JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイト「ジョイオンプー」LINEスタンプ販売中

ハナレグミ年末ホールワンマンが終幕、iriとのエモーショナルなデュエットも

ハナレグミとiri。
3か月前2024年12月28日 3:06

ハナレグミのワンマンライブ「ホールでGOOD DAY」が12月22日に東京・昭和女子大学人見記念講堂、27日に兵庫・神戸国際会館 こくさいホールで行われた。9月に約3年半ぶりとなるアルバム「GOOD DAY」をリリースし、全国9会場を巡るライブハウスツアーを行ったハナレグミ。今回のライブはそのホール版となり、アルバム「GOOD DAY」からの楽曲を中心にバラエティ豊かな楽曲が届けられた。本稿では22日に行われた東京公演の模様をレポートする。

初の人見記念講堂ライブ

ハナレグミが人見記念講堂でライブの行うのはこの日が初めて。定刻を迎えるとサポートメンバーの石井マサユキ(G)、YOSSY(Key)、伊藤大地(Dr)、真船勝博(B)、武嶋聡(Sax)、類家心平(Tp)がステージに現れてセッティングを始める。徐々に会場が暗転していくとハナレグミ・永積崇が登場。ライブは、アカペラによる「Wide Eyed(Introduction)」で静粛に幕を開けた。2曲目の「Blue Daisy」のパフォーマンスを終えた永積は「この会場いいな、きっと」と序盤で得た手応えをつぶやく。「モーニング・ニュース」を颯爽と届けたのち、アコースティックギターを手にした彼は「レター」を歌唱。ゆったりとしたサウンドに乗って、伸びやかな歌声が天井の高い会場いっぱいに広がっていった。

幻想的なライトがステージを照らす中、ミディアムナンバー「MY夢中」をメロウに歌い上げた永積は、福島県まで小泉今日子のツアーを観に行ったというエピソードを話すと、小泉に提供した楽曲「きのみ」をアコギの弾き語りで披露。目の前の“君”に直接語りかけるような親密な歌唱にステージと客席の距離がぐっと縮まる。弾き語りでスタートした「ハンキーパンキー」では、永積のボーカルにそっと寄り添うかのようにバンドが静かに音を重ねていく。「家族の風景」のイントロが鳴り響くと客席から拍手が沸き起こり、演奏が進むにつれて温かでノスタルジックな雰囲気が場内を満たしていった。

真冬の東京に描かれた常夏のサウンドスケープ

「ビッグスマイルズ」を歌唱すると永積はゲストのiriをステージに呼び込む。2人はニューアルバム「GOOD DAY」の収録曲「雨上がりのGood Day(feat. Iri)」を披露。バンドが繰り出すグルーヴの波をスムースに乗りこなしながら息の合った歌声を聞かせた。軽快なスカのリズムに心躍る「太陽の月」から畳みかけるように「オリビアを聴きながら」の演奏がスタートすると会場のボルテージが一気に上昇。観客たちはサビのフレーズを大合唱した。続く「オアシス」では、ソカのリズムを取り入れたトロピカルなサウンドと永積の陽気な歌声で、真冬の東京にビビッドな常夏のサウンドスケープが描かれた。

「独自のLIFE」を快活に歌い上げた永積は、続けてGEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーの作詞作曲による「どこでもとわ」を穏やかなトーンで歌唱する。アーシーなサウンドの「あいまいにあまい愛のまにまに」を経て、本編最後に届けられたのはニューアルバムのラストを飾る「Wide Eyed World」。静かにスタートした演奏は徐々に高揚感を増していき、終盤のクライマックスパートでは「不思議 不思議」というリフレインを永積と観客がシンガロングし、会場に壮大な一体感が生まれた。

