JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

Chevon、Zepp Hanedaでファンと完成させた「よしなに」千秋楽「これからも共依存でいこうぜ」

Chevonとサポートメンバーの小林令(Dr)。(撮影:タカギユウスケ)
6分前2025年11月21日 3:05

Chevonのライブツアー「よしなに~全国編~」が、11月15日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で千秋楽を迎えた。

「よしなに」とは?

「よしなに」はChevonが2022年1月に北海道・PLANTにて初ライブとして実施した公演の名称。「よしなに~全国編~」でChevonは、UNISON SQUARE GARDEN、フレデリック、THE ORAL CIGARETTES、須田景凪、indigo la Endという自分たちが影響を受けてきたアーティストたちと熾烈な対バンを繰り広げ、最終目的地であるZepp Hanedaにたどり着いた。

レベルアップしたChevonに沸騰するフロア

フロアも2階席もみっちりと観客で埋め尽くされたこの日のライブは、ホラー味のあるSEが鳴り響く中で、厳かに幕開け。続けてバンドのマスコットキャラクター・しぇぼんくんのぬいぐるみが待つステージに、サポートメンバーの小林令(Dr)が現れ、そして谷絹茉優(Vo)、Ktjm(G)、オオノタツヤ(B)、が現れる。谷絹の「ツアーファイナル、なまら盛り上がれよ!」という言葉に、フロアは早くも狂騒状態に。

谷絹はオープニングナンバーの「冥冥」から、変幻自在のカメレオンボイスを駆使しながら、ジェットコースター的な展開を見せるメロディを歌いこなし、Ktjmはさまざまなテクニックを使いつつ、豊かな音像を描く。そして、オオノは指弾きによる、丸みがありながらも重く太いベースでダンサブルなグルーヴを生み出し、ひたすらオーディエンスのボルテージを引き上げ続ける。

序盤のMCで「ようこそ! エライ人たちとやってきたので、かなりレベルアップした我々を見せられることがうれしい」と谷絹が自負していた通り、歴戦によって磨きあげたアンサンブルとボーカルで、進化したChevonの姿を観客の目と耳に刻み付ける。このZepp Haneda(TOKYO)までの5公演では先輩たちと火花を散らしたChevonの3人だったが、最終公演ではオーディエンスと真っ向から対峙。会場の熱気が高まれば高まるほどに、メンバーのパフォーマンスにも気迫がこもっていく。

レアな展開にファン感嘆

中盤では、どこか懐かしいJ-POP感のある新曲から、谷絹の情感たっぷりのアカペラが胸を打つ「ハルキゲニア」につなげるという、ファンを驚かせるレアな流れも。隙のない選曲とパフォーマンスで会場を圧倒する3人だが、平均年齢24歳、まだ結成5年目の新鋭。今回のツアーでは、Chevonが多大な影響を受けた先輩方にボコボコにされ、叩かれることで1本の刀になることを目指したという。「大変だったんだよ……初日からユニゾンに心が折れて……」とボヤく谷絹だが、その顔には笑みが浮かんでおり、ツアーが充実したものだったことを伝えた。

「ですとらくしょん!!」「革命的ステップの夜」「るてん」というダンスナンバー3曲を連投したあと、「ここから休ませるつもりはありません。ここまでたどり着いたお前らと我々ならやれますよ」と放った谷絹。まずはChevonのライブアンセム「Banquet」で盛大なコールを巻き起こして、揺るぎない一体感を生み出したのち、勢いのまま「FLASH BACK!!!!!!!!」へ。破裂音のようなクラップと、縦横無尽に動き回る照明が苛烈な楽曲を盛り立てた。

予定調和を嫌うメンバーが最後に贈ったプレゼント

ライブ終盤で谷絹は初ライブとなった2022年の「よしなに」を振り返り、「よくまあ見つけてくれましたよ。コロナ禍に……」と感慨深そうにフロアを見渡す。「あなた方のおかげで、『よしなに』は我々が大きくになるにつれて、大きくなっていく」とバンドとしての更なる飛躍を誓い、「何人が我々と『大行侵』」してくれるでしょうか?」と「大行侵」を歌い上げた。

Chevonにとって始まりの曲である「No.4」、Ktjmとオオノの熾烈な“ギターベースバトル”が展開された「銃電中」を経て、ラストナンバーとして届けられたのは「ダンス・デカダンス」。ライブハウスが上下に激しく揺れるほど踊り狂う観客に、汗だくになりながら躍動する3人。「これからも共依存でいこうぜ。これからもどうぞよろしくー!」と谷絹が叫ぶと、猛々しい歓声がライブハウスに轟いた。

予定調和を嫌うChevonは、大切なツアーの最終公演であってもアンコールはなし。しかし「もっとデカいところで会おうぜ、それも近いうちに!」という本編での谷絹の宣言を回収するように、来春のメジャーデビューと神奈川・横浜アリーナ公演を含むワンマンツアーの開催という特大のプレゼントをファンに贈って、過去最大規模の「よしなに~全国編~」を締めくくった。

セットリスト

Chevon「よしなに~全国編~」2025年11月15日 Zepp Haneda(TOKYO)

01. 冥冥
02. さよならになりました
03. サクラループ
04. ノックブーツ
05. セメテモノダンス
06. 新曲
07. ハルキゲニア
08. ですとらくしょん!!
09. 革命的ステップの夜
10. るてん
11. Banquet
12. FLASH BACK!!!!!!!!
13. 大行侵
14. antlion
15. No.4
16. 銃電中
17. ダンス・デカダンス

JOYSOUND
JOYSOUND.COMカラオケ歌うならJOYSOUND

関連記事

Chevon

Chevonが来春エイベックスからメジャーデビュー、横アリ含むワンマンツアー決定

6日
「COUNTDOWN JAPAN 25/26」ロゴ

「COUNTDOWN JAPAN」タイムテーブル公開、年越しを彩る3組は

9日
glambの2026年春コレクションを着用する谷絹茉優(Chevon)。

Chevon谷絹茉優がモデルに、glamb春コレクション公開

14日
「HY SKY Fes 2026 & Special Night」告知画像

HY主催フェスにINI尾崎匠海&藤牧京介、Suchmos、石井竜也、岡崎体育、DA PUMP

27日
「COUNTDOWN JAPAN 25/26」ロゴ

「CDJ」第1弾にサカナクション、NiziU、クリーピー、ano、佐野元春、リーダーズ、ホルモンら

約1か月
「FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025」ビジュアル

「レディクレ」第2弾発表で6年ぶり出演のサカナクションら追加、田淵智也の生誕40周年企画も

約1か月
「PENTATONIC」キービジュアル

syudouキュレーター「PENTATONIC」にYOASOBI、DREAMERS、Aooo、Chevonら

約2か月
「TOHOKU MUSIC JOURNEY 2025」ロゴ

宮城「TOHOKU MUSIC JOURNEY」にSHISHAMO、sumika、マカえん、インディゴら

約2か月
「HY SKY Fes 2026 &Special Night」出演者

HY主催フェスにリトグリ、ふるっぱー、コブクロ、きゃりー、TRF、アイナ、C&K、Chevon

2か月