本が「本当にこれ、楽屋のトークだよね」とひと言。「楽しいの俺らだけだよ!」と自らツッコミを入れる田中だが、「俺らアイドルだから、1秒でも長くステージに立ってたいんだよ!」と開き直り、その後もメンバーによる古畑任三郎のモノマネ対決や、森本によるPayPayのCMでおなじみのキレッキレの“PayPayダンス”パフォーマンスコーナーなど、6人のトークは脱線し続けた。

和やかなひとときを挟み、ライブは「Call me」で後半戦に突入。まろやかな鍵盤の音色とスパニッシュギターの調べが艶やかなムードを醸す「マスカラ」では、6人は常田大希が紡いだ歌詞を心を込めて歌い上げ、観客のテンションをじっくりと高めた。その空気を引き継ぐように、松村と田中のナチュラルな掛け合いが楽しい「スーパーボーイ」が始まり、肩の力が抜けた2人の声がドームにアットホームな空気を送り込んだ。

SixTONESデコトラに乗り込みファンの近くへ

一瞬の暗転ののち、メンバーが回転するリフターに乗り、スケール感たっぷりの「Need you」でチルアウトタイムを演出。かと思えば、「TOP SECRET」では背中合わせになり、観客と向き合うようにパフォーマンスを繰り広げる。曲ごとに異なる表情、歌声、オーラを立ち上らせるそのステージングはまさに百花繚乱。“六者六様”の個性を保ちながらも、SixTONESという1つの“生命体”としての生き様を見せるようなエネルギッシュなパフォーマンスに、オーディエンスは魅了され続けた。

なお、このツアーで6人は「THE VIBES」収録のユニット曲もすべて披露した。ライブの後半を彩ったのはジェシーと高地によるミディアムチューン「Blue Days」。それぞれ異なる花道でパフォーマンスを始めた2人だったが、曲の展開とともにセンターステージへと歩みを進めていく。クライマックスでは「隣に居るように歌を歌うよ」という歌詞を体現するように、高地がジェシーにマイクを向け、頬を寄せた。

ジェシーと高地の紡いだ穏やかな空気を雲散したのは「DON-DON-DON」。ドームを揺らすほどの強烈すぎるビートに乗せて、グラウンドの一角から「SixTONES」の電飾をあしらったデコトラが現れ、その上にストリートファッションに身を包んだ6人が乗り込みアリーナエリアへ。そのまま「RAM-PAM-PAM」「Bang Bang Bangin'」を畳みかけ、5万5000人のボルテージを極限まで引き上げていく。

極彩色のライティングやレーザー光線、吹き上がる花火などの演出も相まって異様な熱気がドームを満たす中、トドメを刺したのは「THE VIBES」の収録曲の中でも特にロック色が強い「Something from Nothing」だった。野生味あふれるグロウル混じりのボーカルを、回転するリフターの上から轟かせる6人。しかしメンバーはそのまま攻撃の手を緩めず、BPMの高いダンサブルなロックチューンを連投する。「BE CRAZY」では再びロックレーンに乗り込みドームの上方へ。メンバーは「東京ドーム最後だぞ!」「いつもいい景色をありがとう。これからも俺たちについてこれるか?」とシャウトし、360°から沸く大歓声に身を委ねる。6方向から上がる噴水が清涼感をもたらした「Seize The Day」を経て、6人はSixTONESの躍進を約束するように「こっから」を投下。鮮やかに彩られたステージの上で「こっから始まんだ!」と高らかに叫び、円陣を組みながらステージの下へと消えていった。

「音色」初披露のプレゼントから……

盛大なSixTONESコールに呼び戻される形でステージに帰還した6人は、陽気なポップチューン「Good Luck!」でアンコールをスタートさせる。なお、花道とトロッコを用いてファンとの親密なコミュニケーションを楽しんだ「この星のHIKARI」と「WHIP THAT」をもって昨日までの公演は終わっていたが、この日はツアーファイナルらしい“プレゼント”が用意されていた。

