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LUNA SEA結成35周年ツアーが地元“神奈川”で開幕、圧倒的なパフォーマンスでSLAVEを熱狂の渦に

「SHINING BRIGHTLY」の様子。(撮影:田辺佳子)
約1年前2024年05月28日 9:02

LUNA SEAが5月25、26日に結成35周年ツアー「LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR 2024 ERA TO ERA -EPISODE 1-」の神奈川・相模女子大学グリーンホール公演を開催し、ツアーをスタートさせた。

LUNA SEAが過去ツアーを再現「ERA TO ERA」

「ERA TO ERA」は昨年のツアーと同様、過去のツアーを現代へとよみがえらせるというコンセプチュアルなもので、11月の「EPISODE 3」までに全41公演というLUNA SEA史上最大規模のツアーとなっている。その第1弾「EPISODE 1」では「MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE」「UN ENDING STYLE」という昨年に再現した公演に加えて、1998年にバンドの一時活動休止期間を経てリリースされたミリオンヒットアルバム「SHINE」のツアー「SHINING BRIGHTLY」と、LUNA SEAが“終幕”した2000年発表のオリジナルアルバム「LUNACY」のツアー「BRAND NEW CHAOS」が新たに再現される。なお、以降のテキストには公演内容の一部ネタバレが含まれるので、これからツアーに参加予定の人はご注意を。

初日「SHINING BRIGHTLY」レポート

初日の公演は「SHINING BRIGHTLY」の再現ライブ。開演時間を迎え、暗転した場内に時を刻む秒針の音が響き始めると、大歓声が沸き起こる。J(B)のずっしりとしたベースラインにRYUICHI(Vo)の歌声、SUGIZO(G, Violin)、INORAN(G)のギターサウンド、真矢(Dr)のドラムが重なっていき、アンサンブルの深みを増していく。「新しい時が 始まろうとしてる」とRYUICHIが歌い始めたそのメッセージがコンセプチュアルな今回のツアーの幕開けにふさわしく、まっすぐに観客に届けられた。

LUNA SEAが相模原でライブを行うのは1996年以来約28年ぶりだという。メンバーの地元であることから、RYUICHIが「ここはもう近所ですよ。“さがみっぱら”と呼んでましたけど、今日は“さがみはら”と言ってくれと」と笑う。地元トークを展開する場面もありつつ、世界で起こる悲しい戦争などへの思いに触れ、彼らが「NO PAIN」を演奏する場面では、SUGIZOが両手を合わせて天を仰ぎ、平和への祈りを捧げた。

LUNA SEAは1998年に大ヒットした「STORM」「SHINE」「I for You」はもちろんのこと、アルバム「SHINE」の楽曲やそれ以前の楽曲もたっぷり披露。過去のノスタルジーに深く浸ることもなく、常に進化していくバンド像を5人は自らのパフォーマンスで示し、SLAVE(LUNA SEAファンの呼称)たちと、感動と興奮の時間をともに過ごした。

2日目「BRAND NEW CHAOS」レポート

2日目公演で再現された「BRAND NEW CHAOS」は、2000年7月から12月にかけて行われたツアー。LUNA SEAはこのツアー中に“終幕”を宣言したことから、当時は複雑な思いを抱えて参加していたSLAVEがいたことも想像に難くない。しかし、24年の時を経て復活した「BRAND NEW CHAOS」の初日を見届けようと集まったSLAVEたちからは、晴れやかな期待感が立ち上っている。客席からふつふつと沸き上がる熱気がホール内を満たしたタイミングで、それまで青白く染まっていたステージが白光に包まれた。

この日のライブは、鼓膜を震わせるような真矢のリズムで幕を開けた。RYUICHI、SUGIZO、INORAN、Jはステージの舞台面でSLAVEたちと向き合い、「BRAND NEW CHAOS」の主軸となる「LUNACY」の楽曲を次々と奏でていく。今回のツアーは全国のホールが舞台となることから、演出は5人のパフォーマンスにフォーカスする削ぎ落とされたものに。とはいえ、そこは常に新しい表現を追求し続けているLUNA SEA。多種多様な色を放つレーザービームをさまざまな形で用いながら、5人は四半世紀近く前に生み出された楽曲を貫禄と円熟をたたえたアンサンブルで紡ぎ、SLAVEたちを魅了した。

アンコールでメンバーは、LUNA SEA誕生の地である東京・町田にあるライブハウスThe Play Houseの近くでツアーのスタートを切れる喜びを口に。真矢が2日間のライブの完成度に胸を張りつつ、「ファイナルまできっちり愛し合いましょう」とSLAVEに呼びかければ、Jが「言葉はいらないね……最高の景色をみんなと一緒に見ていきたいと思います。すべての景色が愛おしい」と述べる。INORANは「このツアー、これからすごい楽しみです」、SUGIZOは「一緒に完走してLUNA SEAの未来を見ましょう」と語り、“EPISODE 3”まで続くツアーに思いを馳せた。また地元“さがみっぱら”でのライブにRYUICHIも感慨深げ。「41公演が終わったときに、一緒に作ってよかったというツアーに絶対するから」「最高の2日間になりました。宝探しをしていきたいと思ってるので、みんなも力を貸してください」と気合いをみなぎらせていた。

なお、「LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR 2024 ERA TO ERA」ではライブ中にスマートフォンでの写真撮影を許可する「#LUNAPIC」企画が行われている。“EPISODE 1”ではライブには欠かせない「WISH」が対象曲となっており、観客はそれぞれの位置からスマホを構え“今のLUNA SEA”を捉えた。SLAVEたちが撮ったベストショットはハッシュタグ「#LUNAPIC」で確認を。

公演情報

「LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR 2024 ERA TO ERA -EPISODE 1-」(※終了分は割愛)

SHINING BRIGHTLY

2024年6月1日(土)宮城県 仙台サンプラザホール

BRAND NEW CHAOS

2024年6月2日(日)宮城県 仙台サンプラザホール

MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE

2024年6月7日(金)群馬県 高崎芸術劇場 大劇場

UN ENDING STYLE

2024年6月9日(日)千葉県 市川市文化会館 大ホール

MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE

2024年6月14日(金)高知県 高知県立県民文化ホール オレンジホール

UN ENDING STYLE

2024年6月16日(日)香川県 レクザムホール(香川県県民ホール) 大ホール

MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE

2024年6月21日(金)滋賀県 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール

UN ENDING STYLE

2024年6月22日(土)岐阜県 長良川国際会議場 メインホール

SHINING BRIGHTLY

2024年6月29日(土)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール

BRAND NEW CHAOS

2024年6月30日(日)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール

SHINING BRIGHTLY

2024年7月6日(土)福岡県 福岡サンパレス ホテル&ホール

BRAND NEW CHAOS

2024年7月7日(日)福岡県 福岡サンパレス ホテル&ホール

EPISODE 1 -FINAL- DAY1

2024年7月13日(土)沖縄県 沖縄コンベンションセンター

EPISODE 1 -FINAL- DAY2

2024年7月14日(日)沖縄県 沖縄コンベンションセンター

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