HYDEが全国6都市のライブハウスを巡るツアー「HYDE [INSIDE] LIVE 2024」が、6月22日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開幕した。
VAMPS時代を含め、初夏から秋にかけてのライブハウスツアーが恒例となっているHYDE。近年はツアー合間にロックフェスにも精力的に出演し、その圧倒的なパフォーマンスで各地に爪痕を残している。この記事では6月23日に観覧エリアを男女別に分けて行われたツアー中唯一の「BEAUTY & THE BEAST」公演の模様を紹介する。
「BEAUTY & THE BEAST」は男性客を1階フロア前方、女性客を1階フロア後方と2階席に分けて実施されるのが恒例。開演前から野太い歓声がライブハウス中に響き、開演時刻の16:66(17:07)が近付くにつれてそのボリュームが上がっていく。ステージに投影されていた時刻が16:66に切り替わった瞬間に地鳴りのような歓声が沸き、HYDEと彼を支える5人のバンドメンバーを手荒く歓迎した。
L'Arc-en-Cielのアリーナツアー「ARENA TOUR 2024 UNDERGROUND」を終えるとすぐに複数の春フェスに出演するなど、ソロツアー前からすでにライブモードに突入していたHYDE。「Here's HYDE」と不敵に笑うとステージを隅から隅まで縦横無尽に練り歩き、絶唱とアジテーションを繰り広げてオーディエンスの熱気をどこまでも引き上げる。これを受けてフロアにはクラウドサーファーが多数発生し、2階席では“BEAUTY”こと女性客たちがその様子をスマホに記録する。そんな光景を前にHYDEはうれしそうに笑い、幾度となく熱狂の坩堝と化したフロアに飛び込み、“BEAST”こと男性客に支えられながらグロウルをさく裂させる。そして、底なしに盛り上がる会場を見渡しながら、「今日はソールドアウトです。チケット余るからやめとけって声もあったけど、あきらめたらそこで終わりなんだよな。やってやったぜ」と胸を張った。
「超ネタバレ注意」という文言とともにSpotifyで事前に公開されているプレイリストの通り、セットリストはソロ、VAMPS、洋楽カバーにL'Arc-en-Cielや提供曲のセルフカバーとバラエティに富んだ構成。「INSIDE」というツアータイトルを表現するように、“今のHYDEの本性 / 内側”を示すような楽曲の数々をオーディエンスは全身で味わい尽くした。
終盤に「よく集まってくれました。またやりたいな」と「BEAUTY & THE BEAST」の継続を口にしたHYDEは「俺たちの関係は鏡みたいなもので、君たちがはっちゃけてたら俺もはっちゃける」とオーディエンスの反応が自らのパフォーマンスに作用することを明かす。終始一貫、緩みのないパフォーマンスを約2時間にわたって展開したのち、彼が放ったのは「最高でした……次、会うまで首洗って待ってろよ!」のひと言。今後も攻撃の手を緩めるつもりはないとばかりの宣言にBEASTたちもBEAUTYたちも大歓声で応えた。
なお、ライブ中に「日本中を回ってやらかしてきます」と宣言したHYDEは、全国のZeppを中心としたライブハウスおよび夏フェスを巡ったのち、10月に「HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA-」と題したアリーナ公演を兵庫・ワールド記念ホールと千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールにて行う。
公演情報
HYDE [INSIDE] LIVE 2024(※終了分は割愛)
2024年7月14日(日)北海道 Zepp Sapporo
2024年7月23日(火)愛知県 Zepp Nagoya
2024年7月24日(水)愛知県 Zepp Nagoya
2024年8月6日(火)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2024年8月7日(水)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2024年8月10日(土)宮城県 仙台PIT
2024年8月11日(日・祝)宮城県 仙台PIT
2024年8月24日(土)福岡県 Zepp Fukuoka
2024年8月25日(日)福岡県 Zepp Fukuoka
HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA-
2024年10月12日(土)兵庫県 ワールド記念ホール
2024年10月13日(日)兵庫県 ワールド記念ホール
2024年10月26日(土)千葉県 幕張メッセ国際展示場9~11ホール
2024年10月27日(日)千葉県 幕張メッセ国際展示場9~11ホール