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夏川椎菜とヒヨコ群の逆襲!リベンジツアーで満員のZeppに響かせた大合唱

夏川椎菜
4か月前2024年07月22日 8:01

夏川椎菜が自身の誕生日である7月18日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)でライブツアー「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live "re-2nd”」のファイナル公演を昼夜2部制で行った。この記事では昼公演の模様をレポートする。

満員のZeppと、鳴りやまない大歓声

2020年12月から2021年7月にかけて、夏川は「武者修行」と銘打って「夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd」というZeppツアーを行った。コロナ禍のため会場の収容人数や声出しに制限が設けられたが、夏川にとって初のバンド編成で行われたこのツアーは、当時すさまじい盛り上がりを見せた。この思い出深いツアーをフルキャパシティかつ歓声ありでもう一度行おうというのが今回の「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live "re-2nd”」だ。夏川はリベンジツアー発表の際に「いい思い出になったなと思っていたんです。でも、あまりにもいいライブをやりすぎちゃって、50%の状態のライブでこれだったら、本来挑戦していた形だったらどうなってたんだろうという好奇心が抑えられなくて、いつか絶対にリベンジしてやろうと心に誓っていました」とさらなる光景を求めて語っていた。

ステージを覆う黒幕が開くと、バンドメンバーの“ヒヨコ労働組合”、そして「夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd」のリメイク衣装を身にまとった夏川が姿を現す。「ヒヨコ群諸君、逆襲の用意はいいかー!」と夏川は叫び、ヘヴィなロックナンバー「イエローフラッグ」でリベンジ公演の幕を開けた。会場を埋め尽くすヒヨコ群は重厚なサウンドに乗せて、「オーオーオーオー」とけたたましい咆哮を轟かせる。「RUNNY NOSE」でその声はさらに一体感を増してすさまじいエネルギーとともに響き渡り、「ロジックルーパー」ではヒヨコ群がペンライトを一斉に左右に振る壮観な光景が会場に広がった。

オーディエンスの熱狂を目の当たりにし、夏川は「さすがだなー! 元気だね!」とにっこり。誕生日を迎えた観客を間奏で祝うのが恒例となっている「ラブリルブラ」では「今日お誕生日の人いるかな? ナンちゃんもー!」と夏川が元気いっぱいに挙手し、ヒヨコ群から「ハッピーバースデー!」と祝福の声を浴びた。その後、夏川とヒヨコ群は「フワリ、コロリ、カラン、コロン」「That's All Right!」で軽やかにダンスを楽しむ。さらに夏川は大きなコールとクラップを浴びながら「ナイモノバカリ」「チアミーチアユー」を晴れやかに歌唱した。

私とヒヨコ群の間に心配はご無用

「いやー、みんなすごいね! さすが体力あるね!」と夏川は会場を見渡し、「『Pre-2nd』のときって2回目のバンドツアーで、ヒ労組(バックバンドのヒヨコ労働組合)についてもらうのも初めてだったから心臓がバクバクで。ヒヨコ群がバンドスタイルを受け入れてくれるのかも、私がこのスタイルで走り切れるのかも不安だった」と当時を振り返った。「でも、今回はみんなが待っててくれてるのが、幕が開く前からわかってる。今は私とヒヨコ群の間にそんな心配はご無用です。私が煽ればみんなついてきてくれるし、面白い話をしたら絶対笑ってくれる。かわいい仕草をしたら……」と夏川が話すと、フロアから「かわいい!」という声が一斉に上がる。夏川はにっこりと笑って「甘やかされました。本当に素敵な環境でライブをやらせてもらってると思います。私に自信をくれてありがとう!」と声を弾ませ、「自信を持つのはおこがましいと思っていた、子鹿のようにプルプルしていたときに書いてもらった曲です。今はどっしりと歌えます」と述べてデビュー曲「グレープフルーツムーン」を伸びやかに歌い上げた。

