甫木元空(Bialystocks)を含む3人の映画監督の特集上映「CINEMA BANDWAGON vol.1」が12月14日から2週間限定で東京・シアター・イメージフォーラムにて実施される。
「CINEMA BANDWAGON」は2015年に行われた、多摩美術大学映像演劇学科の縁から生まれた上映会「たまふぃるむナイト」のメンバーによる企画。ジャンルや上映尺などのさまざまな枠組みや固定概念にとらわれず、新たな映画や作家との出会いの場を提供する。第1回目となる今回は甫木元、広田智大、川添彩の3人にフォーカスし、「たまふぃるむナイト」に携わった故・青山真治が多摩美術大学の生徒たちとともに製作した「FUGAKU」3部作を含む全12作品をラインナップ。これが初公開となる、甫木元監督、川添監督による新作の特別上映も行われる。
甫木元の新作は、井手健介との共同監督による映画「エクスネ・ケディの幽体離脱」。1970年代にコズミックなサウンドで世界中の人々を魅了したとされる“幻のアーティスト”、エクスネ・ケディの楽曲をもとにした作品だ。川添の新作「ない、あるいはひかりのような」は作曲家の川崎真由子が手がける同名曲をもとにした“音楽のための映画”で、この上映会のために製作された。
上映会初日の12月14日には「エクスネ・ケディの幽体離脱」「ない、あるいはひかりのような」の上映と、甫木元による弾き語りミニライブ、甫木元&川添によるトークイベントが実施される。そのほかにもイベントの開催が続々と決定。詳細はオフィシャルサイトやSNSで発表される。YouTubeでは上映会の予告編が公開された。映像は「たまふぃるむナイト」に青山が寄せた「映画は終わった。でも、もっと映画を!」という言葉で始まる。
なお3月21日には甫木元が監督を務める新作映画「BAUS 映画から船出した映画館」の公開が控えている。