luvが地元大阪のミュージックラバーと作り上げた特別な夜、ツアー「Magical Spell Tour」閉幕

12分前2025年12月14日 4:07

luvのライブツアー「Magical Spell Tour 2025」が、昨日12月13日に大阪・BIGCATでファイナルを迎えた。

今年は2月に初のミニアルバム「Already」、10月に4曲入りの最新EP「The Seeds」をリリースしたluv。来年3月には東京、ソウル、台北の3都市巡る初のアジアツアー「luv ASIA TOUR 2026」の開催を控えるなど、2023年の結成から脅威的なスピードで音楽シーンを駆け抜けてきた。「Magical Spell Tour 2025」はluvにとって2度目となる全国ツアー。彼らのホームである大阪公演のチケットは即日完売となり、BIGCATには大勢の観客が詰めかけた。

定刻を迎え客電が落ちると、ステージ後方のスクリーンに「Magical Spell Tour 2025」のコンセプト映像が映し出される。サイケデリックで独自な世界観のアニメーションに場内の熱気が高まる中、Hiyn（Vo, G）、Ofeen（DJ）、Rosa（Key）、Zum（B）、Sho（Dr）がステージに登場。5人は初めてホーンアレンジを取り入れた「脳におまじないなme」で華やかにライブの幕を開けると、「Send To You」で緩やかなグルーヴを生み出し、続く「Motrr」ではメンバーそれぞれが圧巻のソロ回しを見せつけるなど、緩急の効いたプレイで序盤から会場の空気を支配した。

大阪のファンとのひさびさの再会にご機嫌な様子のluv。Hiynの「マジでツアーの最後が大阪BIGCATになって、気合い入りすぎて僕らガチ上がりしてる（笑）。最後まで楽しんで帰ってもらえたらありがたいです！」という言葉を合図に「こころのどれす」で演奏を再開すると、次曲「柔軟剤DOPE」では「大阪匂いフェチ」と歌詞を変えて歌い、オーディエンスとの一体感を高めていった。「Cooen」「miru:miru」「Christmas for Fukinoto」など、表情の異なるダンスナンバーで観客を踊らせた中盤。その後のMCで11月に開設したばかりのファンクラブ「赤裸らぶ」の話題になると、現在アップされている「Rosaのお悩み相談室」に次ぐコンテンツとして、メンバー各々の趣味趣向を反映させたユーモラスな企画を準備しているとアナウンスしてファンを喜ばせた。

ライブ終盤、歌い出しからオーディエンスの歓声が上がったのはメジャーデビュー曲「Fuwa Fuwa」。「Jamlady」「Lee Un Vile」でバンドのルーツにあるソウルやファンク、ヒップホップなどの要素を飲み込んだオリジナリティあふれるサウンドがライブならではのアレンジ、セッションを交えたテクニカルな演奏で届けられると、観客は身を委ねるようにして気持ちよさそうに体を揺らしていた。luvはその後、“未来で待つ”というコンセプトの「meguri」でフロアにさわやか風を吹かせると、最後は「Rear」で場内をピースフルな空気で満たしてステージをあとにした。

鳴り止まないアンコールに応えて再び姿を見せたluvは、まずライブ定番曲「好人紀行」を披露。Hiynは自分の家族が初めてライブを観に来た日のことや、luvのメンバーとの出会いを振り返りながら「ツアーで5カ所回ってきたけど、こんな感じのMCは一切してない。それはたぶん大阪だから。口ベタなんですけど、僕らが思ってることはなんとなく伝わりました？我々は来年からもがんばるので、また来てね」と、ここまでライブを見守ってきたファンに感謝の思いを伝えた。そしてluvは最後のナンバーとして「Spare」を選ぶと、この日一番のエモーショナルなパフォーマンスで会場のテンションを最高潮に導き、地元大阪でツアーを締めくくった。

現在Spotifyでは本ツアーのセットリストで構成したプレイリストが公開されている。またローソンチケットではアジアツアー「luv ASIA TOUR 2026」のうち、3月15日の東京・Zepp Shinjuku（TOKYO）公演のチケット先行予約を受付中。Zepp Shinjuku公演は、luvにとって過去最大キャパのワンマンとなる。

セットリスト

luv one man tour 「Magical Spell Tour 2025」最終公演 2025年12月13日 BIGCAT

01. 脳におまじないなme
02. Send To You
03. Motrr
04. こころのどれす
05. 柔軟剤DOPE
06. Ozone
07. Gum i
08. Cooen
09. miru:miru
10. Christmas for Fukinoto
11. 胃袋ラブストーリー
12. Fuwa Fuwa
13. Stevlay
14. Jamlady
15. Lee Un Vile
16. meguri
17. Rear
＜アンコール＞
18. 好人紀行
19. Spare