原因は自分にある。が、本日12月4日にコンセプトEP「テトラへドロン」をリリース。これを記念したリリースイベントを、東京・新宿住友ビル 三角広場で実施した。
彼らにとって2作目のコンセプトEPとなる今作は、四面体(テトラへドロン)をモチーフに「支配」「反骨」「愛惜」「野望」という異なるテーマを持つ4曲を収めたEP。ジャケットビジュアルには四面体を成す三角形のデザインが象徴的に取り入れられており、リリース日当日のイベントもこの三角形にちなんで三角広場で行われた。
広場を埋め尽くす約2000人の観測者(原因は自分にある。ファンの呼称)が集まった三角広場。観測者たちはこの日のドレスコードとして指定されていた赤と白のアイテムを身に付けており、会場には普段のライブとは少し異なる光景が広がっていた。また開演30分前の18:30にはEPの1曲目を飾る「Operation Ego」のミュージックビデオが公開され、観覧エリアに渦巻く熱気は高まるばかり。そんな中、アラームのように明滅する赤い光と響き渡るOvertureがライブスタートを知らせると、暗転したステージの上に7つのシルエットが浮かび上がる。
原因は自分にある。の7人は「Operation Ego」でミニライブをスタートさせた。「支配」をテーマにした「Operation Ego」では“異星人からの支配”と“支配に対する反抗”が歌われる。雷鳴のようにエッジが効いた高速のデジタルサウンドがリードするこの楽曲、BPM200の超高速ラップパートで7人は無機質かつ統制の取れたフォーメーションダンスを見せて異星人の支配下にある状態を、感情を露わに生々しい歌声を響かせるボーカルパートで支配に抗う力強さを表現。1つひとつの仕草、表情の隅々まで楽曲の世界観を落とし込んだそのパフォーマンスで観測者を釘付けにする中、手を大きく広げた杢代和人がメンバーにリフトされるシーンにはひと際大きな歓声が上がる。
また、この楽曲のパフォーマンスでは三角形に囲まれたステージ前の観覧エリアの観測者たちが真っ赤なサイリウムを光らせ、「Operation Ego」の初披露を盛り上げていた。曲を終え記念撮影を行っている最中、この光景を見た長野凌大は「今まで見た三角形の中で一番きれい」と観測者の協力に感謝し、またドレスコードに合わせた服装で会場に訪れた観測者たちへ向けて「ドレスコードを守っていただきありがとうございます」と伝えた。「少ない時間ではありますが、楽しんでいただけたらうれしいです」。そう長野が告げてスタートしたのは「Museum:0」で、メンバーはラウドに疾走するバンドサウンドの上、気迫満ちた歌とダンスでオーディエンスを圧倒する。この日彼らが着用していた「Operation Ego」のそろいの近未来風セットアップは、「Museum:0」で7人が見せる構築的なフォーメーションをより美しく際立たせた。吉澤要人と大倉空人が熱いラップの応酬を見せた場面、吉澤が大倉の胸をトンと叩くアドリブは観測者の熱狂を加速させ、武藤潤は観測者を指差しながら「貴方と居て 生まれた一枚」というフレーズを力強く歌い届ける。トップギアの勢いのままで「余白のための瘡蓋狂想曲」へと展開すると、大倉は「OK, OK, Let’s go!」と声を上げてメンバーと観測者を鼓舞。7人のチームワークが垣間見える高速のボーカルリレーを観測者もリズミカルにペンライトを上げて彩り、7人と2000人の一体感はぐんぐんと高まっていった。
新曲「Operation Ego」を皮切りに、原因は自分にある。というグループの魅力をパワフルかつテクニカルに放出する楽曲を連投し、7人のチームワークとグループの勢いを力強く示したミニライブのラストを飾ったのは、デビュー曲のリアレンジバージョンとして10月にリリースされた「原因は自分にある。【別解】」。荘厳なストリングスの音色で幕を開けるこの曲、サビでライブカメラに抜かれた長野、大倉、桜木雅哉はシニカルな笑みと鋭く冷たい視線を瞬時に切り替えるキメパートを完璧に表現してみせる。また間奏のダンスパートでは、メンバー連携による吉澤のしなやかなリフトや7人の呼吸がぴったりとそろったターンジャンプが観測者の目を奪う。ラストのフレーズを歌う武藤がウィンクを決めて曲を結ぶと、リーダーの吉澤は2025年の春ツアー、そして7月に控える東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマン2DAYSを来場者にアナウンス。そして最後に武藤は「いろんな人が熱意を込めて作った作品です」と「テトラへドロン」への思いを語り「たくさん聴いてくれたらうれしいです。リリースイベントにもまた来てね!」と観測者に呼びかけていた。
セットリスト
「テトラへドロン」リリースイベント 2024年12月4日 新宿住友ビル 三角広場
01. Operation Ego
02. Museum:0
03. 余白のための瘡蓋狂想曲
04. 原因は自分にある。【別解】