UVERworldのドキュメンタリーライブフィルム「UVERworld THE MOVIE: 25 to EPIPHANY」の公開記念舞台挨拶が本日12月11日に東京・新宿バルト9で開催され、メンバー全員が登壇した。
修学旅行のようなオーストラリアでの撮影
明日12月12日に公開される「UVERworld THE MOVIE: 25 to EPIPHANY」はUVERworldの結成25周年およびデビュー20周年を記念して制作された映画。今年6月に行われた約6年ぶりの東京・東京ドーム公演「UVERworld LIVE "EPIPHANY" at TOKYO DOME」の模様を中心に、オーストラリアで撮影された映像などを通して、UVERworldの現在地を浮き彫りにしている。
映画館の壇上に立った心境を司会者に問われ、TAKUYA∞(Vo)は「僕らはステージの上で演奏してみんなにメッセージを届けるほうが得意なのかなと思うんですけど、ライブ以外の場所でも皆さんにこうやって会えてうれしく思っています」と顔をほころばせた。映画を通して改めて感じたUVERworldらしさの話になると、真太郎(Dr)は「特に感じたのは、仲のよさ。今回オーストラリアに行ったんですけど、修学旅行みたいな気分で。そのままそんな感じで過ごせて、本当に仲がいいなと思いました」としみじみと振り返る。するとTAKUYA∞も「修学旅行すぎてだいぶカットされた。地元の身内トークになりすぎて、編集された方も困ったんじゃないかなと思います。撮られていることをあまり意識しないようにしていたので。最初に全然カットされていない素材が送られてきたときは、『これが流れるのか?』とけっこうドキドキしました」と裏話を明かした。
誠果(Sax, Manipulator)は「オーストラリアで天候が悪くて、1回撮影が中断になったことがあったんですよ。そういうとき、現場に殺伐した空気が流れることがあるらしいんですけど、俺らは修学旅行ぐらいのつもりで行ってたので、全然雰囲気が悪くなることもなく、2時間待ちになっても『そうなんだ。じゃあ何して遊ぶ?』という感じで」と話す。TAKUYA∞は「スタッフさんに感謝されましたね。『空気を悪くしないようにしてくれたんですよね』って。でも、僕らは普通にしていただけ」とひょうひょうと語る。そしてTAKUYA∞が「基本的に僕らは機嫌がいいですね。彰以外は(笑)。今日はどうかな?」と彰(G)に目を向けると、彰は「めちゃくちゃいいです!」と元気いっぱいに声を弾ませた。
たくさんの人に愛されている姿を見せたい
「バンドを結成した頃と比べて変わったことは?」と尋ねられると、信人(B)は「テレパシーみたいなものもが生まれているかもしれないですね。口でやりとりしなくても『今こいつ、これ欲しいと思ってるな』というのがわかっちゃう。あと、年々存在が大事になってるなって」とメンバー愛を語った。TAKUYA∞が「彰は変わりましたね。本人も心当たりがあると思うんですけど。昔は僕にめちゃくちゃ懐いてたんですよ」と言い出すと、彰も「俺、最近それを思っていて。昔はTAKUYA∞くんと一緒に眉毛を染めてたなって」と頷く。さらにTAKUYA∞は「いつもそれで眉毛がなくなる。『落とせ』と言っても落とさへんから、もう真っ白になって。あとは前髪も『それ以上切ったらあかんよ』というところまで切って、めちゃめちゃかわいかったんですけど、最近はツンツンしてますね」と愛情あふれる温かい眼差しで述べた。
アニバーサリーイヤーを経たUVERworldの今後の話になると、克哉(G)は「何か目標を持って始めたバンドじゃなくて、本当に楽しいからやっていて。それで結成25周年、デビュー20周年を迎えて、今が一番楽しいと思えるくらいいい年になった。これからも変わらずに皆さんにいい曲を届けたいなと思います。みたい景色がまだまだあるので、そこに向かっていくだけですね」と目を輝かせる。TAKUYA∞は「僕は毎年1回はフルマラソンを走るんですけど、フルマラソンって42km先のことを考えて走ると、つらいしゴールが見えない。でも、いい加減な走り方をしてると20km、30kmあたりから地獄になる。42kmをしっかりきれいに走り切ろうとすると、今踏み出す一歩をどれだけきれいに着々するかの連続で。自分の人生もそういうものな気もしています。次にある広島のライブをしっかりやって、その次の日のライブはさらにいいライブにして。生誕祭で最高のライブをして、クリスマスにもっといいライブをして。そういう一歩一歩が最高の2026年を作ると思っている。来年決まっている予定でまだ発表していないこともありますし、全部最高に楽しんで、素晴らしいバンドになりたいなと思っています」と言い切った。
最後にTAKUYA∞は来年に向けて「もっともっとファンの人たちに誇りに思ってもらえるようなバンドになりたい。今も十分たくさんの人に支えられていて、ドームでライブをやらせてもらったりしていますけど、もっともっとたくさんの人に愛されている姿を見せたい。でも、自分たちのフォームを変えてボールを打ちにいくようなことはせず、常に自分たちが一番得意なスイング、一番振りたい振り方でマン振りしたい。それでいつかド真ん中に球が来て、それが当たってホームランを打つ。ひょっとしたら10年後かもしれないし、来年かもしれないし、ともかくマン振りでみんなを喜ばせられる時間がいつか来ると思っています。それくらい体力があるので。それが2026年だったらうれしいなと思います」と晴れやかな表情で語り、舞台挨拶を締めくくった。


