家具メーカー・天童木工が、かしゆか(Perfume)、山口一郎(サカナクション)ら4名のクリエイターとのコラボレーションによって誕生した製品を展示・販売する企画「SHAPE OF TENDO かたちにする。」を、8月7~13日まで東京・伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージにて開催する。
「SHAPE OF TENDO かたちにする。」では、天童木工に熱い思いがあるクリエイターたちの思いや願いを落とし込んだ作品を制作。かしゆか、山口、クリエイティブディレクターの清永浩文、歯科医師でクリエイティブディレクターの加藤順子の4名がこの企画に参加し、幾度ものやり取りから本人たちのアイデアを天童木工が形に落とし込んだアイテムが誕生した。
伝統工芸やものづくりの現場への強い関心を持ち、雑誌「Casa BRUTUS」で日本各地の伝統工芸を見つけに行く連載「古今東西かしゆか商店」を持つかしゆか。彼女は愛猫のリヨンくんの居場所になる、ナチュラルな素材感で視覚的に軽やかなテーブルを目指して、円形の「ラタン サイドテーブル」を天童木工とともに作り上げた。リヨンくんの居住性を考えて産まれた円形のフォルムで、かごめ編みのラタンはヌケ感を演出しながらも内部に閉じた空間を作り出している。幅442mm、高さ550mmという、フレキシブルに使えるサイズ感は、さまざまな空間に収まりやすく、ソファとあわせて軽食に利用したり、ベッドサイドでグリーンやアロマを置いたりと、あらゆるライフスタイルに馴染む。シンプルで使いやすいこととほかの家具との調和が取れることを望んだ“かしゆかの夢を叶えるテーブル”が完成した。価格は税込み29万7000円。
無類の家具好きとして知られ、近頃はジャパニーズモダンに傾倒し、1950年代から1970年代にかけて作られた国産家具を収集している山口。今回のコラボアイテム「YIスツール」は、そんなジャパニーズモダンをエッセンスに、山口の家具愛を落とし込んだ作品に仕上がった。スツールの脚の「Y」のフォルムが印象的なこの作品では、継ぎ目なく「Y」のフォルムを形作るために、天童木工が1950年代に確立した、コマ入れという成形合板のという技術が用いられた。コマには無垢のチーク材が用いられ「Y」の中に「I」があるようにも見えるデザインとなっている。技術の必然から生まれたデザインだが、山口が作り手とコラボレーションし発信するプロジェクト「yamaichi(YI)」にぴったりなスツールが完成した。「YIスツール」の価格はキャンバス地のものが税込み14万9600円、レザー地のものは税込み19万8000円。
三越伊勢丹オンラインストアでは、エムアイカードを持っている人限定で、7月24日~30日にコラボアイテムの先行販売を実施。会期中に店頭で販売された後、8月8~18日には三越伊勢丹オンラインストアにて一般販売される。