ここまでヒヨコ群を焚き付けるようなアッパーチューンが続いてきたが、ライブ中盤ではノスタルジックな雰囲気が漂うナンバー「HIRAETH」やファンタジックな世界観を持つ「グルグルオブラート」が披露される。「キミトグライド」では儚くもエモーショナルな歌声が場内に響き渡った。ここで夏川は「リベンジというか悔しい思い出なんですけど、ここ新宿って夏川さんのいろんな“あきらめたもの”が結集してる地なんです」と話を切り出し、「半年くらい幽霊会員で会費を払い続けたホットヨガ。1回の体験レッスンでこれ以上近付いてはいけないなと思った暗闇ボクシング。3カ月はがんばって通ったんだけど、『どうしますか? もう少し続けますか?』というトレーナーさんの問いかけに対して『絶対に無理です』と言ってやめたパーソナルジム。この3つが全部新宿にあるんです」と苦笑い。「リベンジライブをしたし、どれか1つくらいリベンジしようかなと思ったんですが、やっぱやめまーす! 無理無理」と夏川は吹っ切れたように話し、「私はライブでめちゃめちゃ運動してるからこれでよかろうと! これからも運動不足にならない程度に、定期的にライブをします!と宣言してフロアを沸かせた。

小さな前身が、大きな変化につながる

ゴシックな雰囲気が漂うナンバー「ワルモノウィル」を経て、ミラーボールの光をバックに「シマエバイイ」をダンサブルなビートに乗せて歌唱した夏川。ここまで彼女は3年前と同じ曲順でライブを行ってきたが、「まだまだ暴れ足りないよね? 君たちならもっともっといけるよね?」と告げると、当時にはなかった最新のアッパーチューン「シャドウボクサー」を勢いよく投下した。グルーヴィなサウンドをバックに夏川のパワフルな歌声とヒヨコ群の咆哮が響き渡り、フロアの熱気は最高潮へ。その勢いのまま夏川が「ステテクレバー」「キタイダイ」を連投すると、ヒヨコ群は大きなコールを飛ばしてジャンプした。そして「ありがとう、ヒヨコ群ー!」と夏川は叫び、ラストナンバー「アンチテーゼ」を熱唱。満員の会場に最後まで熱いシンガロングを巻き起こし、彼女はステージを去っていった。

アンコールを求めるヒヨコ群の声に応えて再びステージに現れた夏川は、アンコールでも当時のセットリストを再現。「パレイド」で感傷的な歌声を響かせたあと、自身の物語が詰まった楽曲「ファーストプロット」をまっすぐに歌い上げた。夏川は「今回リベンジツアーをやるときに、言うたらセトリも同じだし、みんなが悔しい思いをしたからという思いはもちろんあったけど、大きく見たら『また同じセトリやっとるわ』と思われちゃうかなと思ったんですけど、今はやってよかった」と充実した表情で述べ、「この小さな一歩、前進が後々振り返ったら、ヒヨコ群にとっても夏川椎菜にとってもすごく大きな変化につながる大事なものになってるんじゃないかなと思いました。これからも夏川は小さくて地道な、前進なのか後退なのか話かわからないことをやるかもしれませんが、間違いなく進んではいると思いますので、これからも一緒に進んでくれますか? ちょっとずつ進んでいくことで、皆さんもいつかはニワトリになるかもしれないから。ニワトリになるその日まで夏川椎菜を応援していてください!」と呼びかけて大きな歓声を浴びた。最後に夏川は「クラクトリトルプライド」を披露。3年前よりも確かに進化した姿で高らかにこの曲を歌い、リベンジツアーに幕を下ろした。

セットリスト

夏川椎菜「LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live "re-2nd”」2024年7月18日 Zepp Shinjuku(TOKYO)

01. イエローフラッグ
02. RUNNY NOSE
03. ロジックルーパー
04. ラブリルブラ
05. フワリ、コロリ、カラン、コロン
06. That's All Right!
07. ナイモノバカリ
08. チアミーチアユー
09. グレープフルーツムーン
10. HIRAETH
11. グルグルオブラート
12. キミトグライド
13. ワルモノウィル
14. シマエバイイ
15. シャドウボクサー
16. ステテクレバー
17. キタイダイ
18. アンチテーゼ
<アンコール>
19. パレイド
20. ファーストプロット
21. クラクトリトルプライド

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