Ayllton初のワンマンライブ「Ayllton 1st LIVE 2025 "Be honest!"」が10月18日に東京・ADRIFTにて開催された。
長崎県・上五島出身のシンガーソングライター・Ayllton。ファンク、ソウル、ロックなどジャンルにとらわれないポップソングを発信し、昨年「SUMMER SONIC 2024」に出演するなど、注目度を急上昇させている。「Ayllton 1st LIVE 2025 "Be honest!"」はそんな彼にとって初のワンマンライブとなった。
温かな拍手に迎えられて姿を現したAylltonは、「大正解」でライブをスタート。山近拓音(Dr)、富岡陽向(B)、西山ケイン(Key)、イシイトモキ(G)が作り出す骨太なアンサンブルに乗せてしなやかな歌声を届けていく。2曲目「fado」ではハンドクラップを煽るなど、もはや貫禄すら感じさせる堂々とした立ち振る舞いでフロアを盛り上げるAyllton。ソウルテイストな「肖像」ではエモーショナルなファルセットボイスを聴かせ、大胆なリズムチェンジが印象的なレゲエロック「バッドベイビー」ではパワフルな歌声を轟かせるなど、ボーカリストとしての多彩さもしっかりと見せつけた。
ライブ中盤では多大な影響を受けたというThe Beatlesへの愛を語る場面も。その流れで披露された「Ob-La-Di, Ob-La-Da」のカバーでは朗らかな手拍子の音がフロアに広がり、会場がチアフルな空気に包まれた。その後MCで彼は地元である上五島についてフリップを使って紹介。名所や方言にまつわる親切なレクチャーを経て、その方言を盛り込んだ楽曲「Drive My Life」を披露する。音楽や地元といったルーツが、MCと音楽の両面で丁寧に提示されるというのも1stワンマンならでは。観客はそのバックグラウンドを噛み締めるように彼の声に耳を傾け、時に明るく時に繊細なパフォーマンスを全身で堪能した。
「カモメと軽トラ」でラストスパートに突入すると、Aylltonは迫力のある歌声で再びフロアに火を着ける。「WaWaWa...」というコーラスで大合唱を煽り、観客をひとつにしたのち、彼はキャッチーなポップチューン「BOOST」をパフォーマンス。ミラーボールが煌々と輝く中でオーディエンスの体を縦に横にと突き動かし、そのテンションを最大限に引き上げていく。続くモータウン風味のソウルナンバー「鯔背~inase~」で伸びやかな歌声を聴かせ、飛び切りの高揚感の中でライブを締めくくった。アンコールで再登場した彼は新曲「思い出はまだ死なない」(仮)と今年リリースされたEPの表題曲「ダメね」を披露。Aylltonの最新の姿を提示し、「人生で一番幸せな時間だったと確実に言えます。ありがとうございました」という言葉で初のワンマンライブの幕を下ろした。
ライブ中には、来年4月4日に東京・SPACE ODDにて2ndワンマンライブが行われることが発表され、大きな歓声が湧き起こった。チケット情報は追ってアナウンスされるので、AylltonのSNSアカウントなどをチェックしておこう。
セットリスト
「Ayllton 1st LIVE 2025 "Be honest!"」2025年10月18日 ADRIFT
01. 大正解
02. fado
03. 肖像
04. 夏去りて冬
05. バッドベイビー
06. ダークブルー(新曲)
07. 裸足
08. Ob-La-Di, Ob-La-Da(The Beatlesカバー)
09. 貝になる
10. ジャンキー
11. Drive My Life
12. カモメと軽トラ
13. BOOST
14. 鯔背~inase~
<アンコール>
15. 思い出はまだ死なない(新曲 / 仮タイトル)
16. ダメね
公演情報
Ayllton 2ndワンマンライブ
2026年4月4日(土)東京都 SPACE ODD
