河田陽菜(日向坂46)の2nd写真集「テイクオフ」の刊行を記念した記者会見が本日11月11日に東京・HMV&BOOKS SHIBUYAにて行われた。
“素”の表情がたくさん詰まった1冊
本日発売された「テイクオフ」は2022年に刊行された「思い出の順番」以来、およそ3年ぶりのソロ写真集。ロケ地にはデンマークのコペンハーゲンが選ばれ、世界最古の遊園地とされるデュアハウスバッケンではしゃいだり、ビーチやプールでのひと時を楽しんだり、ランジェリー姿で大人びた表情を見せたりする河田の写真が掲載されている。
河田は写真集の発売日を迎えた心境を聞かれ「おひさま(日向坂46ファンの呼称)の皆さんからたくさん『写真集おめでとう』『楽しみだよ』という声をいただいていたので、その皆さんに見ていただけるのがすごい楽しみというのが素直な気持ちです」とコメント。完成した写真集を最初に見たときの感想を問われると「ページをめくるたび、いろいろな笑顔が出てくると思うんですけど、飾らない笑顔というか、かわいく見せようという意識が自分の中であまりなくて、けっこう口を開けて笑ってたり、本当に楽しんでる私の笑顔がたくさん見れたりしたので、改めてデンマークの旅が楽しかったことを思い出しました」と目を細めた。
なんか似合っちゃったな……(照)
もともと海外旅行にはあまり興味がなかったという河田だが、ロケ地の候補に挙がったデンマークの街並みに心を惹かれ、今回の行き先に選んだという。特に印象に残っている場所として人気ビール店・Mikkellerを挙げた彼女は、「いろんな味のビールをテイスティングして、その中から1つを選んで飲むのがすごく楽しかったです。アイドルをやっているとお酒を飲む機会があまりないので、お昼からビールを飲むのは新鮮な体験でした」と語った。また撮影時の印象的なエピソードとして、河田が挙げたのはスワンボートに乗ったときの出来事。河田1人と複数のスタッフでスワンボートのレース対決が行われたことを明かし、レースでは惜しくも敗れたものの「チームの仲が深まった」と当時を楽しそうに振り返った。
さまざまなロケーションで撮影され、多くの写真が収められた今回の写真集。お気に入りのカットを尋ねられた河田は、ウインクをしているショットを紹介した。アイドル活動でウインクする機会がほとんどなかったという彼女は、「初ウインクと言っても過言ではないくらい貴重なショットだと思います」とアピール。カメラ目線でウインクを求められると、「できてますか……?」と不安そうにしながらもウインクを披露するひと幕もあった。またお気に入りの衣装については「いっぱいあります」と前置きしつつ、赤いワンピースをチョイス。「日向坂46で活動していると、やっぱりチームカラーの空色の衣装が多くて、赤を着ることが少ないんですけど、赤を着れてすごくうれしかったです。なんか似合っちゃったな……(笑)」と照れながら語り、「いい感じに書いといてください」と記者陣に呼びかけて会場を和ませた。
メンバー全員にハグしたい
9月17日に発売された日向坂46の15thシングル「お願いバッハ!」の活動をもってグループを卒業する河田。現在開催中の全国ツアー「日向坂46 ARENA TOUR 2025『MONSTER GROOVE』」東京公演の初日には、卒業セレモニーが行われることが決まっている。「最近までは卒業する実感が湧いてなかったんですけど、ファンの皆さんとミート&グリートでお会いして『今までありがとう』という言葉をいただくと、どんどん実感が湧いてきました。この間のリアルミーグリが皆さんと直接お話しできる最後の機会だったんですけど、たくさん感謝の言葉をいただいて……本当に涙をこらえるのが必死なくらい、心にぐっとくる瞬間がたくさんありました。改めていろんな方に感謝だなと思いました」としみじみ。卒業まで残りわずかとなった今、やっておきたいことを問われた河田は「アイドルとしてやりたいことは全部やったっていうくらいやりきったんですけど、長い時間をともに過ごしてきたメンバーと密着することがあまりないので、全員にハグしたいです。普段はそういうことをしないタイプなのでちょっと恥ずかしいんですけど、最後はできたらいいなと思います」と語った。
写真集は自分の集大成
写真集を見たメンバーのリアクションについて問われると、河田は同期の金村美玖と一緒に見たことを明かす。「デンマークには水着でのピクニック文化があるんですけど、けっこう衝撃じゃないですか。なので、ページをめくってその水着カットが出てきた瞬間に『コラッ!』って言われました」と笑った。また後輩からの評判も上々で、特に河田がパンを頬張っているカットが先行公開された際には、多くのメンバーから声をかけてもらったと答えた。写真集のタイトルにちなみ、プライベートで“テイクオフ”したいことを聞かれると、河田は「家の服をテイクオフ……家から出発させたくて。ちょっと自分でもよくわかんなくてすみません(笑)」と、彼女らしい天然な一面を見せる。服をなかなか捨てられない性分だといい、グループを卒業したら服を整理できるようになりたいと話した。
会見の終盤、写真集の会見では恒例となっている「自分の写真集に点数をつけるなら何点?」という質問が投げかけられると、河田は「“出発点”です!」と回答し、記者陣からは思わず感嘆の声が漏れる。「日向坂46から飛び立ったあとも、新しいことに挑戦していきたいですし、そういった意味も込めて“出発点”に決めました」と胸を張った。そして最後に河田は「アイドルを約8年やってきた私の集大成となる写真集だと思うので、ぜひたくさんの方に手に取っていただける、長く愛される写真集になってほしいなと思います。何年後かにこの写真集を振り返って『こんなアイドルいたな』って思い出していただけるとうれしいです」とコメントし、記者会見を締めくくった。


