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乃木坂46、プリンセス衣装やオーケストラで華やいだ「真夏の全国ツアー」 梅澤美波や井上和の目に涙

井上和(撮影:鈴木健太[KENTA Inc.])
3か月前2024年09月04日 15:03

乃木坂46のコンサートツアー「真夏の全国ツアー2024」が、昨日9月4日に東京・明治神宮野球場でファイナルを迎えた。

加入8周年の3期生「ただただみんなのおかげです!」

コロナ禍の影響で開催見送りとなった2020年を除き、2013年より毎年開催されている乃木坂46の「真夏の全国ツアー」。今年は2019年以来5年ぶりにドーム規模のツアーとして行われ、大阪・京セラドーム⼤阪公演、愛知・バンテリンドームナゴヤ公演を経て、明治神宮野球場で3DAYSライブが繰り広げられた。開演時刻を迎えると、プリンセスをイメージした淡いピンクのドレスを身にまとった乃木坂46が姿を見せ、井上和の「盛り上がる準備できてるのか!?」という煽りを合図に、彼女がセンターを務める最新シングル曲「チートデイ」で勢いよくライブの幕を開ける。さらにサマーチューン「太陽ノック」「裸足でSummer」が続き、場内を巡るトロッコや、メンバーを乗せたまま上昇する円形の舞台装置を駆使しつつ、広大な会場に華やかな歌とダンスが届けられた。「ジコチューで行こう!」の曲中には与田祐希の「おいでー」という言葉を受け、井上が与田の頬にキスをする場面も。野外の会場に大きな歓声が広がった。

期別曲のブロックでは、グループ内一番の先輩であり、この日加入8周年を迎えた3期生メンバーがファンに対する感謝の気持ちを言葉に。キャプテンの梅澤美波は「ここまで続けてこれたのは、ただただみんなのおかげです!」とまっすぐな思いをマイクに乗せた。寸劇を経てスタートした「Threefold choice」では、“乃木坂プリンセス”の座を懸けて3期生、4期生、5期生の代表メンバーがそれぞれカメラに向かって告白のセリフを披露。その結果、“3期プリンセス”が優勝し、きらびやかな笑顔を弾けさせた。

公演ごとにセットリストが異なるユニット曲のコーナーで披露されたのは、久保史緒里、林瑠奈、奥田いろはという高い歌唱力を誇るメンバーによる「設定温度」や、井上と中西アルノがはかない歌声でデュエットした「絶望の一秒」など計4曲。どの曲もしっとりとしたサウンドアレンジが施され、メンバーの透明感のある歌声が夜空の下に響いた。その後もメンバーが「いつもありがとう!」と伝えながらキャプテン梅澤に抱きつくなど、ツアーファイナルならではの特別な瞬間が連続。「あらかじめ語られるロマンス」でスタートしたライブ中盤のブロックでは、浴衣に着替えたメンバーがアリーナの通路に登場し、さわやかな笑顔で観客の心をときめかせる。城を模したステージセットに鮮やかなプロジェクションマッピングが投影されたあとは、井上がセンターを務める「おひとりさま天国」などのシングル表題曲が次々に畳みかけられ、会場の熱気がより一層上昇した。

オーケストラとメンバーの涙

この公演で大きなハイライトとなったのが、オーケストラをバックにした終盤のブロック。乃木坂46の代表曲の1つ「シンクロニシティ」や3期生曲「僕が手を叩く方へ」が、ストリングスの絢爛な音色により新たな楽曲へと生まれ変わり、そこにメンバーのまっすぐな歌声が乗る。大勢のファンで埋め尽くされた客席の光景を目にして感極まったのか、梅澤や久保の目には涙が。「僕が手を叩く方へ」では息の合ったクラップが客席から鳴り響き、会場全体の空気がひとつになった。

その後、今回のツアーで座長のポジションを務めた井上が、「今回のツアーでは、笑って楽しむということを目標にしていました。すごく簡単なことではあるんですけど、今の私にはそれが難しいタイミングもありました。去年と同じこのポジションで回るツアーが怖かったです。去年を超えていかなきゃいけないな、成長した姿をお見せしなきゃいけないなと思ったし、去年は同期にも先輩にもたくさん助けてもらったので、今年は自分が引っ張っていかなきゃいけないなと思っていました。そんな話をメンバーにしたら、『ずっとがんばっていたら疲れちゃうから、逃げたっていいんだよ』と言ってもらえて、すごく心が救われました」と涙ながらに胸の内を明かす。そして「乃木坂46のためなら、私はなんだってできると思います。みんなと一緒ならどこへだって行ける気がします。皆さんと過ごした今年の夏、最高に楽しかったし、最高にキラキラしてました!」と達成感を顔ににじませた。素直な感情をあらわにした井上の言葉を経て、乃木坂46は「誰かの肩」を情感たっぷりに歌唱。その歌声と呼応するように、夜空に盛大な花火が打ち上がった。

感動的な空気に満ちた公演本編のクライマックスから一転、アンコールでは笑顔にあふれたにぎやかなライブが展開される。梅澤と与田が「8年間いつもがんばってきたね、私たち」と視線を交わし合うなど、大きな充足感が会場に広がった。アンコールラストの「乃木坂の詩」ではシンガロングが繰り広げられ、その余韻と興奮が冷めやらない中、ライブはダブルアンコールへと突入。この日2回目の「チートデイ」で「真夏の全国ツアー2024」が華やかに締めくくられた。

セットリスト

乃木坂46「真夏の全国ツアー2024」2024年9月4日 明治神宮野球場

01. チートデイ
02. 太陽ノック
03. 裸足でSummer
04. 君に叱られた
05. ジコチューで行こう!
06. 17分間
07. I see…
08. 三番目の風
09. Threefold choice
10. Am I Loving?
11. 設定温度 / 久保史緒里、林瑠奈、奥田いろは
12. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた / 伊藤理々杏、中村麗乃、吉田綾乃クリスティー、柴田柚菜、筒井あやめ
13. ごめんね ずっと… / 与田祐希、賀喜遥香、五百城茉央、小川彩
14. 絶望の一秒 / 井上和、中西アルノ
15. あらかじめ語られるロマンス
16. ロマンティックいか焼き
17. 君が扇いでくれた
18. 自惚れビーチ
19. ガールズルール
20. ひと夏の長さより…
21. 落とし物
22. Wilderness world
23. Actually...
24. おひとりさま天国
25. 好きというのはロックだぜ!
26. 夏のFree & Easy
27. シンクロニシティ
28. 僕が手を叩く方へ
29. 誰かの肩
<アンコール>
30. 僕だけの光
31. スカイダイビング
32. ロマンスのスカート
33. Monopoly
34. 乃木坂の詩
<ダブルアンコール>
35. チートデイ

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