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サバシスター、夢の詰まった対バンツアー完走!ファイナルで小山田壮平BANDとの競演果たす

サバシスター(撮影:齋藤タカヒロ)
16分前2025年04月15日 1:02

サバシスターが4月12日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で全国対バンツアー「Love letter tour」の最終公演を開催。ゲストに小山田壮平BANDを迎えて、ツーマンライブを行った。

小山田壮平BAND「素敵なところでライブができてうれしい」

「Love letter tour」は3月から全国9カ所で行われた対バンツアー。各地ではストレイテナー、サンボマスター、cinema staff、KOTORI、FOMARE、キュウソネコカミ、Galileo Galilei、小山田壮平BANDと、サバシスターが敬愛する8組がゲストとして招かれ、その土地土地で華やかな競演が繰り広げられた。そんなツアーのファイナルはまず小山田壮平BANDのライブでスタート。小山田壮平(Vo, G)は、ファンファン(Tp、Key)、岡愛子(G)、藤原寛(B)、久富奈良(Dr)とともにステージに上がる。1曲目「1984」ではトランペットの音色がノスタルジックな情景を呼び起こし、バスドラの規則的なビートが鳴り響くとほぼ同時に歓声の上がった「クラブナイト」では、カラフルな光が広がる中でグルーヴィな演奏が弾け、観客を踊らせた。

小山田は数年前にサバシスターのなち(Vo, G)とソロで競演した経験を振り返り、「なちちゃんは壁がなくて自由な心を持った子。グイグイ来てくれるからありがたかったです。今日はこんな素敵なところでライブができてうれしいです。サバシスター、どうもありがとう」と話した。カントリー調のフレーズで始まる牧歌的な「Sunrise&Sunset」の演奏中、ファンファンは陽気にステップを踏み、小山田も体を心地よさそうに揺らす。さらに小山田がアコースティックギターを爪弾いて始まった「時をかけるメロディー」は時代や痛みを越えて、希望と輝きを持ち続ける人の強さと美しさを歌ったナンバー。彼の力強く伸びやかな歌声が観客の胸を打った。

また小山田はこのツアーのタイトル「Love letter tour」にちなんで、自身の愛するアーティストであるジョン・レノンの発言だという言葉「歌って全部ラブソングなんだよ」を引用してから、ラブソング「恋はマーブルの海へ」を届けた。小山田壮平BANDのライブはあっという間に時間が過ぎていき、パンキッシュなアッパーチューン「すごい速さ」まで熱量たっぷりに展開。この曲を演奏し終えた小山田は「次はサバシスターです!」と観客に呼びかけ、ライブを締めくくった。あえてラストナンバーを宣言しない、潔いスタイルで持ち時間を駆け抜けた。

サバシスター開始「よろしくお願いします!」

転換を経て、オープニングSEとしてビッケブランカ「Ca Va?」が流れ始め、ステージ後方に巨大なサバシスターロゴが描かれたバックドロップが歓声とともに上がる。なち(Vo, G)、るみなす(G, Cho)、ごうけ(Dr, Cho)がお立ち台に上がって挨拶し、サポートメンバーのサトウコウヘイ(B)も定位置に着いた。準備万端のサバシスターは、「ひとりぼっちと廊下の窓」で勢いよくライブをスタートさせる。なちはツアーファイナルがいよいよ始まったことを告げ、「よろしくお願いします!」と呼びかけた。続く「タイムセール逃してくれ」ではフロアにダイバーが続出する中、なちがステージを駆け回る場面もあり、熱気が一気に急上昇。そしてバンドの人気を決定付けたナンバー「ジャージ」で熱狂はさらに加速した。

なちが「Love letter tour」を「いろんな思いが詰まったツアー」と表現し、「そのすべてがここに集まっているような気がします」と万感の思いを口にしたあと、バンドは「スケボー泥棒!」「アイリー」「キラキラユー」と人気曲を畳みかけた。るみなすは、本公演が4月にして2025年最初の東京公演であることに触れ、本ツアーでは「たくさんのゲストに背中を押されて、少しは成長できたと思います」と自信を覗かせた。また、なちは、複数の対バン相手から「サバシスターのライブはすごくいいお客さんがいる」と言われたことを明かし、バンドだけでは生み出せない素敵なライブ空間を観客が作ってくれていることに心から感謝した。さらになちは小山田が引用したジョン・レノンの発言「歌って全部ラブソングなんだよ」についても言及。「私はラブソングを書いたつもりはなかったけど、考えてみたら全部、誰かのことを思って書いた曲ばかりでした。次は失恋した友達に書いた曲です」と話し、「マイベストラブ!」を披露。明るい曲の多いサバシスターだが、この曲はしっとりとしたミディアムテンポからアップテンポに展開していくナンバーで、友達に寄り添うような温かいメッセージが観客の胸に響く。ごうけの力強いビート、るみなすがかき鳴らすギターサウンド、なちの叫びも相まって感動的なムードが広がった。

