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Snow Man過酷なダンスでついに世界チャート1位に / TOOBOEが悲惨さを描写した驚きの映像表現とは?

再生数急上昇ソング定点観測
1年以上前2024年06月28日 9:05

YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週刊連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで6月14日から6月20日にかけて集計されたミュージックビデオランキング、および急上昇ランキングの中から要注目トピックをピックアップします。

文 / 真貝聡

まずはこの週の初登場曲の振り返りから

今週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、4位にTWICEのメンバー・ナヨンの「ABCD」がランクインした。6月14日にMVを公開してから10日間で、YouTubeの再生回数が2800万回を突破し、今も急速な勢いで再生数を伸ばしている。

18位にはNewJeansが6月21日にリリースした日本デビューシングル「Supernatural」の収録曲「Right Now」が登場。2nd EP「Get Up」で初披露されたパワーパフガールズとのコラボキャラクターや、以前からインタビューなどでNewJeansのファンであることを公言してきた村上隆とのコラボキャラクターが、この曲のMVでも大々的にフィーチャーされている。YouTubeのコメント欄では「世界中で大人気のNewJeansが日本語で歌ってくれてるのがめっちゃうれしい!」という喜びの声も多かった。

28位にはMAZZELの「Counterattack」が登場した。メンバーのRANとNAOYAが「MAZZEL史上最高難易度のダンス」とコメントしているように、今の彼らによる最高レベルのパフォーマンスを堪能できる。

30位にはRIIZEの「Boom Boom Bass」がランクイン。グルーヴィなベースラインに合わせてキレのあるダンスを披露するMVは、メンバーがベースを手にしている場面があったり、これまでにない雰囲気の映像となっている。

31位にはJUNON(BE:FIRST)の「Nova Flame」のスペシャルダンスパフォーマンスが登場した。BE:FIRST初となるソロ曲で、 JUNONの少年っぽさと色気が共存している歌声、指先の細かい動きまで美しいダンスに魅了される。

36位にはDECO*27の「ハオ feat. 初音ミク」が登場した。冒頭から鳴り響く銅鑼の音や、「これでいいなのだ 好好好」という歌い出しなど、サウンドも歌詞も中国を想起させる面白い1曲。YouTubeやTikTokでは、歌ってみた動画も盛り上がっている。

人気グループのソロ曲が上位に複数並んだ今週は、下記の3曲をピックアップ。

Snow Man「BREAKOUT」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場2位

Snow Manの新曲「BREAKOUT」のMVが初登場2位にランクインした。これは7月31日にリリースされる11枚目のシングル「BREAKOUT / 君は僕のもの」の表題曲の1つ。メンバーのラウールが主演を務める映画「赤羽骨子のボディガード」の主題歌になっている。6月19日にYouTubeでMVが公開されるとすぐに国内の「人気急上昇中の音楽」で1位になり、グローバルチャートでも6月20日付のデイリーミュージックビデオランキングで1位を獲得。1日だけとはいえ、世界一視聴されたMVになるという快挙を成し遂げた。MV公開から1週間でYouTubeの再生回数が2500万回を超え、公開後の再生数の推移はグループ歴代トップだ。

そんな世界中から注目を浴びている今回のMVは、映画の世界観とリンクする「9人のヒーロー」をイメージしたという、これまでで最も激しいダンスパフォーマンスが見どころ。ダンスシーンは2日に分けて合計14時間以上も費やして撮影したという。「めざましテレビ」「DayDay.」といった朝のニュース番組のインタビューでラウールは「自分たちにとっては初めての撮影方法。ダンスの強みが前面に出るように、2秒のためだけのカットもあった」とコメント。深澤辰哉は「途中から足が棒みたいになった」と話し、渡辺翔太は「2日目は体力というよりも集中力を使った」といかにハードな撮影であったかを伝えた。もともとダンスに定評がある9人が、ここまで体力と集中力の限界に挑んだMVは初めてだろう。その過酷な収録が映像の中にどのような形で反映されているのか、その目でぜひチェックしていただきたい。

なお6月26日にはもう1つのシングル表題曲「君は僕のもの」のMVも公開された。この曲は渡辺翔太が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ「青島くんはいじわる」の主題歌。MVはメンバー同士が集まった夏の休日を覗き見するという内容で、現在「人気急上昇中の音楽」は「BREAKOUT」が1位、「君は僕のもの」が2位という上位独占状態になっている。