ジェシーが「騒げたかい? 全部出し切れたかい? ストレス発散できたかい?」と呼びかけるも、京本は「足りないね……みんなも足りてないけど、僕らも足りてないよ」と消化不良の様子。そんな言葉から「5月1日発売の曲、やって出し切ろうぜ」と京本は口にし、自身が主演するドラマ「お迎え渋谷くん」の主題歌「音色」につなげる。この曲は「出会えただけで特別な毎日」「このまま一緒に歩いていこう」と歌う、ポジティブなメッセージが込められたミディアムチューン。新曲の初披露というサプライズでファンを喜ばせたあと、6人は肩を組みドームツアーを完走した充実感を分かち合った。

ツアーファイナルらしい晴れやかな空気にメンバーが浸っていると、ドーム常設の巨大なリボンビジョンに「お前らがどうしてもやりたいって言った360°ステージは楽しめたか? お客さんのVVSは感じられたか? まあ、相変わらずMCはなげぇし、つまらねぇ時もあったけど最高に楽しめたよ! また一緒にツアーやろうね、大好きだぞ。TOUR STAFF一同」というメッセージが浮かぶ。スタッフからの愛にあふれたメッセージにメンバーは顔をほころばせ、「いつか5大ドームやれたらいいよね」「スタジアムいこうぜ!」とSixTONESの“こっから”に思いを馳せていた。

終演後メンバーコメント

「SixTONES LIVE TOUR 2024『VVS』」を振り返って

森本慎太郎

360°のステージ構成には、かなり難しさがありました。前にも後ろにもお客さんがいるので、会場全体の一体感を生むライブ構成がすごく大変でした。結果的には、ライブを大事にしているSixTONESの良さを、うまくお客さんに伝えられてるステージなのではないかな、と思います。パフォーマンスにしろ、歌にしろ、良いようにハマっていった感じがします。

田中樹

僕たちは「何かに頼らず自分たちで解決しよう」という考え方をしていて、ステージの構成上、柱が必要でどうしても見切れが発生してしまうとなったときに、「俺らが頑張って満足させればいい」という気持ちをもって、死ぬ気でやりました。規模がどんなに大きくなったとしても、結局俺ら次第だと思っています。何とか1公演終わった時には、満身創痍になるくらいで取り組んでいます。

ファンへのメッセージ

田中樹

YouTubeなどでは、ファンの人たちが見た数字やコメントがダイレクトに反映されるので、目に見えてファンの人の力を感じることがすごく多いんです。お客さんが、不安な僕たちに自信を持たせてくれて、一緒にライブをつくっている気がしています。メンバーが一番とはいつも言いつつも、そのメンバーを繋いでくれるのはファンの人たちだと思っています。

ライブ初披露となった「音色」について

京本大我

ドラマのタイアップが決まり、その内容に合う楽曲を探していく中で、自然と「音色」というキーワードが出て来て、これまでのSixTONESと重なるものがあるなと思いました。結成10周年に突入するタイミングで、SixTONESみんなで「音色」というタイトルでやるべきかソニーさんと検討して、6人のこれまでとこれから、プラスでドラマも盛り上げようということで、ドラマとソニーさんとSixTONESで合致しました。たまたま結成日の5/1発売ということや、音色というタイトルになったこと、全てがご縁に感じました。なるべく沢山の多くの人に手にとってもらえたらいいな、と思っています。

「SixTONES LIVE TOUR 2024『VVS』」を終えての感想

ジェシー

今日で終わってしまうのがもったいない気持ちです。いずれ映像商品としてリリースされるかもしれませんが、このバイブスを本当は生のライブで届けていきたいです。この勢いのまま5大~8大ドームいけたらなと(笑)。

セットリスト

SixTONES「SixTONES LIVE TOUR 2024『VVS』」2024年4月22日 東京ドーム

01. アンセム
02. Rollin'
03. Outrageous
04. ABARERO
05. Hysteria
06. 君がいない
07. Alright
08. House of Cards
09. 希望の唄
10. "Laugh" In the LIFE
11. フィギュア
12. PARTY PEOPLE
13. S.I.X
14. DRAMA
15. JAPONICA STYLE
16. Call me
17. マスカラ
18. スーパーボーイ
19. Need you
20. TOP SECRET
21. WHY NOT
22. Blue Days
23. DON-DON-DON
24. RAM-PAM-PAM
25. Bang Bang Bangin'
26. Something from Nothing
27. Telephone
28. BE CRAZY
29. Seize The Day
30. こっから
<アンコール>
31. Good Luck!
32. この星のHIKARI
33. WHIP THAT
34. 音色

※高地優吾の高は、はしごだかが正式表記

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