岡崎体育が、4月から全国6カ所のZepp会場を回ってきたツアー「岡崎体育 Zepp Tour 2024」のファイナル公演を、6月2日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で開催した。
このツアーは当初はチケットの売れ行きが芳しくなかったが、岡崎体育は自身のX(Twitter)公式アカウントを通じて「インターネットビラ配りおじさん」と名乗り、ツアーの券売状況を赤裸々に明かして販促活動を行った。その結果、本ツアーのチケットは北海道公演を除く5公演がソールドアウト。ファイナル公演でも満員の観客が岡崎体育のパフォーマンスに沸いた。
いきなり武田真治
このツアーは各公演ごとにサブタイトルが付けられており、ライブのオープニングにはそのサブタイトルをテーマに岡崎体育が一人芝居をする映像を上映。映像はどの公演も必ず「カメラ越しに語りかける彼女を岡崎体育が振る」という小芝居で締めくくられていた。
その流れを引き継いで、パフォーマンスは最新作「Suplex」のリード曲「失恋ソング」でスタート。ステージ後方のLEDモニターに歌詞テロップが流れ、観客の大合唱が沸き起こった。ここで早くもシークレットゲストとして、「失恋ソング」のレコーディングにサックスで参加している武田真治が愛器を吹きながら登場。2人がライブでコラボレーションするのはこれが初となった。岡崎体育は続く未発表の楽曲「あてはまRing Ring」でも武田とともにパフォーマンスを行いつつ、オーディエンスに問いを投げかけて“あてはまった”人を踊らせた。
岡崎体育が「改めて紹介しましょう、武田真治さんです!」と振ると、武田は「とっても素敵な歌に参加させていただいてありがとうございます!」と感謝。そして岡崎体育は、武田が「失恋ソング」の楽曲制作やミュージックビデオ撮影に参加したことを紹介した。武田は「せっかくこんなに受け入れてもらえるなら記念写真を撮ってもいいでしょうか」と提案し、まだ2曲を披露したばかりであるに関わらず、記念写真の撮影が行われた。
観客全員と目を合わせる岡崎体育
その後、岡崎体育は「Suplex」より、他責思考を歌詞で表現した「宇宙と長野」、サイケデリックでカオスな世界観の「Rebirth」、ライブではおなじみのレゲエナンバー「サブマリン」を披露。さらに「おっさん」「なにをやってもあかんわ」などの代表曲や、未発表の新曲、既存曲のリアレンジやメドレーを畳みかけ、オーディエンスを盛り上げた。なお、本公演は中盤に約5分間の休憩を挟んだ2部構成で、休憩時間には岡崎体育のレギュラー番組や出演CMが紹介された。
本編終了後、岡崎体育はわずか5秒でステージに再登場。彼はこのツアー初日に、ファンからの提案で「体重が100kgを切らなければ京都の実家をフルリフォームする」という公約を掲げたことを明かして笑いを誘う。また、ホールワンマンツアー「【岡崎体育ホールワンマンTOUR 2024】『盆テク博覧会』」を10月から12月にかけて行うことを発表した。
そして岡崎体育はアンコールとして初期曲「エクレア」を観客1人ひとりに向けて思いを届けるかのように切々と歌い上げる。観客全員と目を合わせ終わるまで、彼はラストのサビを何度も繰り返し歌唱。最後にライブでおなじみとなっている「岡崎体育は、いつの日か必ず『紅白歌合戦』に出演します!」という宣言を残してツアーの幕を下ろした。
セットリスト
「岡崎体育 Zepp Tour 2024~低姿勢ドラキュラ~」2024年6月2日 Zepp DiverCity(TOKYO)
01. 失恋ソング
02. あてはまRing Ring
03. Quick Report
04. 宇宙と長野
05. バタバタサンバ
06. FRIENDS(はたらくくるまver.)
07. XXL
08. Q-DUB(reprise)
09. Open
10. おっさん
11. てんこ盛りEurobeat Mix
12. Gang Tang Summer Bong Winter
13. Rebirth
14. 龍
15. サブマリン
16. なにをやってもあかんわ
17. Youth
<アンコール>
18. エクレア
新ツアー日程
【岡崎体育ホールワンマンTOUR 2024】『盆テク博覧会』
2024年10月19日(土)大阪府 NHK大阪ホール
2024年10月27日(日)愛知県 岡谷鋼機名古屋公会堂 大ホール
2024年11月2日(土)福岡県 福岡国際会議場
2024年11月17日(日)東京都 NHKホール
2024年12月7日(土)北海道 カナモトホール(札幌市民ホール)