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櫻坂46ファン感謝イベント“EX”も大盛況、井上梨名が笑顔あり涙ありの卒業セレモニー

井上梨名 ©Seed & Flower LLC
9分前2025年12月19日 9:05

櫻坂46が12月16、17日にライブイベント「Buddies感謝祭 2025 EX」を千葉・幕張イベントホールで開催した。

「Buddies感謝祭」は2022年12月に東京・日本武道館で初開催された、櫻坂46からBuddies(櫻坂46ファンの呼称)へ日頃の感謝の気持ちを込めて行うライブイベント。今年は一期生・小池美波の卒業セレモニーが併催された3月の「Buddies感謝祭 2025」に続く2度目の開催となり、17日公演では二期生・井上梨名の卒業セレモニーが実施された。

井上が「こち星」出張版で終始ニヤニヤ

“いのまちゅ”こと井上、松田里奈、武元唯衣の3名による影アナに続き、イベントは、井上が長期にわたりメインパーソナリティを務めるニッポン放送のラジオ番組「櫻坂46 こちら有楽町星空放送局」の“出張版”でスタートした。1回限りの特別版では、櫻坂46のメンバーが2つのチームに分かれて登場。井上宛てに送られたメールを誰が書いたのかを井上が当てる企画が行われ、終始井上をニヤつかせた。また、「最後の早口妄想大爆発」コーナーでは、井上と大園玲、武元、松田の4人を中心に大討論が繰り広げられ、井上は「メンバー全員での『こち星』が叶いました!」と喜びを口にした。最後は、メンバーのサイン入りグッズが来場者に抽選でプレゼントされ、企画パートを締めくくった。

櫻坂46メンバーとってどんな1年だった?

最後まで安定しない滑舌でトークを展開する井上により場が和んだのち、ライブパートへ突入。客席が井上のペンライトカラーである青1色に染まる中、ひさしぶりの披露となった「Microscope」でライブは幕を開けた。井上を含むオリジナルメンバーに三期生を加えた編成で会場を幸福感で包み込むと、続く「桜月」では、桜色に染まった客席を前に、美しさと儚さを漂わせる歌とダンスでBuddiesを魅了した。谷口愛季は「滑舌が悪い人が1人いなくなってしまうのは寂しいんですけど」と井上について触れ、守屋麗奈は「今日を楽しみにしていたけど、来てほしくないなとも思っていて。たくさん目に焼き付けて、思い出に残したいと思います」と意気込んだ。続くMCパートでは、櫻坂46が今年1年を振り返るトークを展開。山川宇衣が「たくさんのことを経験させていただいて、あっという間の1年でした。1つひとつのライブが印象に残っていて、Buddiesの皆さんのおかげで楽しく過ごすことができました」と伝えると、向井純葉は「かわいいと大好きが止まらない1年でした。加入してきた四期生ちゃんが愛おしいし、二期生さんへの愛も止まらなくて。そして何より、Buddiesの皆さんがかわいくて」と続ける。さらに、大園は「前回の『Buddies感謝祭』で一期生さんが全員いなくなり、そのあとに四期生が入ってきてくれた。そんな四期生をかわいがって先輩している三期生もまたかわいいし、何年も一緒にいるけど今が一番大好きなのが幸せ」と感慨深げに2025年を振り返った。

客席が黄色のペンライトで染まる中、「最終の地下鉄に乗って」でライブは後半戦に突入。櫻坂46は「美しきNervous」「それが愛なのね」を続けて披露し、会場を一気にダンスフロアへと変えていく。山﨑天の煽りを合図に、メンバーとBuddiesが一体となって声を上げ、会場の熱量はさらに高まった。この日のラストナンバーは、最新シングル「Unhappy birthday構文」。それまでのハッピーなムードから一転、クールかつダークな空気へと塗り替え、圧倒的なパフォーマンス力とともに、唯一無二の世界観で櫻坂46らしさを示した。

ユニット歌唱からコントまで、らしさ満載の卒業セレモニー

会場中から「いのりコール」が鳴り響く中、井上のソロ歌唱をフィーチャーした「五月雨よ」にて、井上の卒業セレモニーがスタートした。井上は前半を同期の二期生と、後半を三期生とともにパフォーマンス。曲終盤には四期生も加わり、長尺のダンスパートを取り入れながら、メンバー全員でセレモニーを作り上げていく。11thシングルのBACKSメンバー曲「ULTRAVIOLET」では、井上と武元によるペアダンスをフィーチャーしたパートも用意され、井上にスポットを当てた形でセレモニーは進行した。一方で、テレビ朝日系で放送中のレギュラー番組「サクラミーツ」のメインキャストである井上、大沼晶保、武元、増本綺良、谷口、中嶋優月は息の合ったコントを披露。その流れで、ステージに残った井上、大沼、武元、増本の4人がユニット曲「イザベルについて」をパフォーマンスすると、この4人ならではの絆を感じさせるステージに、客席からは盛大な声援と拍手が送られた。

セレモニーもいよいよ佳境へ。井上本人や同期、後輩からのコメントを交えた、2018年の欅坂46加入時から今日までを振り返る映像に続いて、ピンクのドレスに身を包んだ井上がステージに登場。大園、田村保乃とともに「ずっと 春だったらなあ」を歌い始めると、会場は感傷的な空気に包まれる。そんなさみしげな空気も、井上は松田とともに「On my way」を力強い歌声と満面の笑みで披露することでポジティブに昇華。曲中、2人がお互いやBuddiesに向けて「大好きだよ!」と叫ぶ場面もあり、会場からは歓声が上がった。

