BABYMETALが1月10、11日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで結成15周年のアニバーサリーイヤーの集大成となるワンマンライブ「BABYMETAL WORLD TOUR 2025-2026 SPECIAL ARENA SHOW IN JAPAN LEGEND - METAL FORTH」を開催。本記事では初日公演の模様をレポートする。
圧巻の「METAL FORTH」完全再現ライブ
2010年に結成されてから破竹の勢いで活動の幅を広げ、日本が世界に誇るグループへと成長したBABYMETAL。2023年にMOMOMETALを迎えた新生BABYMETALとして再スタートを切る。結成15周年を迎えた2025年にアメリカにBABYMETAL WORLD LLCを設立し、キャピトル・レコードとグローバルレーベルパートナー契約を締結。同年8月に4thアルバム「METAL FORTH」を全世界リリースした。
そんなBABYMETAL15周年イヤーの締めくくりとなったさいたまスーパーアリーナ公演。アリーナエリアの通称“モッシュッシュピット”の中央にひし形のステージが2つ連なっており、床と側面がLEDスクリーン仕様のメインステージでSU-METAL、MOAMETAL、MOMOMETALがパフォーマンスを行い、もう1つのステージにBABYMETALサウンドの要である神バンドが陣取った。オープニング映像で、アルバム「METAL FORTH」の全貌が本公演で明らかになることがアナウンスされ、「Welcome to METAL FORTH」のメッセージとともにライブがスタート。開始早々レーザーが派手に飛び交う中、「from me to u (feat. Poppy)」が届けられた。英語詞がメインの中、SU-METALが発する「とても厳しい」といった日本語フレーズがキャッチーな余韻をもたらすこの曲では、激しいロックサウンドに繊細で澄んだ歌声が映えた。
オープニング時のアナウンス通り、本公演はライブ初披露曲を含む「METAL FORTH」の収録曲を順番に披露する“完全再現ライブ”。2曲目のパーティチューン「RATATATA (BABYMETAL x Electric Callboy)」では、「Fu Fu!」というフレーズの合唱で盛り上がり、MOAMETALがキュートな笑顔を、MOMOMETALが勇ましい表情を見せ、同じ曲でもメンバーごとに異なる個性が出た。スクリーンに「3度の飯より3が好きな3人娘」の紙芝居ムービーが流れたあと、3曲目「Song 3」へ。SU-METAL以外の2人がセンターに立つ場面もありつつ、「1、2、3」と連呼するフレーズに合わせて、MOMOMETALが高速で指を1本、2本、3本に切り替えながら歌い踊った。インドのボリウッドメタルバンド・Bloodywoodとのコラボ曲「Kon! Kon! (feat. Bloodywood)」では、怪しい魅力たっぷりのパフォーマンスが展開され、インド映画でおなじみのボリウッドダンスのモチーフを取り入れた“妖怪ダンス”を披露した。
続いて「KAWAII」の文字を指で形作る振付が印象的な「KxAxWxAxIxI」では、SU-METALのクールなラップと、MOMOMETALのシャウト系ラップが交錯し、楽曲に立体感を与える。激しいサウンドの中に遊び心とポップさが共存するBABYMETALらしい展開が観客の興奮を誘った。またエモーショナルな「Sunset Kiss (feat. Polyphia)」では、夕焼けの映像とオレンジ色の光が楽曲のムードを高める。3人の動きは力強さよりも緩急が強調され、うつむいた表情や視線の運び、身体の角度といった細部まで意識されたパフォーマンスで、観客を惹きつけた。「My Queen (feat. Spiritbox)」では、SU-METALが安定感のあるロングトーンを響かせたあと、Spiritboxのシャウトパートも同期され、重厚なアンサンブルが会場を満たした。続く「Algorism」は、疾走感あふれるメタルナンバー。暗転の中で白いレーザーが走り、神バンドの怒涛の演奏とともに、楽曲後半に向けて緊張感が高まっていった。
