緑黄色社会、ライブハウスツアー完走「楽しくてたまらなかった」

「緑黄色社会 Live House Tour “Laugh”」東京・Zepp Haneda（TOKYO）公演の様子。（撮影：高田梓）

14分前2024年11月25日 3:01

緑黄色社会が11月23日に全国ライブハウスツアー「緑黄色社会 Live House Tour “Laugh”」のファイナル公演を東京・Zepp Haneda（TOKYO）にて開催した。

“Laugh”を”ラフ”に感じてもらいたい

「ライブハウスの距離感で、“Laugh”を”ラフ”に感じてもらいたい」というテーマのもと、9都市12公演実施された今回のツアー。ジャジーな雰囲気のSEとともに会場の照明が少しずつ落とされると、まずは穴見真吾（B）が登場し、サポートドラマーの比田井修とともに即興でグルーヴィなリズムを奏でる。peppe（Key）と小林壱誓（G）もステージに上がり、そこにピアノとギターの音色を加えていく。最後に長屋晴子（Vo, G）がステージの中央に現れダイナミックな歌声を響かせると、フロアから大歓声が湧き上がった。

長屋が「ようこそ！Live House Tour ”Laugh”へ！」とオーディエンスを歓迎し、緑黄色社会はオープニングナンバーとして華やかなポップチューン「Tap Tap Dance」を披露。2曲目の「sabotage」では小林と穴見がお立ち台に立って演奏し、観客はハンドクラップをステージに送った。

“Laugh”も“ラフ”も体感してもらいたい

「ライブハウスだからこそ、みんなの顔がしっかり見える、いろんな音が聴こえてくるような、そんな距離感。ここならではのライブを楽しんでもらえたらなと思います。タイトルは“Laugh”。笑顔の“Laugh”はもちろん、肩の力を抜いた、気楽な“ラフ”。そのどちらも体感してもらいたいです。みんなで今日だけのスペシャルなファイナルを作り上げていきたいと思います。好きに楽しんでいってね！」と呼びかけた長屋。彼女がシンセサイザーを演奏しながら「ピンクブルー」を歌い、会場の熱気を引き上げていく。続いて、ネガティブな思いを打ち破ろうとする姿を描いた「Shout Baby」、穴見のスラップ奏法や小林のギターソロが炸裂した「ずっとずっとずっと」といったエモーショナルな楽曲の数々も届けられた。

「LITMUS」では、peppeのクラシカルなピアノ演奏がライブハウスに鳴り響き、ダンサブルなグルーヴが渦巻く「キャラクター」では観客たちが「ケセラセラ」とシンガロング。大きな声の合唱だったが、長屋にはどうやら物足りないようで「声量は2倍、リズムをしっかり合わせて、ピッチも正確に。いける!?」と、2回目の「ケセラセラ」のシンガロングを促し、彼女のリクエストに応えるようにオーディエンスは大きな声で歌い、Zepp Haneda（TOKYO）を歌声で満たした。

MCではメンバーがそれぞれ近況報告。穴見は「ツアー中に新しいベース（MUSICMANのStingRay）を買いました」、peppeは「香取慎吾さんに楽曲提供しました！」と個人の近況を語る一方で、小林は「これまでリリースした曲を数えたら86曲でした。どこで100曲を迎えるのか気になる」とバンドがこれまでに発表した曲数を明かす。長屋は「どうしても言いたいことがあって。明日、修さんの誕生日！」とサポートドラマーの比田井の誕生日に言及し、会場はアットホームな空気に包まれた。

ミラーボールの光の中で放たれる「Mela!」

ライブは「始まりの歌」で折り返し。流麗なピアノとドラマティックな歌声が溶け合う「これからのこと、それからのこと」、さわやかなポップチューン「サマータイムシンデレラ」で再びフロアを熱くさせた緑黄色社会は、代表曲「Mela!」でZepp Haneda（TOKYO）をさらなる盛り上がりへと導いていく。長屋はステージの端から端まで移動し、観客と目を合わせながらハンドマイクで熱唱。穴見、peppe、小林もミラーボールの光が会場を満たす中、スキルフルなソロ演奏で観客を盛り上げた。

その後、緑黄色社会は映画「六人の嘘つきな大学生」主題歌として書き下ろした新曲「馬鹿の一つ覚え」を披露。「さよならだって繰り返す変わりゆく僕らが美しいのです」という歌詞が壮大なメロディとぴったりな「僕らはいきものだから」を届け、会場を感動的なムードに包みこんだ。

「このツアー、すごく大好きで、楽しくてたまらなかった」

ラスト1曲を残して長屋は、ひさびさにライブハウスツアーを回ってみた感想を明かす。「みんなが笑顔でいてくれるから、私たちもいい環境で、いい雰囲気でライブができたなって。みんなの笑顔に支えられてるんだなって心から思います。このツアー、すごく大好きで、楽しくてたまらなかったなって。みんなが伝えてくれた笑顔を抱えて、まだまだ大きなところへ連れていって、見たことがない景色を見せてあげたいなって思います。一緒に大きくなっていこうね」とオーディエンスに語りかけ、「恥ずかしいか青春は」を丁寧に歌い上げた。アンコールでは「Party!!」と「花になって」が披露され、本ツアーはフィナーレを迎えた。

緑黄色社会は3月よりホールツアー「Channel U tour 2025」を開催。このツアーでは3月8日の千葉・市原市市民会館公演を皮切りに6月22日の秋田・あきた芸術劇場ミルハス大ホールまで全29公演を行う。

セットリスト

「緑黄色社会 Live House Tour “Laugh”」2024年11月23日 Zepp Haneda（TOKYO）

01. Tap Tap Dance
02. sabotage
03. ピンクブルー
04. Shout Baby
05. ずっとずっとずっと
06. LITMUS
07. キャラクター
08. ブレス
09. 始まりの歌
10. これからのこと、それからのこと
11. サマータイムシンデレラ
12. Mela!
13. 馬鹿の一つ覚え
14. 僕らはいきものだから
15. 恥ずかしいか青春は
＜アンコール＞
16. Party!!
17. 花になって