ビッケブランカのワンマンライブ「RAINBOW ROAD -開-」が、昨日12月26日に東京・Kanadevia Hallで行われた。
ビッケブランカが、通常の国内ツアーやフェス出演時とは異なる選曲や演出をコンセプトに据えた「RAINBOW ROAD」というライブを行うようになって以降、今回の開催が5度目。2025年最後の金曜日の夜に彼のワンマンを体験すべく、会場には全国からファンが集まった。
2025年の前半に行われた国内ツアーは、それまでのビッケブランカのバンド編成とは異なり、本人、ギター、キーボード、ドラムの4人編成で行われていたが、この日のライブは元の形とほぼ同様に本人、ギター、ベース、ドラム、キーボード、ストリングス2人の7人編成で届けられた。ライブはビッケブランカがドラムに合わせてパーカッションを叩きまくる「×L×C×A×」で幕を開ける。
来年でメジャーデビュー10周年ということで「10年前の曲は恥ずかしい、曲はいいけど歌詞が……」と漏らしたMCののち、ビッケブランカが「step in control」と曲名を告げると、客席からは歓声が上がる。「step in control」のようなレアナンバーも、続く「Want You Back」のようにコール&レスポンスがきれいにそろう定番曲も、どちらも聴くことができるのが「RAINBOW ROAD」特長の1つだ。そういったコンセプトのライブを定期的に行うことがキャリアを見つめ直すいい機会になっていると口にしたビッケブランカ。そんな告白ののち、彼は「転機になった曲です」と、鍵盤の弾き語りで「まっしろ」を歌い始めた。
ハンドマイクで歌ったり、キーボードを弾きながら歌ったりと、ビッケブランカは曲によって自身の歌唱スタイルを臨機応変に変えてライブを進めるが、この日のライブの中盤には座ってベースを弾きながら歌う時間も設けられた。オーディエンスにも座ってくつろぐよう促したビッケブランカは「Wednesday」と「SPEECH」を歌い上げる。また、15曲目の「Wake up sweetheart」終わりのMCで、彼は「来年はちょっと大変です。『ホントに? 俺が?』ということがありますから、楽しみにしていてほしい」とファンの期待感を煽り、さらに次回の「RAINBOW ROAD」が「RAINBOW ROAD -透-」というタイトルのもと、4月9日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)にて対バン形式で行われることを発表した。
「なぜ今発表したか。ここから最後までノンストップでやりたいからです!」。そう言ったビッケブランカは、ここから「Winter Beat」「Snake」「Ca Va?」「ウララ」と、キラーチューンを4曲続けて演奏。「Snake」の間奏前のセリフ「かわいいですね」では「キャー!」と声が上がり、「Ca Va?」ではきれいにコールがそろい、「ウララ」ではアリーナから3階スタンドまでシンガロングが響くという、大きな高揚感の中で本編が終了した。
アンコールで今年1年の感謝を告げたあとに、ビッケブランカがオーディエンスに贈ったのは「白熊」。「今日の最後は、一番、何年前も今も変わらない僕の本質を歌った歌をやろうと思います。この曲で歌われている僕が、僕です」。彼はこの曲をそう紹介してラストナンバーを歌い上げた。
セットリスト
ビッケブランカ「VK Blanka presents RAINBOW ROAD -開-」2025年12月26日 Kanadevia Hall
01. ×L×C×A×
02. Shekebon!
03. Moon Ride
04. Avalanche
05. step in control
06. Want You Back
07. オオカミなら
08. まっしろ
09. 北斗七星
10. ミラージュ
11. Wednesday
12. SPEECH
13. girl
14. Echo
15. Wake up sweetheart
16. Winter Beat
17. Snake
18. Ca Va?
19. ウララ
<アンコール>
20. 白熊
VK Blanka presents RAINBOW ROAD -透-
2026年4月9日(木)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
<出演者>
ビッケブランカ / and more


