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卒業控えた阪口珠美がここに残す、“大好きな乃木坂46になれた証”「奇跡のような8年だった」

阪口珠美(乃木坂46)
4か月前2024年06月23日 4:07

乃木坂46の阪口珠美の1st写真集「青いバラ」が6月25日に発売される。これを記念して、阪口がメディア取材に応じた。

“乃木坂46のメンバーだった”ということを残したい

2016年9月より乃木坂46のメンバーとして約8年間活動してきた阪口は、7月にグループを卒業予定。卒業を発表した際のブログにて、彼女はこの写真集について「大好きな乃木坂46になれた証」という言葉で表現した。写真集のロケ地は香港とマカオ。香港ではパワースポットを訪れたり、太極拳を学んだり、飲茶を食べたりする中で少女のように目を輝かせる一方、マカオのリゾートヴィラやきらびやかな夜景の中では気品あふれる姿を見せている。

写真集を出すことをずっと夢見て活動していたという阪口は、製本された写真集を手に取り、「撮影していても、夢が現実になったという実感があまりなかった。いざ本ができあがって、『私の写真集だ!』って感動しています」と目を輝かせる。そして彼女は「ただ写真集を出すことが夢だったというよりは、乃木坂46の阪口珠美として出すのが夢だった。乃木坂46の写真集に憧れていたんです」と加入前からファンだった乃木坂46への愛をあふれさせ、「“乃木坂46のメンバーだった”ということを残したい。そういう気持ちが強いです」とまっすぐに述べた。

タイトルになっている「青いバラ」は、“奇跡が起きる”という花言葉を持つ。阪口はもともとこの花言葉が好きだったそうで、2017年に自身のブログ記事のタイトルに「青いバラ」と付けたこともあった。タイトルの話になると、阪口は「秋元康先生がいくつか候補を出してくださって、その中にたまたま『青いバラ』という言葉があったんです。何年か前にブログにも書いたことも思い出して、運命を感じました」と目を丸くする。花言葉にちなんで「人生の中で一番の奇跡は?」と尋ねられた阪口は、「乃木坂46に合格したこと。本当に大好きなグループ。人生の中で、私が唯一ハマったのが乃木坂46だった。そこに加入できて、大好きなお仕事をたくさんできて、奇跡のような8年だったなと思います」と充実した表情を浮かべた。

やりたいことを叶えてもらいました

写真集の撮影地について、阪口は「私が思い描いていた写真集の雰囲気にぴったりだったのが、香港とマカオだった。ネオン街やキラキラした夜景にすごく憧れていたんです。ハイヒールを履いてみたいとか、黒いドレスが着てみたいという気持ちがあったので、そういうイメージにも合うなと思いました」と香港とマカオを選んだ理由を明かす。撮影シーンは彼女の“やってみたいこと”を軸に決まったそうで、「ゴンドラに乗りたい。般若心経のパワースポットに行ってみたい。太極拳をやってみたい。そういったリクエストをして、やりたいことを叶えてもらいました」と述べた。

黒いドレスをはじめ、衣装に関しても阪口のリクエストを叶えてもらったそうで、「私が好きな色、雰囲気にしていただいて。髪もメイクも、全部が私の好みです。乃木坂46らしい清楚な服が好きなので、そういった衣装も多いですね」と彼女は笑顔で話す。一番お気に入りの衣装を尋ねると、「青いドレスの衣装です。寒色が好きなんです」と花柄の青い衣装を挙げた。撮影では赤色のチャイナドレスも着用。坂口は「香港の夜のネオン街にチャイナドレスが合いそうだなと思って、真っ赤なチャイナドレスを用意してもらいました。人混みの中で撮影していたので、街の人にたくさん見られました」とはにかみながら振り返った。

阪口はこの写真集で、2022年12月に発売された31stシングルの表題曲「ここにはないもの」の衣装を着用している。「ここにはないもの」は阪口が3年半ぶりの選抜復帰を果たした思い入れ深い1曲。彼女は「2回目に選抜に選んでいただいて、それが(齋藤)飛鳥さんのご卒業の曲だった。飛鳥さんの背中を見ながら、いろんな思いを噛み締めて披露した曲で、この衣装を着ている時間がすごく好きだった。そんな思い入れのある衣装を写真集で着たいというのをお伝えして、叶えてもらいました」としみじみと語った。

写真集の中でも特にお気に入りのカットとして阪口が挙げたのは、山頂でアイスを食べているカット。彼女は「撮影予定にはアイスを食べるカットはなかったんですが、山を登り切って、どうしてもアイスが食べたくなって。山を登ったあとのアイスは、最高においしかったです」と無邪気に笑った。また写真集には、霧がかかった山を舞台にした幻想的な雰囲気のカットが掲載されているが、当初は霧を想定しておらず、こちらもいい意味で想定外のカットになったという。さらに、印象に残っている撮影のエピソードを問われた坂口は「足ツボマッサージをしたんですけど、私はけっこう健康オタクなので、痛くないだろうと思っていて。平気だろうと思ったら、すっごく痛かったです」と苦笑い。太極拳を達人から学ぶカットの話題になると、「楽しかったです。達人がすごく褒めてくれるんですよ。言葉は通じないんですけど、『ナイスナイス!』って。気分がよかったです」と声を弾ませた。

友達やライバルとは違う、特別な存在

阪口は写真集の注目ポイントについて「私は先輩たちに憧れてきたので、女の子が見て、『こういうお洋服いいな』『こういう体になりたいな』と憧れられるような写真集になっていたらいいですね。ただ体を細くするんじゃなくて、『憧れてもらえるように』というところを意識して体作りをしてきたので。写真集の雰囲気も衣装も、そこを意識しました」とアピール。彼女は「乃木坂46のどういうところが好きか?」という質問にも、「ともかく、憧れるんですよね」と答える。その気持ちはグループ加入前から一貫しているそうで、「加入前もかわいいな、きれいだなと憧れていましたけど、加入してメンバーのいろんな努力や、たくさんのスタッフさんが関わっている裏側を見て、より乃木坂46が好きになりました」と胸を張って述べた。

7月に卒業を控え、坂口は「ファンの皆さんの中には、ちょっとびっくりした方もいると思うんですが、自分としてはスッキリしています。もちろん寂しさもあるけど、 自分でたくさん悩んで決めたこと。やりきったなって言えるぐらい、がんばった8年だったなと思います。悔いがないように残りの時間を過ごしたいです」と晴れやかな表情で話す。「乃木坂46での一番の思い出は?」と尋ねられると、彼女は「(同期の)3期生と一緒にいた時間は全部が思い出。みんなまだ子供でワイワイキャピキャピしてたときもいい思い出ですし、今こうして大人になってから話してる時間も好きだす」と答え、3期生について「特別な存在ですね。私にとっては友達やライバルとはまた違って、家族のような大事な存在です」と愛おしそうに語った。

卒業後の話になると、阪口は「ちょっとゆっくり考えながら目標を見つけたいです。今まで行けなかったところに行ったり、やれなかったことをやる未来にしたいなと思います」と前を向く。そして最後に彼女は「8年間応援してくれた方々のおかげでがんばってこれました。残り1カ月、恩返ししながら、たくさん愛を届けます。写真集には乃木坂46としての私がたくさん詰まってるので、1ページも欠かさず何度も見てください!」とファンにメッセージを送った。

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