「Buddiesが道を照らしてくれた」

ステージに1人残った井上は、客席に向けて感謝の言葉を伝えた。彼女は「私は7年前にこのグループに加入したんですけど、どこにでもいる女子高生が、先輩たちがテレビだったりMVだったりでパフォーマンスする姿に心を動かされて、それが人生の支えになりました。憧れの人たちみたいにたくさんの人を笑顔にして、支えられる人になれたらと、人生で大きな決断をしました」と、グループ加入当初を振り返る。続けて、「そこからはうまくいくことばかりじゃなかったし、思うように活動できなくて、グループや自分自身が暗くなってしまう時期もありましたし、自分の居場所はどこなんだろうと、もがく時期もありました」と苦悩した時期について明かした。そのうえで、「そんな中、いつもそばにいてくださるBuddiesの皆さんが道を照らしてくれたから、ずっと前を向いてここまで活動することができました」と感謝を口にする。さらに、スタッフや家族への感謝、各期のメンバーへの思いを述べつつ、同期に向けては「みんなが本当に大好きで。おばあちゃんになっても二期生曲とかいろんな曲、いっぱい踊ろうね」と呼びかけた。Buddiesに対しては、「皆さんがいたから櫻坂46はここまで来ることができたし、私も今日まで、なんなら未来まで、Buddiesのおかげで生きていけると思います。この“チーム櫻坂46”ならどのメンバーも輝ける、そんなグループになっています。自分で言うのも恥ずかしいけど、それは私が証明していると思います。たくさんこの7年間で輝けました!」と本音を語った。

その後、ステージ上で二期生が一堂に会すると、メンバーはドレス姿の井上に向けて次々と「かわいいよ!」と発言。松田が「ここまでのセレモニー、どうだった?」と問いかけると、井上は「最高(笑)」と自ら太鼓判を押す。さらに、「イザベルについて」披露前に行われたコントについては、自身が脚本を手がけたことを明かし、ドレスのイメージについても「いくつか候補があった中で、衣装さんからこれは『みんなの初恋』がテーマと言われて、即決しました」と裏話を語った。そんな井上に対して、森田ひかるは「何かあったらいつでも頼ってほしいし、ずっと応援してるから、これからの人生も井上らしくかわいい笑顔でいてね。自分が思っているより素敵な人なんだから、そこを誇ってほしい」とエールを送り、井上とは“相方”と呼ばれるほど親交の深い武元は涙をこらえながら「最後の日に最高なところを持ってくるところが井上梨名。最後に一番の井上梨名を見せてくれてうれしいし、こんなにキラキラした人の隣で歌えてうれしかったです」と感謝を伝えた。

さらに、三期生と四期生も加わり、井上との最後の瞬間をともにする。山田桃実は「一緒に活動できたのは8カ月だけだったんですけど、この期間で学んだことはたくさんあります。悲しいし、寂しい気持ちも大きいんですけど、この先も尊敬の気持ちは一生変わらないので、これからも変わらぬ井上さんでいてください」と語り、中嶋は「私は井上さんと仕事をするのが好きで、どの現場でどんなお仕事をするにもずっとお手本でいてくださいました。これからも一緒に経験したいことがあったから、今日の別れは本当に寂しい気持ちでいっぱいです。こんなに心にぽっかりと穴が空いてしまうのも、たくさんお世話になったから……」と涙を浮かべる。そして、キャプテンの松田は「井上といるときはキャプテンじゃない自分でいられたし、それが自分の心の支えになっていた。たくさんいろんな言葉ももらったし、困っていたらすぐ気づいて隣に来てくれたし、井上がいなかったら、踏ん張れない瞬間がたくさんあった」と本心を明かし、「なのに、井上は弱い部分をまったく見せない。いつも頼ってほしいなと思っていたけど、それは井上なりの芯であり考え方で、そこも井上らしくてカッコよかった。同期も後輩も井上の姿をたくさん見てきたと思うけど、アイドルとしても人としてもお手本のような人。だから、私は井上みたいな強い人間になりたいなと思いました」と伝えた。

会場がしんみりとした空気に包まれる中、その雰囲気を打ち破るかのように、井上は「皆さん、しんみりしている場合じゃないですよ! 最後の最後はみんなでとびっきりの笑顔で、たくさん大声で楽しみましょう!」と叫び、メンバー全員で井上がセンターを務める「確信的クロワッサン」をパフォーマンスした。Buddiesによる盛大な「いのりコール」を背に、井上は「7年間、本当にありがとうございました。みんなのおかげで、本当に本当に幸せでした!」と告げ、7年間に及ぶアイドル人生を締めくくる。トロッコに乗ってアリーナを回遊し、ファンに別れを告げた井上は、再びステージへ。今度はメンバー1人ひとりから青い花が手渡されていった。そして、最後に井上は「メンバーのみんなもBuddiesの皆さんもたくさんたくさん、幸せな時間をありがとうございました。私のこの7年間のアイドル人生、100点満点です!」と伝え、約3時間半に及んだイベントに幕を下ろした。

セットリスト

「Buddies感謝祭 2025 EX」2025年12月17日 幕張イベントホール

01. Microscope
02. 桜月
03. 死んだふり
04. 木枯らしは泣かない
05. 最終の地下鉄に乗って
06. 美しきNervous
07. それが愛なのね
08. Unhappy birthday構文

「井上梨名 卒業セレモニー」

09. 五月雨よ
10. ULTRAVIOLET
11. イザベルについて
12. ずっと 春だったらなあ
13. On my way
14. 確信的クロワッサン

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