JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイト「ジョイオンプー」LINEスタンプ販売中

WurtS、挑戦のツアーで踏み出した大きな一歩 初のDJコーナーで新境地切り開く

WurtS(撮影:小田部伶)
10か月前2024年07月23日 13:02

WurtSのライブハウスツアー「WurtS LIVEHOUSE TOUR III」が7月19日に大阪・Zepp Osaka Baysideで閉幕した。この記事では16日に行われた東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の模様をレポートする。

“変化球”で攻めた3回目のツアー

ステージに姿を現したWurtSは、5月にリリースしたEPの収録曲「SF東京」でライブを開始。メランコリックなサウンドとアンニュイな歌声でオーディエンスの心をたちまち引き込んでいった。「VANILLA SKY」「マイティーマイノリティ」をクールにプレイしたあと、WurtSはこれまでライブ終盤に演奏することの多かったディスコ調のナンバー「リトルダンサー」を投下。DJのウサギがさっそくステージの前方に進み出てフロアを盛り上げた。

今回のツアーのテーマは“変化球”。ライブ序盤のMCで「ちょっとサプライズが多いかなと思ってます!」とWurtSは予告し、「懐かしい曲やってもいいですか?」と初期の人気ナンバー「檸檬の日々」を爽快感たっぷりに届ける。そして酩酊感のある甘いラブソング「ブルーベリーハニー」やホーンサウンドが印象的なウインターソング「メルト」を歌い上げた。

ここでWurtSは「みんなともっとコミュニケーションを取りたいので、WurtSに聞きたいことはありますか?」と突然切り出し、質問コーナーを設けてオーディエンスを驚かせる。まずフロアから飛び出したのは「WurtSが一番好きな自分の曲はなんですか?」という質問。WurtSは「僕は『メルト』が好きなので、さっき披露できてうれしいです!」と声を弾ませた。さらに「今日は何を食べましたか?」と問われたWurtSは「ケータリングで『鳥久』というお店のお弁当を食べました」と気さくに回答。「最近よく聴くほかのアーティストの曲は?」と聞かれると、「そうだなあ……何もないよ? 特に何もないんだけど」と前置きしたうえで「PEOPLE 1。今、彼らもツアーやってるじゃん。僕も聴いてます」と盟友の名前を挙げてフロアを沸かせた。その後WurtSは「挑戦することが進化につながる」というメッセージが込められた最新EP収録曲「エヴォリューション」でオーディエンスを鼓舞。「遊星X」ではグルーヴ感のあるサウンドに乗せて濁流のようにリリックを紡いだ。

DJスタイルで生み出した爆発的な光景

バンドメンバーが一度ステージを去り、舞台にはWurtSとウサギだけが残る。WurtSはステージ中央に設置されたDJセットの前に立ち「皆さん踊れますか?」と告げた。ここから未発表の新曲「大人になるのは」を皮切りに、変化球をテーマにしたツアーの中でも最大の挑戦でありサプライズとなったWurtS初のDJコーナーがスタート。「大人になるのは」ではリフレインする心地のいいメロディとずっしりとしたビートに身を委ねてオーディエンスは自由に体を揺らした。さらにWurtSはDJスタイルで「BOY MEETS GIRL」「NERVEs」といった人気ナンバーのリミックスバージョンを届けていく。フロアには開放感あふれる空気が一気に広がり、大きなシンガロングも響き渡った。熱狂するオーディエンスに「もっとこいよ、羽田!」とWurtSが言い放つと、会場が揺れるほどオーディエンスは一斉に飛び跳ねる。続いて「コズミック」で爆発的な高揚感を生み出したWurtSは、それでもまだ足りないと言わんばかりに「もっともっともっと!」とさらに熱を煽り、オーディエンスの胸が高鳴るようなビートを届けた。

初の試みとなったDJコーナーを経て「新曲披露もリミックス披露も、僕の中で今回のツアーは“新しい一歩”だなと思っています。これまで『I』『II』とライブハウスツアーをやってきて、WurtSのライブというのはなんとなく理解できたんだけど、ライブハウスを活かしてもっと楽しめることないかなと思っていろいろと考えました」と話したWurtS。続いて彼は8月9日に公開される映画「ブルーピリオド」の主題歌「NOISE」を披露し、疾走感のあるプレイを繰り広げた。その勢いのままWurtSはカッティングギターが心地のいいナンバー「BORDER」を演奏。さらにダンスチューン「Talking Box (Dirty Pop Remix)」でフロアを沸かせたあと、「ふたり計画」「僕の個人主義」といったギターロックナンバーで轟音をかき鳴らした。

