超特急のリーダー・リョウガが本日10月23日に書籍「リョウガノス。の本」を出版。発売を記念したイベントを都内で行った。
知ってるでしょ? 北村匠海
「リョウガノス。の本」は昨年10月23日、リョウガの29歳の誕生日にWebサイト「JUNON TV」でスタートした1年間の連載をまとめ、写真とインタビューを追加して1冊の本にしたもの。書籍化にあたり、超特急のメンバーであるユーキとタクヤがそれぞれ巻頭、巻末のコメントを担当したほか、リョウガとは古くから親交がある北村匠海(DISH//)が帯コメントを寄せた。
イベント開催に先立ち報道陣向けの会見に出席したリョウガは、出版に際しての思いを聞かれると「なぜか今日まで読むことを禁じられていて、今さっき読んだんですけど、ユーキとタクヤからの知らないメッセージが載っていたりして。自分自身にとってもファンの皆さんにとっても、最高のプレゼントになったんじゃないかなと。僕は誕生日というものに興味関心がないタイプなんですけど、そんな思いも塗り替えられるくらい、明るい1年になりそうな気がします」と心境を語る。連載を振り返り「何も考えずにその月のテーマに臨んで、その場その場で考えていたので(笑)。内容の無さすらもそのまま内容にするような連載だったので、そういうところへのクレームが来るんじゃという恐怖心がありましたね」と明かしたが、書籍の仕上がりに関して彼は「僕なんかにもったいないくらいクオリティが高い」と評し「帯コメントもね。北村匠海から……知ってるでしょ? 北村匠海。豪華すぎますし、バリエーション豊かな内容なので僕のファンだったら何回も見て楽しめるんじゃないかな」と期待を膨らませる。
女装は見納め?
新規撮り下ろしカットに関しては「鎖骨が見えるセクシーなカットから、ただ布を被っただけのカットまで。落差があります」とアピールしたリョウガ。自身のお気に入りは表紙のカットで「生意気な表情がいいですね。何も知らないのに知ってそうな顔してて」と本人ならではの見どころを語る。すると、報道陣からは誌面で披露した女装についての質問が。「初めての経験ではなかったんですけど、まさか30歳目前になってそういうことをやらせていただけるとはという、カオスな気持ちになった」と笑いながら撮影を振り返ったリョウガは「これで最後になるんじゃと思って。“女装納め”というかね。さすがに厳しかったんで、ここに納めさせてもらおうかな。一部のファンの方には残念ですけど……」と言いながら、いっこうに首を縦に動かさないマネージャーの様子をしきりにうかがっていた。
完成した本はまだ超特急メンバーも見ていないというが、連載はメンバー内でも好評だった様子。「更新されるたびに『見たよ』と言葉をもらっていて。僕としては、これを読む時間があったら超特急の練習をしろよと思っていたんですけど(笑)、照れもありつつうれしかったので。メンバーにも早く渡したいなと思います」と思いを語る。どんな人に書籍をオススメしたい?という問いかけには「暇な方。時間を持て余してる方が読んだら、いい時間潰しになると思います」と答えて笑いを誘ったリョウガは、書籍の出来栄えを点数で聞かれ「200点ですね。いや300いきましょう。やっぱり500いっときましょう!」とコメントしながらどんどん点数を上げ「写真も多いですし、謎の満足感を得られるかなと。読むたびに点数が上がっていくんじゃないかなと思います」とその理由を語った。
今年は“友達作り”を
書籍の発売当日、この日に30歳という節目の誕生日を迎えたリョウガ。「正直三十路を迎えた自覚がないんです。自覚がないまま、このあと何年間も進んでいくのかと思うと焦りを感じますね。中身が子供のまま年を重ねていく恐怖が……」と実感を明かす。メンバーから連絡があったか聞かれると、シューヤからボイスメッセージが届いたことを明かし「シューヤが誕生日のときに、“ハムボ”でおめでとうってボイスメッセージを送ったんですよ。そのお返しなのか、ハムボで40秒くらいのメッセージが届きました。『30歳おめでとう、ごはん行こうね』っていう内容のないメッセージでした」と続けた。また、イベント終了後にはどのように過ごすか聞かれると、リョウガは頭を悩ませ「いつも通り、日常を過ごしたいと思いますけど……そうか、それっぽいことですよね。じゃあ帰りにコンビニとかでちっちゃいカップケーキを買って、1人で食べたいと思います(笑)」と提案してみせる。さらに「今後やりたいこと」を問われた際には「逆に子供っぽいことに挑戦してみてもいいかもしれない」と想像を膨らませ「1人でテーマパークに行ったことがないので。それに挑戦してみようかな。え、メンバーと行ったほうが楽しい? ちょっと(答えを)変えます。友達作り! 友達作りを今年はがんばります。インドア人間で、誰かと遊びに行くとかしてこなかったので……友人作りに踏み出したことがなかったので。そんな自分に一石投じてみようかなと思います」と思いを巡らせていた。
「30歳」は隠せるのか、年齢問題で会見紛糾
また、質疑応答の中では超特急のリーダーとしてのリョウガ自身の思いが語られる場面も。彼は「今年は音楽番組やフェスにたくさん出させていただいた年だったので、これからもこの調子で、僕らを知らない人に見せつけてドン引きさせていきたいなと。濃厚で濃密で記憶に残る1年だったなと思います」と振り返りつつ、「この先は年末年始のツアーがありますので、なんとかバテないようにやっていきたい。リハも過酷なものになっていくと思うので、怪我をしないように。そこに気を付けて、8号車には素敵なパフォーマンスを見せていきたいなと思います」とコメントする。そして、30歳を迎えた立場からは「超特急としてはね、“らしさ”を変えずにやっていきたいと思うものの……30代になった人間が『ジュブナイラー』で『青春ばっちこいや!』とやったりね、『バッタマン』でバッタバッタしてるのはどうなんだろうとか思っちゃうんだけれども……」と笑いながら切り出しつつ「でもね、そこは俯瞰する必要はないのかなって。伝えたいこと伝えて、見てくれる人が笑顔になったらそれでいいと思うので。年齢取っ払って、らしさマックスでね。ただ。現実的な問題で言うと体力ですね。最近は大江戸線を利用するだけで息切れするので、筋トレとか有酸素運動をしなきゃなって思います(笑)」と冗談混じりに今後の意気込みを語った。
リョウガの得意の一人語りが存分に発揮され終始笑顔の絶えない質疑応答だったが、誕生日の話題になった際にリョウガが告げた「今日から年齢を隠していきたいと思うので、皆さん年齢は隠して書いてください」という“年齢非公表発言”によって会見は紛糾。リョウガが非公表を宣言した際、スタッフからは「書いていただいて大丈夫です」と即座に追加コメントがあったが、リョウガは「僕は隠していきますから!(笑)」と強気な姿勢を見せる。その後も質問者が「30歳」を濁して発言したり、「??歳」と言い換えたり、年齢公表に関してのレギュレーションが曖昧なまま会見はお開きに。リョウガは去り際にも「なんとかお願いします」と年齢の公表および掲載を渋っていたが、事務所関係者は年齢公表OKの旨を報道陣に周知していた。