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FRUITS ZIPPERや一夜限り復活のリルネードが集結!大ボリュームの「ヤマモトショウDAY」

「SAKKA FES Vol.02 ヤマモトショウDAY」フィナーレの様子。
約1か月前2025年01月23日 13:04

1月16日に神奈川・横浜1000 CLUBでライブイベント「SAKKA FES Vol.02 ヤマモトショウDAY」が開催された。

「SAKKA FES」は注目の音楽作家をピックアップし、その作家が今までに楽曲を提供したアーティストを出演者に迎えるイベント。今回はFRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」などキュートなアイドルソングで多くの“バズ”を生み出し、今年で作家デビュー10周年を迎えるヤマモトショウをフィーチャーした「ヤマモトショウDAY」として行われた。出演者はヤマモトがサウンドプロデュースを手がけるfishbowlや、今まで楽曲を提供してきたFRUITS ZIPPER、虹のコンキスタドール、きゅるりんってしてみてをはじめとする多彩な面々。2022年に解散したリルネードが一夜限りの復活を果たすなど特別な企画も満載で、3時間以上におよぶボリューミーなイベントとなった。

総勢14名の虹コン、ヤマモトプロデュースのfishbowl

平日の開催にもかかわらず超満員となった場内。最初に観客の前に姿を現したのは、このイベントへの出場権を懸けたオーディション企画を勝ち抜いた大阪発の“技巧派ロリポップガールズバンド”革命メロイックだ。普段はボーカル、ベース、ドラムという編成で活動している彼女たちだが、この日はヤマモトがギター演奏で特別参加。革命メロイックはこの季節にぴったりのナンバー「Oh!みくじ」で「ヤマモトショウDAY」の幕開けを告げると、続いてオーディションに合格した特典としてヤマモトから無償提供された新曲「おどれぼりゅーしょん」を披露し、大きな喝采を浴びた。

「ヤマモトショウDAY」はアイドルグループのパフォーマンスもバンドセットが基本。ふぇのたすでヤマモトとともに活動していたMICOのパフォーマンスからは、戸澤直希がベース、ヤマモトの弟子として作家活動をしている谷のばらがコーラスとしてステージに加わった。ふぇのたす「今夜がおわらない」とfishbowl「 ±零 yaya plus」の2曲で軽やかな歌声を響かせたMICOも、続く虹のコンキスタドールのステージからコーラスとしてバックバンドの一員に。ステージの幅いっぱいに並んだ総勢14名の虹コンメンバーは、メロウでビターなナンバー「夏の夜は短すぎるけど」やキュートな振付が印象的な「君のこと好きなのバレてます」など、ヤマモトの提供曲5曲を一挙に披露した。

出演者の中でヤマモトと一番近い位置で活動しているfishbowlは堂々とステージに登場すると、昨年末の単独公演で初披露した新曲「愛味」やライブの鉄板曲「熱波」をセットリストに盛り込みつつ、安定感と躍動感をたたえたハイクオリティなパフォーマンスを展開。「六感」では、作家として活動し始めた頃にフィロソフィーのダンスの音楽をともに手がけるなどヤマモトと“コンビ”のイメージが強く、このfishbowlの楽曲で編曲を担当した宮野弦士もギター演奏に加わった。

無事“出荷”されたうそつき・トマト、MICOとコラボしたきゅるして

続いて登場したのは、ボーカルの“MCとまこ”と“おとま”、トラックメイク&プロデュースを担当する“とまG”による3人組ベジタブル系エレクトロ音楽ユニットのうそつき・トマト。MICOがMCとまこ、元フィロのスの十束おとはがおとま、ヤマモトがとまGとしてステージに立ち、オリジナル曲「ベジタブル・ラブ」を披露した。覆面アーティストとして2016年にこの曲をCDリリースして以降活動をしていなかったうそつき・トマトにとっては、これが初ライブ。MCとまことおとまは「無事“出荷”されました」というひと言を残して貴重なステージを終えた。

きゅるりんってしてみてはヤマモトが提供し、TikTokで注目を浴びた代表曲の1つ「きゅるりんしてみて」を披露し、みずみずしい笑顔、きらびやかな歌とダンスで観客を虜にする。ヤマモトがきゅるしてに提供した楽曲はこの1曲のみだが、彼女たちはヤマモトが個人的に好きな曲だという「らぶきゅん♡うぉんてっど」を続けてパフォーマンス。さらにMICOをステージに迎え、2014年発表のふぇのたす「おばけになっても」も歌唱することに。ヤマモトが「この曲はダンスがあるんですけど、ダンスがないバージョンがTikTokで流行っちゃって。ちゃんとしたやつを流行らせようと(笑)。きゅるしての力を借りて」と選曲理由を語ったのち、きゅるしてとMICOは観客に振付をレクチャーし、愛嬌たっぷりのかわいらしいダンスで会場の空気を和ませた。