WurtSは「さっきも言ったけど、このツアーは新しい一歩なんじゃないかなと思っていて。僕は10月31日に日本武道館でライブをするんですよ。さらにその先もいろいろ予定があるんです。だからその先を見てて、どんどんWurtSも進んでいかなきゃな、がんばらなきゃなという時期で。ちょうどそんな頃にこのツアーをやることになって、『じゃあこのツアーはWurtSが今まで培ってきたものを全部発揮できるような場所にしたい。もっと挑戦的なことがしたい』と思って、リミックスとか新曲とかいろんなことをやって、ちょっとでも『WurtSまた進化してるな』と思ってくれたらうれしいです」としみじみと話す。これからの未来を見据えた言葉を経て、最後にWurtSがゆったりと歌い始めたのは未発表の新曲「YOU AND I」。最後までサプライズを観客に届け、エモーショナルで美しいアンサンブルを場内いっぱいに響かせてWurtSはステージをあとにした。

アンコールを求める拍手と合唱に応え、再びステージに登場したWurtSは、代表曲の1つ「分かってないよ」をプレイ。するとステージ背面のスクリーンが点灯し、楽しそうに演奏するWurtSの姿と、オーディエンスの笑顔をカメラが捉えて交互に映し出した。温かな光景の中でシンガロングが響き渡り、WurtSが煽るごとにその声はどんどん勢いを増していく。オーディエンスの晴れやかな大合唱を一身に浴びながら、WurtSはサプライズ尽くしのライブを締めくくった。

セットリスト

WurtS「WurtS LIVEHOUSE TOUR III」2024年7月16日 Zepp Haneda(TOKYO) セットリスト

01. SF東京
02. VANILLA SKY
03. マイティーマイノリティ
04. リトルダンサー
05. 檸檬の日々
06. ブルーベリーハニー
07. メルト
08. エヴォリューション
09. 遊星X
10. 大人になるのは
11. BOY MEETS GIRL
12. NERVEs
13. コズミック
14. NOISE
15. BORDER
16. Talking Box (Dirty Pop Remix)
17. ふたり計画
18. 僕の個人主義
19. YOU AND I
<アンコール>
20. 分かってないよ

JOYSOUND
JOYSOUND.COMカラオケ歌うならJOYSOUND

関連記事

川崎鷹也

川崎鷹也がその場で弾き語り「バズリズム02」即興音楽特集 スタジオライブにIMP.、WurtSら

約1時間
藤吉夏鈴(櫻坂46)

櫻坂46・藤吉夏鈴が主演、WurtS新曲「BEAT」ミュージックビデオ公開

約20時間
「VIVA LA ROCK 2024」の様子。

「ビバラ」4日間のダイジェストが10時間にわたりテレビ放送決定

5日
「メトロック2025 独占生中継!」告知ビジュアル ©AbemaTV, Inc.

「METROCK」生中継決定、舞台裏の様子伝えるコーナーも放送

7日
WurtS「BEAT」配信ジャケット

WurtS、志尊淳&岸井ゆきのダブル主演ドラマ「恋は闇」主題歌を配信リリース

15日
「JA共済 presents RADIO BERRY ベリテンライブ2025 Special」ロゴ

栃木「ベリテンライブSpecial」第1弾はサバシスター、Chevon、Chilli Beans.ら6組

20日
「WILD BUNCH FEST. 2025」ラインナップ

山口「WILD BUNCH」にRADWIMPS、スカパラ、Suchmos、あいみょん、エルレら63組

20日
「Talking Rock! FES.2025」7月12日公演の第1弾出演アーティスト。

「Talking Rock! FES」出演者第1弾にフォーリミ、ヤバT、キュウソ、10-FEET、Hump Backら

29日
「SWEET LOVE SHOWER 2025」第1弾出演アーティスト

30年目「ラブシャ」にセカオワ、小山田壮平、SHISHAMO、スカパラ、ホルモン、森山直太朗ら

約1か月
「TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2025」5月10日公演タイムテーブル

「METROCK2025」タイムテーブル公開、5人で再始動したRIP SLYMEも出演

約1か月