正門良規(Aぇ! group)が主演を務める舞台「パルコ・プロデュース2024『Touching the Void タッチング・ザ・ヴォイド~虚空に触れて~』」が10月8日から11月4日まで東京・PARCO劇場、11月10日から11月17日にかけて京都・京都劇場で上演される。
「Touching the Void」は本作の主人公である登山家ジョー・シンプソン本人が1988年に執筆した小説が原作の舞台。ペルーのアンデス山脈にある標高約6400mのシウラ・グランデ山に登頂した際、実際に起こった壮絶な遭難事故の回想録となっている。
2018年にはイギリスのブリストル・オールド・ヴィックシアターにて当時芸術監督を務めていたトム・モリスによる演出で初演され、チケットは連日ソールドアウトした。今回はトム自身が来日し、オリジナル版の演出で日本人キャストとのクリエーションが実現。俳優たちにとっては、肉体的にも精神的にも負荷のかかる演出となる。
主人公ジョーを演じる正門はトムとのタッグについて「海外の演出家の方とご一緒するのは初めてで緊張していましたが、トムさんとオンラインでお話して、非常に穏やかな方で安心しました。今は稽古が始まるのを楽しみに毎日トレーニングをするなど、できる限りの準備をしています!」とコメント。ビジュアル撮影について「実際に雪山に登る為の服装や装備を身につけて、アイスアックスのみで体を支える体勢をとっての撮影などもありました。スタジオも冷房でキンキンに冷やしていただき、徹底的に擬似雪山を作ってくださいました(笑)。それ故に迫力満点のビジュアルになっていると思います!」と語っている。
さらに本作には古川琴音、田中亨、浅利陽介も出演する。
パルコ・プロデュース2024「Touching the Void タッチング・ザ・ヴォイド ~虚空に触れて~」
2024年10月8日(火)~11月4日(月・振休)東京都 PARCO劇場
2024年11月10日(日)~11月17日(日)京都府 京都劇場
※10月9、16、23、28、30、11月13日は休演。
<出演者>
正門良規(Aぇ! group) / 古川琴音 / 田中亨 / 浅利陽介 / and more
キャスト コメント
正門良規(Aぇ! group)
演劇が大好きで次はいつ舞台に立つことができるだろうとうずうずしていました! そしていただいたお話がいつか立ちたいと思っていた念願のPARCO劇場。本当にびっくりです。主演として立てることが本当に誇りですし、また1つ夢を叶えることができてとても嬉しいです!
海外の演出家の方とご一緒するのは初めてで緊張していましたが、トムさんとオンラインでお話して、非常に穏やかな方で安心しました。今は稽古が始まるのを楽しみに毎日トレーニングをするなど、できる限りの準備をしています!
ビジュアル撮影では、実際に雪山に登る為の服装や装備を身につけて、アイスアックスのみで体を支える体勢をとっての撮影などもありました。スタジオも冷房でキンキンに冷やしていただき、徹底的に擬似雪山を作ってくださいました(笑)。それ故に迫力満点のビジュアルになっていると思います!
実話を基に作られているということが本当に衝撃です。お芝居に加え、ハードなフィジカルワークもあり、心身ともに大変な作品になりそうですが、とにかく今はわくわくしています。観客の皆さんが思わず全神経を使って見入ってしまうような、そんなスリリングでいて温かい物語を素晴らしいキャストの皆さんと共に真摯にお伝えします。是非楽しみにしていてください!
古川琴音
ナショナル・シアター・ライブにて「戦火の馬」を見て以来、ずっと憧れていたトム・モリスさんの演出を受けられるとは夢にも思っていませんでした。
今から緊張と高揚で胸がいっぱいです。
私が演じるセーラは雪山で遭難したジョーの姉で、唯一原作の小説には登場しないキャラクターです。
遭難中のジョーの心の支えとなり、1人下山したサイモンには心の内を問いかける、2人を導く一筋の光のような存在です。セーラの力強さ、自然の壮大さを全身いっぱいに表現していきたいと思います。
田中亨
オーディションは、まるでトムさんのワークショップを受けているような、楽しくて発見の多い時間でした。出演が決まって、どんな稽古を経て本番を迎えるのか、今から楽しみで仕方がないです。
ビジュアル撮影では、少しでも感覚を掴むために、実際にスタジオ内の温度を下げて撮影をしていました。寒さで目が乾燥したり、冷たい空気で呼吸することが、とても新鮮で勉強になる撮影でした。
無謀な挑戦にワクワクする気持ちや、命を預け合える関係性など、グッとくるポイントが多い作品だと思います。季節は夏から秋にかけてですが、舞台上には雪山があると信じて! 切磋琢磨、稽古に取り組んでいけたらと思います。ぜひ観に来てください! よろしくお願いします!
浅利陽介
今はまだギターを触ったり、劇中にでてくる冬の登山、雪山はどれだけ過酷な状況なのかをイメージをしたりと少しずつ身体にインプットして準備しています。イギリス版の舞台映像を見ましたが、舞台上という限られた空間の中でクレバスを降りていきその後、落ちていくシーンの表現を効果的に見せているのが印象的でした。標高約6000mの空気の薄さ、氷に刺さるアイスアックスやアイゼンの音、キャラクターそれぞれの緊張感が伝わるようアンデスに行きたい…ところですが、まずは近所の坂道をダッシュで登ろうと思います(笑)。
ビジュアル撮影でリチャードの衣装を着たときは、なんというかしっくりくるものがあり、いよいよ始まるんだと、漠然とですが“不安”と“期待”を感じました。僕が演じるリチャードはとにかく一生懸命な人で、なかにはクスっと笑えるシーンもあるので楽しみにしていただきたいです。
トムさんに日本を好きになってもらって、観てくださる皆さんにはトムさんの演出を好きになってもらえるよう、稽古を頑張ります! お楽しみに!