きゅるしてのライブが終わったあともMICOはステージに残り、そこに宮野が再び合流する。ここで披露されたのは、MICOとヤマモトが作詞、ヤマモトが作曲、宮野が編曲を手がけたukkaの楽曲「恋、いちばんめ」。MICOのボーカルバージョンで届けられた一夜限りのセルフカバーに観客は喜びの歓声を上げ、場内にさわやかな高揚感が広がった。

復活のリルネード、貫禄のFRUITS ZIPPER

このイベントの大きな目玉となったリルネードの出番になると、フロアがさらなる興奮で包まれる。現在、メンバーの蔀祐佳は音楽原作キャラクタープロジェクト・電音部にて日高零奈役の声優、桐原美月はCANDY TUNE、栗原舞優は虹コンのメンバーとして活動中。それぞれ異なる道を歩んでいる3人はリルネードとして再びステージに立てた喜びを表情や歌声ににじませつつ、約2年ぶりのライブとは思えないほどに息ぴったりなパフォーマンスを見せる。MCでも元気いっぱいに仲睦まじいトークを繰り広げ、「勝手に今年中にワンマンしようとしています」と2度目の復活を匂わせて観客の期待を煽った彼女たちは、グループの代表曲であり、ヤマモトが手がけるアイドルソングの源流とも言える「もうわたしを好きになってる君へ」をラストに披露。観客はエモーショナルなムードも感じられる特別なパフォーマンスを目に焼き付けた。

結成3年に満たないながらすっかりお茶の間に名前が浸透し、令和を代表する人気アイドルグループとなったFRUITS ZIPPER。彼女たちはヤマモトの「せーの」という掛け声を合図に、2024年にバイラルヒットを記録した「NEW KAWAII」でライブをスタートさせると、これを皮切りに「ハピチョコ」などの人気曲を惜しみなく披露する。月足天音を欠いた6人編成での出演となったものの、貫禄さえ漂うまばゆいパフォーマンスでフロアを大いに沸かせた。「超めでたいソング ~こんなに幸せでいいのかな?~」では、メンバーと観客が「ヤマモトショウさん!」「おめでとう!」というコール&レスポンスでヤマモトの作家デビュー10周年を祝福。最後はFRUITS ZIPPERに「日本レコード大賞」最優秀新人賞をもたらし、グループの人気を押し上げた楽曲「わたしの一番かわいいところ」でライブが締めくくられた。

次回「SAKKA FES」の作家にステージ上で生電話

観る者を飽きさせない満足度の高いラインナップが続いた「ヤマモトショウDAY」。ラストはヤマモトがこのイベントの開催に合わせて制作した、ソロプロジェクト・SOROR名義による新曲「decade feat. 逃げ水あむ」が披露された。ヤマモトの作家活動10周年を記念して作られたこの曲では、きゅるしてのメンバー・逃げ水あむがボーカルを担当。ヤマモト印のポップでキュートなサウンドとメロディが公演をフィナーレへと導いた。

すべてのライブが終わると、出演者がステージに勢ぞろいする。記念撮影を行ったのち、ヤマモトは「SAKKA FES」でフィーチャーされる作家が紹介制で選ばれることになったと説明。そして「SAKKA FES Vol.03」でピックアップされる作家へ、その場でおもむろに生電話をかけ始めた。フロアがざわつく中、その電話に出たのはステージの反対側に立っていた宮野。ヤマモトの「Vol.3、誰がいいかなと思ったときに、僕の周りで一番いい曲を書いている人にやっていただけたらと。どうでしょうか?」という問いかけに、宮野は「いいとも!」と即答した。「SAKKA FES Vol.03」の詳細は未定だが、続報を楽しみに待とう。

セットリスト

「SAKKA FES Vol.02 ヤマモトショウDAY」2025年1月16日 横浜1000 CLUB

革命メロイック

01. Oh!みくじ
02. おどれぼりゅーしょん

MICO

01. 今夜がおわらない
02. ±零 yaya plus

虹のコンキスタドール

01. 雨上がり、虹はかかる(with MICO)
02. 超距離恋愛
03. 夏の夜は短すぎるけど…
04. ワンルームマジック
05. 君のこと好きなのバレてます!?

fishbowl

01. 四季
02. 六感(with 宮野弦士
03. 九天
04. 愛味
05. 熱波

うそつき・トマト

01. ベジタブル・ラブ(with 宮野弦士

きゅるりんってしてみて

01. きゅるりんしてみて
02. らぶきゅん♡うぉんてっど
03. おばけになっても(with MICO)

MICO

01. 恋、いちばんめ(with 宮野弦士

リルネード

01. 夏のレコードがまわりだす(with MICO)
02. サルネ!
03. フォークソング
04. ティーンエイジ 
05. もうわたしを好きになってる君へ

FRUITS ZIPPER

01. NEW KAWAII
02. ハピチョコ
03. フルーツバスケット
04. 超めでたいソング ~こんなに幸せでいいのかな?~(with 宮野弦士
05. わたしの一番かわいいところ(with 宮野弦士

SOROR feat. 逃げ水あむ

01. decade feat. 逃げ水あむ(with 宮野弦士

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