三味線のフレーズを合図に始まった和風メタルナンバー「メタり!! (feat. Tom Morello)」では、神バンドによるソロ回しを経て、SU-METALが「埼玉ー! みんなの声をもっと聞かせて!」と観客を煽る。日本の祭りを思わせる「どっこいしょ!」のかけ声が場内に広がり、アリーナ全体が一体となった。MOMOMETALはデスボイスを交えた煽りのあと、おなじみの口上で存在感を示した。そして、いよいよアルバム「METAL FORTH」のラストを飾る「White Flame -白炎-」へ。高速かつ変拍子を取り入れたスリリングな構成のこの曲は、既発曲「紅月」「Amore - 蒼星 -」に続く、メロディックスピードメタルシリーズの集大成だ。フロアではサークルモッシュが各所で発生し、イントロとラストでは花火の特効演出が加えられた。神バンドの演奏と3人の全力ダンスが重なり合い、前半ブロックが力強く締めくくられた。
歴史が詰まった“神セトリ”の後半戦
「METAL FORTH」完全再現が無事に終わったあと、スクリーンにはBABYMETALのこれまでの歩みを振り返りつつ、新たな展開を示唆する映像が流れる。新章の始まりを告げる映像が、オールタイムベストなセットリストで構成された後半戦への導入となった。
「BABYMETAL DEATH」の演奏が始まると、3人はメインステージではなく神バンドのいるステージから登場。SU-METALが杖を手に取り、まっすぐに前に向けると、メインステージに向かう花道が炎で照らされる。その炎に導かれるようにBABYMETALはゆっくりとメインステージへ。そして「ド・キ・ド・キ☆モーニング」「メギツネ」と初期楽曲が立て続けに披露され、会場の熱気が一気に高まった。
神バンドのセッションを挟み、「Catch me if you can」へ。かくれんぼをモチーフにした振付とともに、フロアではモッシュが巻き起こる。さらに「あわだまフィーバー」「Elevator Girl」までメドレー形式でつながり、テンポの速い展開が続いた。この流れを受けて披露された「KARATE」では、SU-METALが間奏でイヤーモニターを外し、観客にスマートフォンのライトを掲げるよう呼びかける。1人ひとりの掲げる光がアリーナを埋め尽くし、ステージと客席が静かに呼応。オーディエンスは大きな拍手で感動を称えた。続く「ギミチョコ!!」では再びBABYMETALのアッパーな魅力が炸裂。3人が踊りながら向かい合い、笑顔で目配せする場面もあり、ファンを歓喜させた。
短いインターバルを挟んで、新ミュージックビデオが公開されたばかりの「ヘドバンギャー!!15th Night Ver.」が届けられ、ステージとフロアで激しいヘッドバンギングの嵐が巻き起こる。なお同曲の歌詞に「15の夜を忘れはしない」というフレーズがあるのは、15歳の女性をテーマにしたストーリーのため。しかし今回は結成15周年の節目ということで、現体制バージョンにリメイクされた。熱狂が渦巻く中、いよいよラストナンバー「Road of Resistance」へ。15周年フラッグを掲げて登場した3人に呼応するように、「Wall of Death」コールがアリーナに響き渡る。激しい演奏とパフォーマンスが繰り広げられ、BABYMETALのこれまでの歩みを象徴するような感動のクライマックスだ。SU-METALは「皆さまのおかげで15年、道なき道を走り続けることができました。本当にありがとうございます!」と感謝を述べ、「We are BABYMETAL!」のコール&レスポンスでライブを締めくくった。
セットリスト
「BABYMETAL WORLD TOUR 2025-2026 SPECIAL ARENA SHOW IN JAPAN LEGEND - METAL FORTH」2026年1月10日 さいたまスーパーアリーナ
01. from me to u (feat. Poppy)
02. RATATATA (BABYMETAL x Electric Callboy)
03. Song 3 (BABYMETAL x Slaughter to Prevail)
04. Kon! Kon! (feat. Bloodywood)
05. KxAxWxAxIxI
06. Sunset Kiss (feat. Polyphia)
07. My Queen (feat. Spiritbox)
08. Algorism
09. メタり!! (feat. Tom Morello)
10. White Flame -白炎-
11. BABYMETAL DEATH
12. ド・キ・ド・キ☆モーニング
13. メギツネ
14. Catch me if you can
15. あわだまフィーバー
16. Elevator Girl
17. KARATE
18. ギミチョコ!!
19. ヘドバンギャー!!15th Night Ver.
20. Road of Resistance