andymori「革命」カバーも飛び出したライブ後半

「ここから後半戦!」という呼びかけから、シンガロングで盛り上がる「作戦会議」、なちが21歳の頃に作り、23歳になったなちが歌う「22」、なちがギターを置いてハンドマイクでフロアを扇動した「ポテサラ」と楽曲が連投された。MCではなちが小山田と初競演したのは2023年9月で、共通の知り合いである古舘佑太郎の計らいで当時知り合ったという。なちは小山田から当時、「どんどん羽ばたいていってね。あなたには才能がある」と言われたことを明かした。そんな言葉に続き、サバシスターはandymoriの「革命」をカバー。なちにとって、ソロではなくサバシスターとして小山田に対バンをオファーできたことは大きな出来事であり、実現できたことに対する感謝の気持ちがたっぷりと詰まったカバー披露となった。

ライブ終盤、なちは「自分を信じて続けてきた。誰にも負けないライブをする」という思いで今回のツアーに臨んでいたことを話し、「ミュージック・プリズナー」「覚悟を決めろ!」と決意に満ちた楽曲を気迫みなぎるパフォーマンスでメンバーとともに披露。熱狂的な盛り上がりが生まれ、フロアは狂喜乱舞した。メンバーの演奏もエッジーさが際立ち、るみなすがハイキックを決めるなど、激しさを増すばかり。そしてサバシスターはラストに「サバカン」「ナイスなガール」を観客に捧げ、さっそうとステージをあとにした。

アンコール「すべての夢が詰まっているツアーでした」

アンコールはサポートのサトウが先にステージに戻り、観客と一緒に盛大な声を上げて、メンバーを迎え入れた。なちは「温かいフロアでいてくれて、ありがとう。みんなのおかげでロックバンドができています。すべての夢が詰まっているツアーでした。音楽をやってきてよかった。自分のことを、好きなものを信じてやってきたことが今日につながった。音楽に導かれて、この場所に立っています。自分を信じ続けていたら、人に夢を言わなくても叶うかもしれない。叶わなくても、そう夢見た日々が宝物になると思います。心にしまっていても、自分を信じていてほしいです」と思いの丈を語る。さらに「サバシスターはバンドだからこれからもツアーをするし、もっと大きいステージに立ちます。また旅の途中でみんなに会えたらうれしいです」と続けた。サバシスターはそんなバンドとしての思いがこもった「ハイエースナンバー」や、正月にCMソングとして放送された話題曲「ハッピーなんて」を披露。これで終わりかと思いきや、ラストに「サバシスター's THEME」が投下され、なちがフロアにダイブ。最後の最後まで熱狂を生み出し、ライブを締めくくった。

セットリスト

「Love letter tour」2025年4月12日 Zepp Haneda(TOKYO)

小山田壮平BAND

01. 1984
02. クラブナイト
03. HIGH WAY
04. 光
05. Sunrise&Sunset
06. 時をかけるメロディー
07. マジカルダンサー
08. 恋はマーブルの海へ
09. アルティメッチョの夜
10. すごい速さ

サバシスター

01. ひとりぼっちと廊下の歌
02. タイムセール逃してくれ
03. ジャージ
04. ヘイまま!プリーズコールミー
05. スケボー泥棒!
06. アイリー
07. キラキラユー
08. マイベストラブ!
09. 作戦会議
10. リバーサイドナイト
11. 22
12. ポテサラ
13. 革命(andymoriカバー)
14. ミュージック・プリズナー
15. 覚悟を決めろ!
16. !
17. サバカン
18. ナイスなガール
<アンコール>
19. ハイエースナンバー
20. ハッピーなんて
21. サバシスター's THEME

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