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GACKT「魔王シンフォニー」再演、緻密に計算されたアレンジでバンドとオーケストラが共存

GACKT
16分前2025年12月26日 8:05

GACKTが12月23日に東京・すみだトリフォニーホールでワンマンライブ「GACKT PHILHARMONIC 2025 魔王シンフォニー THE REVIVAL」を開催した。

さらに進化したステージセットと、異例の1階席オールスタンディング

この公演は、今年4月に一夜限りで行われた「GACKT PHILHARMONIC 2025 魔王シンフォニー」の再演企画。GACKTに加え、自身が率いるバンド・YELLOW FRIED CHICKENz、そしてグランドフィルハーモニック東京という編成で、“ロックとオーケストラの融合”を掲げたステージが展開された。

ステージには、前回の公演を踏襲し、黒装束のローブと仮面を身に着けた総勢80人のオーケストラが登場。彼らが立ったまま演奏する“立奏”スタイルであることに加えて、今回はさらにステージセットが進化しており、上段にオーケストラ、その手前にバンド、最前列中央にGACKTという段差を設けた布陣が敷かれた。これにより視覚的な一体感とそれぞれの存在感が際立つ構成に。また、クラシック専用ホールとしては異例となる「1階席オールスタンディング」を導入。開演前から詰めかけた1600人の観客の熱気がホールを包み込んでいた。

GACKTが自ら、客席に背を向けて優雅に指揮

ライブは「RETURNER-闇の終焉-」で幕を開けた。「すべての音が聴こえ、なおかつ迫力も感じられる状態を作り上げた」というGACKTの言葉通り、緻密に計算されたアレンジによってバンドサウンドとオーケストラが共存。曲が終わるたびに客席からは大きな拍手が送られた。中盤の「REDEMPTION」では会場のボルテージが急上昇。激しいサウンドに合わせてGACKTやバンドメンバーがヘッドバンギングを繰り広げ、要所で重なるオーケストラの旋律が高揚感を煽る。「BIRDCAGE」では水面がきらめくような照明演出の中、サビではバンド、アウトロではオーケストラを前面に押し出したメリハリのあるアンサンブルで、楽曲の持つ切なさを表現した。

エモーショナルな歌声で観客の心を震わせた「LUST FOR BLOOD」を歌い終えると、GACKTはゆっくり指揮台へ。これまでタクトを振っていた指揮者に代わって自らの指揮で、季節をテーマにした組曲「FOUR SEASONS」を披露した。「白露 -HAKURO-」「暁月夜 -DAY BREAKERS-」「サクラ、散ル…」のメドレーを、客席に背を向けたまま優雅な指揮で牽引し、続く「雪月花 -THE END OF SILENCE-」では歌声も披露。80人のオーケストラが奏でる旋律とGACKTの立ち姿に、観客は酔いしれるように見入っていた。

再びバンドメンバーが合流し、ライブはクライマックスへ。「CLAYMORE」「キミが待っているから」といったロックチューンを畳み掛けたのち、本編は「LOST ANGELS」でラストを迎えた。重厚な世界観を持つ楽曲にフルオーケストラの音が重なり、GACKTの歌声、バンド、オーケストラの三位一体となった音がホールに響き渡った。全13曲、約90分のステージを一切のMCなしで駆け抜けたGACKT。すべての演奏を終えると、マントをひるがえして颯爽とステージをあとにした。

なおGACKTは7月から8月にかけて、全国8都市を回るフルオーケストラツアー「GACKT 魔王シンフォニー 2026 -INFINITY- organized by billboard classics」を開催する。

セットリスト

「GACKT PHILHARMONIC 2025 魔王シンフォニー THE REVIVAL」 2025年12月23日 すみだトリフォニーホール

01. RETURNER -闇の終焉-
02. 絵夢 -FOR MY DEAR-
03. CUBE
04. BLUE LAGOON -深海-
05. REDEMPTION
06. UNTIL THE LAST DAY
07. BIRDCAGE
08. LUST FOR BLOOD
09. FOUR SEASONS(白露 -HAKURO- / 暁月夜 -DAY BREAKERS- / サクラ、散ル…)※GACKTは指揮のみ
10. 雪月花 -THE END OF SILENCE-
11. CLAYMORE
12. キミが待っているから
13. LOST ANGELS

公演情報

GACKT 魔王シンフォニー 2026 -INFINITY- organized by billboard classics

2026年7月14日(火)埼玉県 ウェスタ川越
2026年7月18日(土)宮城県 東京エレクトロンホール宮城
2026年7月26日(日)広島県 JMSアステールプラザ 大ホール
2026年8月2日(日)福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
2026年8月11日(火・祝)東京都 文京シビックホール 大ホール(※昼夜2回公演)
2026年8月15日(土)愛知県 刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール
2026年8月18日(火)北海道 札幌市教育文化会館 大ホール
2026年8月29日(土)大阪府 東京建物 Brillia HALL 箕面(箕面市立文化芸能劇場)(※昼夜2回公演)

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