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ズーカラデルが作り上げた自由な空間、全国ツアー「朝が来たら私たち」がフィナーレ迎える

ズーカラデルワンマンツアー「朝が来たら私たち」の様子。(撮影:オバタチヒロ)
6か月前2024年12月15日 12:07

ズーカラデルのワンマンツアー「朝が来たら私たち」が本日12月15日に福岡・DRUM LOGOSにてファイナルを迎えた。この記事では11月14日にEX THEATER ROPPONGIで行われた東京公演の模様をレポートする。

スポットライトがステージとフロアを照らす中、吉田崇展(G, Vo)、鷲見こうた(B)、山岸りょう(Dr)、そしてサポートメンバーの永田涼司(G)、山本健太(Key)が姿を現す。吉田の「EX THEATER ROPPONGIへようこそ! 朝が来たらどうなっちゃうかわからないけど、まずはこんなふうに愉快な曲を」という前口上から、彼らは「つまらない夜」をパフォーマンス。さらに吉田が「自分の楽しみ方でここからもよろしくお願いします!」と促したのちに代表曲「アニー」が演奏されると、フロアの動きはたちまち大きくなった。「シアン」でオーディエンスの体を縦に横にと揺らしたのち、鷲見の口から飛び出したのは「あなたたちは盛り上げるためにいるんじゃなくて、あなたたちが一番音楽を楽しむためにそこにいるので、自分の楽しみ方を最後まで貫いてください」という言葉。その後「トレインソング」のイントロが鳴るやいなやフロアからハンドクラップが沸き起こるが、その中でも鷲見は「自分の楽しみ方をすることが一番大事!」とあくまで自由な楽しみ方を促し続けた。

ライブ中盤、吉田は「あなた方のためにできることは、あなた方が自分の意思で何かやろうと思ったときに、ふっと思い出して『あんな曲あったな』って思ってもらえるようなものを作ることしかないのかもしれないと思ってる」と観客に語りかける。そして「できるだけ大袈裟で思い出しやすいようなメロディを作ったんで聴いてください」という言葉に続けて5人は「筏のうた」をプレイ。鋭くも透明感のあるサウンドに吉田の伸びやかなボーカルが乗り、観客は雄大な音の世界に浸り続けた。その後もズーカラデルは温かみのあるバラードソング「ころがる」、ムーディなダンスナンバー「衛星の夜」など多彩なステージングを展開。「衛星の夜」の演奏が終わるとすかさず「スーパーソニックガール」が披露され、フロアには爆ぜるようなロックサウンドがこだました。

ライブが終盤に差しかかった頃、吉田は観客に感謝を語りつつ「ありがたいと思ってるからと言って特別あなた方に届けられるものは1つもないんだけど、せめて精一杯、この場所に集まったあなたへラブソングを演奏したいと思います」と宣言。歌詞の一部が公演名に冠された未音源化曲「友達のうた」を演奏し、ゆったりとしながらも力強いアンサンブルに実直な言葉を次々乗せていった。会場が感動的なムードに包まれる中、吉田がおもむろに口を開き「ライブハウスみたいな駆け込む場所があっても、我々は明日を生きねばならないのであります。明日を歩く人間の曲を作りました」と告げる。そして彼らは最新曲「バードマン」をパフォーマンス。軽快なドラミングと重厚なベースライン、切実な歌声を絡ませ合う。その間カラフルな照明に照らされ続けた会場には、独特な高揚感が満ち満ちていった。勢いのままズーカラデルは「シーラカンス」「イエス」「漂流劇団」を連続で演奏。駆け抜けるようにサウンドをかき鳴らし、ステージを締めくくった。

アンコールに応えて再び登場した5人は、ズーカラデルで最初に作られたナンバー「生活」をじっくり演奏。ローテンポながらパワフルなバンドサウンドに乗せて飾り気のないまっすぐな言葉を届け、オーディエンスの視線を釘付けにする。その後鷲見が「もうちょっと演奏してから帰ろうと思うんですけど、この時間はいわゆるサービス残業でございますからね。ということで皆様には飛ばすことができない広告を見てもらいたいと思います」と語り、ライブはグッズ紹介のコーナーへ。和やかな空気を経て、ラストに5人は「ピノ」を披露。さわやかさと感傷が入り混じったムードでライブの幕を下ろした。

なおズーカラデルは千葉、埼玉、奈良、長野、三重の5都市でのツアー「Knockin' On Hell's Door」を3月に行う。詳細はバンドの公式サイトで確認を。

セットリスト

ズーカラデルワンマンツアー「朝が来たら私たち」東京公演 2024年11月14日 EX THEATER ROPPONGI

01. つまらない夜
02. アニー
03. シアン
04. トレインソング
05. 恋と退屈
06. スタンドバイミー
07. 筏のうた
08. ころがる
09. 夢の恋人
10. 都会の幽霊
11. ノエル
12. 衛星の夜
13. スーパーソニックガール
14. 友達のうた
15. バードマン
16. シーラカンス
17. イエス
18. 漂流劇団
<アンコール>
19. 生活
20. ピノ

公演情報

ズーカラデル 2025 SPRING TOUR「Knockin' On Hell's Door」

2025年3月7日(金)千葉県 千葉LOOK
2025年3月9日(日)埼玉県 HEAVEN'S ROCK Kumagaya VJ-1
2025年3月16日(日)奈良県 奈良NEVER LAND
2025年3月20日(木・祝)長野県 ALECX
2025年3月22日(土)三重県 苫小牧CLUB ROOTS

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