スパンコールグッドタイムズのワンマンライブ「スパンコールグッドタイムズ RELEASE ONEMAN SHOW 『キネマとユニバース』」の東京・東京キネマ倶楽部公演が9月24日に開催された。
キネマ倶楽部を彩る生演奏やミラーボール
ファンクやAORの要素を取り入れたアーバンな楽曲を歌う4人組アイドルグループ・スパンコールグッドタイムズ。8月20日に「スパンコール&チップス ~愛のユニバース味~」、9月17日に「スパンコール&チップス ~愛のキネマ味~」という2枚のミニアルバムをリリースした彼女たちは、これに伴い大阪・ユニバースと東京キネマ倶楽部でのワンマンライブを企画した。スパンコールグッドタイムズにとって憧れの箱であったユニバースでの公演は、グループ初の生バンドライブとして8月25日に開催され、メンバーもファンも大きな充足感を覚える大盛況のステージに。そして東京キネマ倶楽部もユニバースと同じくかつてキャバレーだった歴史を持つ会場で、4人はバックバンドのリベンジ☆アンブレラーズを率いて華やかなパフォーマンスを繰り広げた。
ご機嫌な表情を浮かべてバルコニーから登場し、歓声とクラップを浴びながらステージへと延びる階段を降りたスパンコールグッドタイムズ。彼女たちは「Shangri-LA」で勢いよくライブの幕を開けると、フロアの方向に拡張された広々としたステージを縦横無尽に動き回りつつ、高揚感に満ちた歌とダンスを会場中に届けていく。安定感と躍動感のバランスが絶妙なバンドの演奏、キネマ倶楽部に漂う大正ロマンのムード、その場内を鮮やかに照らすミラーボールの光が4人のパフォーマンスを後押しし、ライブがより一層特別なものに。「Magie」「UNIVERSE」をはじめとするミニアルバム収録曲、ライブの人気ナンバー「MERRY-GO-LAND」「雨のYellow」など、楽曲が畳みかけられるたびに会場に興奮が渦巻いていった。
シンガロングとともに広がる一体感
音楽性は一貫しつつも、メロウなナンバー「フューズ」、ハードでブルージーなサウンドが特徴の「コントラスト」と、その中で多彩な顔をのぞかせる4人。ライブ後半、場内に漂う芳醇なムードは色濃くなるばかりで、ラブソング「By my side」でシンガロングが繰り広げられると、2階席も含めて心地よい一体感が広がる。グループの中でも特に自由度の高いパフォーマンスを見せる藤ナオは、会場のファンだけでなくメンバーのことも煽ってさらにテンションを引き上げた。終盤には「トーキョーlast number」「雨のキネマとアンブレラ」とキラーチューンが連続。「雨のキネマとアンブレラ」は「スパンコール&チップス ~愛のキネマ味~」のリード曲で、この日ステージの頭上に飾られた4本の傘はミュージックビデオの撮影で使用されたものだ。4人は伸びやかな歌声を響かせると、喝采を浴びながらステージをあとにした。
興奮をたたえたまま突入したアンコールでは、ユニバースと東京キネマ倶楽部という2つの憧れのステージでのライブを駆け抜けたメンバーが「こんなに音楽が楽しいって思わなかった、本当に」「音楽って楽しいんですね」と湧き上がる充実感を言葉に。そしてデビュー曲「サーチライト」、本公演2度目の「雨のキネマとアンブレラ」をラストに披露し、この日一番の熱狂を生み出して華麗にライブを締めくくった。
セットリスト
「スパンコールグッドタイムズ RELEASE ONEMAN SHOW 『キネマとユニバース』」2024年9月24日 東京キネマ倶楽部
01. Shangri-LA
02. NICE TIME
03. Magie
04. UNIVERSE
05. MERRY-GO-LAND
06. 喜劇
07. 雨のYellow
08. フューズ
09. Rewrite
10. コントラスト
11. ウィ・アー・ザ
12. GORON
13. By my side
14. 薔薇色のコメディ~なんつったってBig Band~
15. トーキョーlast number
16. 雨のキネマとアンブレラ
<アンコール>
17. サーチライト
18. 雨のキネマとアンブレラ