TOOBOE「痛いの痛いの飛んでいけ」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場32位

TOOBOEらしいシニカルな歌詞、軽快なギターのカッティングとホーンセクションのサウンドが印象的な新曲「痛いの痛いの飛んでいけ」。映像を手がけたのはメジャーデビュー曲「心臓」やテレビアニメ「チェンソーマン」第4話エンディングテーマ「錠剤」でもTOOBOEとタッグを組んだ、アニメ作家 / イラストレーターのしまぐちニケと映像作家のBiviからなる擬態するメタ。最近では星街すいせい「ビビデバ」での斬新なアニメーション表現が話題になっている映像制作ユニットだ。

2022年11月に公開された「錠剤」のMVは桃太郎がモチーフ。マフィアの幹部である青年エテと、エテと付き合う娼婦でありマフィアの幹部・フェザンスを殺害した犯人であるメズの悲しい愛憎劇が繰り広げられている。MVを観て「メズとは何者なのか?」と気になった人も多いだろう。

そんな「錠剤」の前日譚となっているのが今回のMVだ。メズの育ての親・ゴヅキの幼少期からストーリーが始まり、成長したゴツキがメズと一緒に「錠剤」のMVの舞台である混沌街・桃郷にたどり着くまでが描かれている。

「痛いの痛いの飛んでいけ」のMVが面白い試みをしているのは、画面を二分割して物語が進むところだ。右画面には母親と幸せに暮らすゴツキの“理想”の生活が、左画面には貧しいあまり母親にサーカス団へ売り飛ばされて不幸になる“現実”が映し出されている。対比構造を表した画作りにしているからこそ、現実の悲惨がより際立っている。キャラクターデザインを担当したしまぐちニケはX(Twitter)で「何個かtooboeのMV作って気づいたんだけど、別にわざと辛い展開にしたいと思ってるわけじゃなくて、これまでやった3曲に対して『この曲の歌詞の主人公を肯定して幸せにしちゃダメだ』みたいな思いが無意識下であるんやと思う」「『痛いの痛いの飛んでいけ、幸福なあなたに』なんて言う人間を創作で幸せにして良いと思うか?」とポストしている。メズがマフィアに復讐心を抱いた理由などについては、もしかしたら今後のMVで明らかになっていくのかもしれない。TOOBOEの新曲に期待したい。

舟津真翔「一目惚れ」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場88位

舟津真翔は2001年生まれのシンガーソングライター。2017年に15歳で地元・島根から単身上京したのち、2018年にシングル「Dreamer」でメジャーデビューを果たし、現役高校生シンガーとして注目を浴びた。2023年7月にリリースした、運命の人と出会えた奇跡を歌った「君は運命の人」は、YouTubeで490万回再生、TikTokで1800万回再生を突破した。

若くして才能を発揮している舟津。そんな彼が5月14日にリリースした新曲「一目惚れ」は、TikTok総再生数が3億回を超えるほど破竹の勢いでバズっている。振付動画や歌ってみた動画を始め、同曲を使用した“一目惚れ予測”のエフェクトが拡散され、バイラルヒット中だ。TikTok上における人気を測るBillboard JAPANのチャート「TikTok Weekly Top 20」では6月5日公開のランキングで1位を獲得し、現在まで4週連続でランクインしている。

この曲は一目惚れをしたときの心情や、日が経つにつれてその相手への恋心が大きくなっていく様子を鮮明に描いたラブソング。YouTubeのコメント欄では「入学して前の席の子に一目惚れして、どんどんどんどん好きになっていって、その子の笑顔を見るたびに癒されて、その子がいるだけで幸せだと思えてます」「新学年になって始めくらいに腕相撲した背の高い男の子に一目惚れして、仲良くなった子に、勇気を出してLINE聞いてもらって繋がりました。最近めっちゃ目が合うだけでドキドキしたり笑顔になったり、学校に行くのが楽しくなりました」など、この曲の歌詞と自身の経験を重ねた書き込みが多い。曲名通り、誰かに一目惚れをしたことがある人、一目惚れを経て今まさに恋愛中の人には間違いなく刺さる楽曲だ。

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