パソコン音楽クラブの「hikari(feat. 長谷川白紙)」のミュージックビデオがYouTubeで公開された。
「hikari(feat. 長谷川白紙)」は2019年リリースのアルバム「Night Flow」の収録曲。パソコン音楽クラブの楽曲の中でも人気のあるこの曲が、6年を経て映像化されることになった。MVは平牧和彦が監督を務め、「Gemini」や映像生成AI「Veo 3」、画像生成AI「Nano Banana」といったGoogleの最新AI技術が活用されている。
MVは、卓上に置かれた2つのコップの静止画だけを素材とし、その画像からランダムに生成される映像をつないでいく手法で制作された。パソコン音楽クラブは「昨今、AI技術は『誰でも簡単に映像を作れる』というイメージで認知されていると思いますが、このMVからは『良い作品』を作るためには、結局のところ人間自身のアイデアや膨大な時間、何度も生成し完成度を高めていく根気強さが必要だと伝わってきます」とコメント。平牧監督も「結局は熱量を込めることの難しさや大変さは他の手段と同じ」とし、本作の制作が極めて手間のかかる工程だったことを明かしている。なおGoogleのYouTube公式チャンネルでは、このMVのメイキング映像も同時に公開されている。
さらに、結成10周年イヤーの締めくくりとして2026年1月24日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)で開催されるワンマンライブ「PMC 10th Anniversary One man Live」のゲストアーティストも明らかに。Mei (LAUSBUB)、MFS、The Hair Kid、tofubeats、柴田聡子、長谷川白紙の6名が発表された。チケットは現在一般発売中。
パソコン音楽クラブ コメント
長谷川白紙さんと一緒に作った大切な曲である「hikari」のミュージックビデオを世に出すことができて、とても嬉しいです。このMVはAIを用いた制作ということで、AIが映像表現の選択肢の1つになったことをリアルに考えるきっかけにもなりました。昨今、AI技術は「誰でも簡単に映像を作れる」というイメージで認知されていると思いますが、このMVからは「良い作品」を作るためには、結局のところ人間自身のアイデアや膨大な時間、何度も生成し完成度を高めていく根気強さが必要だと伝わってきます。
今後映像においても音楽制作においてもAIは基本的な手法となっていくと思いますが、AIはあくまで人間の用いる強力で便利な道具の一つであり、使い手にヴィジョンがあればあるほど、むしろ人の個性が強調されるのかもしれない。
平牧監督によるこのMVを見ていただければそんなふうに感じるのではないかなと思います。
平牧和彦監督 コメント
AIがまだできてないことはなんだろうと考えてみると「音楽に合わせて映像が動く」という、シンプルかつ映像作家が昔からやってきたことが、まだそこまで得意ではないのかと思いました。そんな映像の気持ちよさを企画の念頭に置きつつ、画像から動画を作るGeminiの機能を使って、しりとりのように動画を繋げたら面白いのではと考え、最終的にこのような形のMVになりました。生成系のAIで作られた映像にそこまで面白さを感じていなかったのですが、結局は熱量を込めることの難しさや大変さは他の手段と同じで、ツールが変われど、一生懸命頑張らなくてはいけないんだなと思いました。これ作るのめっちゃ大変でした。
公演情報
PMC 10th Anniversary One man Live at Zepp Shinjuku
2026年1月24日(土)東京都 Zepp Shinjuku(TOKYO)
<出演者>
パソコン音楽クラブ
映像・演出:tsuchifumazu
ゲスト:Mei(LAUSBUB) / MFS / The Hair Kid / tofubeats / 柴田聡子 / 長谷川白紙


