go!go!vanillasが11月10日に東京・両国国技館でフリーライブ「東京 Lab. ストーリー」を開催した。
9月に両国国技館で行われた大相撲九月場所の懸賞旗にて、突如開催が発表された本公演。同会場でフリーライブが行われるのは今回が初となった。
土俵を思わせる正方形のセンターステージ。開演時刻を迎えると拍子木が鳴り、行司が姿を現して柳沢進太郎(G)、長谷川プリティ敬祐(B)、ジェットセイヤ(Dr)、サポートメンバーであるshowmoreの井上惇志(Key)を呼び込む。4人が躍動感あふれるバンド演奏をスタートさせると、行司は満を持して牧達弥(Vo, G)の名を口にした。
4人そろったgo!go!vanillasはテレビ東京系ドラマ「Qrosの女 スクープという名の狂気」のオープニングテーマ「Persona」でライブの幕を開ける。「デッドマンズチェイス」では牧、柳沢、長谷川がステージの縁を歩き回り、全方位のファンに向けてパフォーマンス。「ライクアマウンテン」「クライベイビー」でにぎやかな演奏が響いたのち、牧は「“無料”だけじゃなくて“自由”という意味も込めてます!」と“フリー”ライブの意味を説明する。「SHAKE」では華麗なステップを踏みながらグルーヴィな歌声を届け、美しいシンガロングを巻き起こした。
客席からハンドクラップが降り注いだ「平安」に続いて「カウンターアクション」が始まると、四つ打ちのバスドラムがファンの体を揺らす。演奏を終えたセイヤは「俺は毎回のライブをラストだと思ってる。今日の両国国技館もそう。一生に一度の夜にしようぜー!」と雄叫びにも似た声を上げ、場内のボルテージを高める。柳沢のソロプレイを挟んでスタートした「クロスロオオオード」を経て、無数のライトが色とりどりに点滅する中、「マジック」「平成ペイン」がど派手に演奏された。
この日のラストナンバーは、新作アルバムのリード曲「Leyline」。牧はgo!go!vanillasのメジャーデビュー10周年に触れ、「いつも知ってる人たち、10年以降もよろしく! そして初めて会った人たち、こんなバンドです! よろしく!」と口にする。さらに「不条理なことがたくさんある世の中なので、そこにあまり目を向け過ぎす、好きなものを見て、光を見て、これからも僕たちの音楽を信じてください」と語り、アコギを弾きながら情感たっぷりに歌声を届けた。
セットリスト
「東京 Lab. ストーリー」2024年11月10日 両国国技館
01. Persona
02. デッドマンズチェイス
03. ライクアマウンテン
04. クライベイビー
05. SHAKE
06. 平安
07. カウンターアクション
08. 来来来
09. クロスロオオオード
10. エマ
11. マジック
12. 平成ペイン
13. Leyline