iriと「おあいこ」をデュエット

アンコールの声に応えて永積がステージに登場し、再びゲストのiriを呼び込む。ここで披露されたのは2人ともに親交があるRADWIMPSの野田洋次郎が作詞作曲を手がけた「おあいこ」。メランコリックなサウンドの上で、2つのエモーショナルな歌声が時に繊細に時に激しく交差し、男女の心の機微を描いた楽曲の世界がドラマチックに表現されていく。観客たちは緊張感あふれるパフォーマンスを息をのむようにして見つめる。やがて楽曲は静かにフィナーレを迎え、YOSSYがピアノの単音でピリオドを打った瞬間、万雷の拍手が会場全体から沸き起こった。iriをステージ袖に見送った永積はリラックスした佇まいで「Quiet Light」を歌唱。最後に「深呼吸」をじっくりと歌い届けて年の瀬のライブを静かに締めくくった。

ハナレグミは7月から8月にかけて全国7都市を回るツアーを行う。

セットリスト

ハナレグミ「ホールでGOOD DAY」2024年12月22日 昭和女子大学人見記念講堂

01. Wide Eyed(Introduction)
02. Blue Daisy
03. モーニング・ニュース
04. レター
05. チキンカチャトラ
06. MY夢中
07. きのみ
08. ハンキーパンキー
09. 家族の風景
10. ビッグスマイルズ
11. 雨上がりのGood Day(feat. iri)
12. 太陽の月
13. オリビアを聴きながら
14. オアシス
15. 独自のLIFE
16. どこでもとわ
17. あいまいにあまい愛のまにまに
18. Wide Eyed World
<アンコール>
19. おあいこ with iri
20. Quiet Light
21. 深呼吸

ハナレグミ2025ツアー

2025年7月25日(金)福岡県 Zepp Fukuoka
2025年7月31日(木)愛知県 Zepp Nagoya
2025年8月1日(金)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2025年8月3日(日)広島県 BLUE LIVE HIROSHIMA
2025年8月6日(水)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)
2025年8月10日(日)宮城県 SENDAI GIGS
2025年8月30日(土)北海道 Zepp Sapporo

関連記事

「GEZAN 日本武道館 単独公演 『独炎』」ポスタービジュアル

GEZAN初の日本武道館公演「独炎」開催決定、4月から47都道府県ツアー

約14時間
踊ってばかりの国 / GEZAN「of Emerald」ビジュアル

踊ってばかりの国×GEZAN、明日の日比谷野音ツーマン「of Emerald」YouTube無料生配信が決定

2日
TAIKING

Suchmos・TAIKINGがヒゲダン藤原聡とコラボ!荒谷翔大、iri、YONCEとの楽曲収めたEPリリース

3日
鈴木雅之「All Time Doo Wop !!」初回生産限定盤ジャケット

鈴木雅之ベストアルバム詳細 幾田りら、岡崎体育、こっちのけんと、GRe4N BOYZ、吉岡聖恵ら参加

10日
iri

iri、新たな旅立ちを期待する新曲「Butterfly」配信リリース

14日
今田美桜と北村匠海(DISH//)。

北村匠海「僕はRADWIMPS信者なので…」ヒロイン・今田美桜に代わり「あんぱん」主題歌への愛語る

14日
「FUJI & SUN'25」キービジュアル

FUJI & SUNにくるり、SAMO、サム・ウィルクス×中村佳穂、ファビアーノ・ド・ナシメント×U-zhaan

18日
「#ぼくらの春曲キャンペーン」キービジュアル

菊池風磨と清原果耶がRADWIMPSの曲に乗せて共演、厳選した春曲プレイリストも公開

21日
「Fishmans『Uchu Nippon Tokyo』」の様子。(撮影:西槇太一)

フィッシュマンズは進化を止めない、東京から世界に発信した最新型サウンド

27日
「日比谷音楽祭2025」ロゴ

「日比谷音楽祭」に真心、iri、PUNPEE、栗コーダー、柴田聡子、ホムカミ、リーガルリリーら追加

27日