JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

Dos Monosの新作「Dos Moons」テーマは「自由」、ティザーと荘子itのステートメント発表

Dos Monos「Dos Moons」ティザームービーサムネイル
1年以上前2025年05月01日 10:04

Dos Monosが5月7日にリリースする新作EP「Dos Moons」のティザームービーと、荘子itによるステートメントが発表された。

「Dos Moons」はホラーマンガ家・伊藤潤二の描き下ろしによるジャケットイラストからインスピレーションを受けて制作された4曲入りのEP。未収録の楽曲を追加したDeluxe版も今後リリース予定となっている。

ティザームービーはテレビアニメ「ドラえもん」のオープニングや大滝詠一「君は天然色」のミュージックビデオなど、数々のアニメーションを手がける映像ディレクター・依田伸隆と、「映像研には手を出すな!」「うる星やつら」「おそ松さん」などのキャラクターデザインや、星野源「地獄でなぜ悪い」のMVなどを手がけるアニメーター・浅野直之によって制作された。

荘子itはステートメントの中で「Dos Moons」について「前作『Dos Atomos』が自分達を拘束しているものをテーマにしていたとすれば、今作『Dos Moons』のテーマは「自由」だ」と解説。また、5月9日にスタートするフルバンド編成のリリースツアーに向けて「来週5/7にひとまず音源はリリース(=解放)されるが、すぐ5/9渋谷O-Eastのワンマンライブに拘束されに来て欲しい」と呼びかけている。

荘子itによるステートメント

前作『Dos Atomos』が自分達を拘束しているものをテーマにしていたとすれば、今作『Dos Moons』のテーマは「自由」だ。
よく言う話では、人は拘束されていることを自覚したときに初めて、それまで水や空気のように当たり前にあると思っていた「自由」を渇望するようになる。

ところが、サルトルが言った「自由の刑」は一般的な「自由刑」と全く反対の意味で、僕たちはむしろ自由であることを強制されている。コペルニクス的な発想だ。

意志に反して部屋から出られなくなる映画『皆殺しの天使』は風刺だが、程度は違えど現実の人間の行動も大して変わらず自縄自縛ばかりで、外に踏み出すのは簡単なようで難しい。コロンブス的な発想だ。

しかも、何故か「自由の刑」は終身刑ではないらしく、何者かになることで解放されるし、何度でも処され直す。結局のところ、監獄の中と外で、どっちが「自由」なのかは判別不可能だ。

15の夜、支配からの逃走。

25くらいで、自由からの逃走。

35歳問題、逃走すべきものの喪失がもうすぐそこで待っている。

究極の自由とは、「監獄の中と外に同時にいること」かもしれない。そのような非現実的なあり方を、例えば『ロスト・ハイウェイ』のような作品を創造することで提示したのがデイヴィッド・リンチだった。

そしてそのような自由のあり方は、永遠に一つの方法や解答に固定されることがない。だから人は何かを作り続ける。

『音楽は自由にする』は、Flying Lotusのコズミック・ブラザーこと坂本龍一の自伝のタイトルだが、「自由」は名詞として固定されるものではなく、「自由にする」という動詞でしかあり得ないということを見事に表している。Flying Lotusのビートを聴いてヒップホップのビートを作り始めた僕は、幕末以来のドラゴン坂本のコズミック・ネフューとして、音楽で自由にする。まずはDos Monosの仲間達を、次いで世界を。僕のトラックの上でラップする二人は真に自由だ。それに触発されて僕もできる限り自由にラップをしている。

4曲のタイトルはそれぞれ、男達の破壊衝動と性的リビドーの短絡を一身に浴びたリタ・ヘイワースの出世作のタイトル及び役名「Gilda」、何者かになろうともがく姿そのものが異形の魅力を放つキャラクター「Pearl」、The Killersが来日公演でひっそりとセトリから消した代表曲“Miss Atomic Bomb”のモデルでありながら、バーベンハイマーの炎上中にすらもはや誰もその固有名を口にすることのないミスコン女王「Lee Merlin」、そうした女たちの魔力を利用する実際には何者でもない男「Oz」、の名を借りている。まだまだ完遂されない無限の自由を求めてDeluxe版も構想中だ。

来週5/7にひとまず音源はリリース(=解放)されるが、すぐ5/9渋谷O-Eastのワンマンライブに拘束されに来て欲しい。
 
自らを自らの意志で一時拘束することだけが、本当の意味で「自由になる」ことだからだ。

荘子it

Dos Monos「Dos Moons」収録曲

01. Gilda
02. Pearl
03. Lee Merlin
04. Oz

Tour D

2025年5月9日(金)東京都 Spotify O-EAST
<出演者>
Dos Monos

2025年5月22日(木)北海道 cube garden
<出演者>
Dos Monos / テレビ大陸音頭

2025年5月30日(金)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
<出演者>
Dos Monos / おとぼけビ~バ~

関連記事

「荘子it 1st Solo Album「人生劇場」Release Live」ビジュアル

荘子it初ソロアルバム「人生劇場」リリースライブ開催、illicit tsuboiがバックDJで出演

約18時間
荘子it「人生劇場」ジャケット

Dos Monos荘子itが新曲「東京コンプレックス」MV公開、初のソロアルバムトラックリスト公開

9日
塩釜菜那(僕が見たかった青空)

僕が見たかった青空・塩釜菜那が激推しマンガについて語る、今夜放送「漫画クリスタル」で

15日
「装苑」2026年9月号表紙

まだ見ぬM!LKは和の装い「装苑」表紙に5人で登場!誌面にKEY TO LIT中村、STARGLOW・RUI、JO1川尻も

15日
「THE CROWD ——ele-king presents HIP HOP JAPAN」書影

舐達麻バダサイが表紙、2020年代の日本ラップ特集雑誌「THE CROWD」発売

20日
TaiTan(Dos Monos)

企画屋TaiTanの「ギガマート展」内覧会レポート「GIGAくんに会いに来てください」

21日
「ギガマート展」“盗”エリア ©Ryo Yoshiya

企画屋TaiTan「盗」スピンオフイベント「ギガマート展」、“盗めるコンビニ”の説明動画&商品一覧公開

22日
「荘子it 1st Solo Album Listening Party」告知ビジュアル

Dos Monos・荘子itが1stソロアルバムをリリース、リスニングパーティの会場は

29日
「ギガマート展」キービジュアル

企画屋TaiTanの「盗」に続く新たな体験型イベント「ギガマート展」開催、今度の舞台は超巨大

約1か月
「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」ロゴ

【随時更新】「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」受賞結果まとめ

約2か月