鈴木このみのワンマンライブ「鈴木このみ Live 2026 ~Anison Collection~」が1月17日に東京・LINE CUBE SHIBUYAで行われた。
「Anison Collection」の名の通り、鈴木が過去に手がけてきたアニメ主題歌のみでセットリストが構成された本公演。2012年のデビュー以来、14年にわたって数多くのアニメタイアップ楽曲を歌ってきた彼女ながら、アニソン限定でワンマン公演を行うのはこれが初となる。コンセプトライブならではの、なかば緩急という概念を放棄したかのような徹頭徹尾アグレッシブな選曲が、豪華ゲストや新規情報の発表などとともに畳みかけられ続け、鈴木とアニソンを愛するオーディエンスを膨大な情報量で大いに楽しませた。
常に“始まり続ける”ライブ
1月としては比較的寒さの和らいだ週末の渋谷には、真冬の装いよりもやや軽装気味のファンが多数集結。LINE CUBE SHIBUYAを3階席までびっしりと埋め尽くした。開演を間近に控えた場内では、協賛企業のポスターを大相撲の懸賞幕よろしく掲げた多数のスタッフが行列をなして行進する演出や、鈴木本人の影アナによる注意事項の周知およびコール&レスポンスなどが行われ、オーディエンスの熱気と期待感をぐんぐんと跳ね上げていく。
やがて定刻を迎えて客席の照明が落とされると、オープニングSEに導かれてバンドメンバーがまずステージに現れ、それぞれ所定の位置にスタンバイ。するとステージを照らすライト群がにわかに明度を増し、目もくらむほどの真っ白な空間が舞台上に創出された。そこへエフェクティブに加工されたギターリフのサンプリング音がフェードインすると、次の瞬間、あたかも光の中から顕現したかのようにステージ中央に立ちはだかる鈴木がお目見え。「全力でぶっ飛ばしていけ Blow out」とパワフルかつクリアなスウィートボイスを高らかに放った彼女は、「いくぞ渋谷ー!」の絶叫とともに「Blow out」で勢いよくライブの火蓋を切った。
鈴木の「気付いたのが、オープニング曲が多いの。つまり、めっちゃしんどい(笑)」との言葉通り、その後もステージでは物語の幕開けを告げるにふさわしい勇壮な楽曲群が惜しみなく連発されていく。常に“始まり続ける”ライブは、聴衆の興奮度上昇を落ち着ける隙をほとんど与えることなく怒涛の勢いで進行。伊東歌詞太郎をゲストに迎えた「異世界かるてっと」シリーズのブロック、シナリオライターの魁が書き下ろした羽依里(CV:千葉翔也)としろは(CV:小原好美)による掛け合いドラマ音声も飛び出した「Summer Pockets」ブロック、小林竜之を迎えた「FAIRY TAIL」ブロックと、ステージはさまざまな趣向とともに目まぐるしく展開していく。
こっそりアニメタイアップ告知
タイアップ曲としては初めて自身で作詞を手がけた「歌えばそこに君がいるから」の披露に続き、彼女の代名詞的な作品とも言える「Re:ゼロから始める異世界生活」シリーズのブロックでは、「みんなにこっそり話したいことがあって……鈴木このみ、次のアニメタイアップが決定しました!」と笑顔を弾けさせるひと幕も。テレビアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」4th seasonのオープニングテーマ「Recollect」をロンドンを拠点に活動するアメリカ出身のラッパー兼シンガー・アシュニコとのコラボレーションで担当することを発表し、「やったー! やったー!」と無邪気に嬌声を上げながら会場のファンと喜びを分かち合った。
そして、客席内を練り歩きながら歌われた「DAYS of DASH」や、本編ラストナンバーに選ばれた「Theater of Life」といった楽曲でホール内を物理的に振動させるほどの盛大な大合唱を巻き起こしたのち、アンコールでは「デカめの目標を言ってもいい?」と不敵な笑みを浮かべた鈴木。「これまでアニソン界の端っこを走っているつもりだった」という彼女は、近年atsuko(angela)やオーイシマサヨシ、LiSAといった面々から期待の言葉をかけられる機会が増えたというエピソードを明かしたうえで、「今年はアニソン界のエースになります!」との宣言を力強く言い放ち、大きな喝采を呼んだ。
目指せ武道館宣言
さらにアンコール1曲目の「Bursty Greedy Spider」を景気よく披露し終えたあとには、アニソンオンリーワンマン公演を規模を拡大して再度開催することも発表。その会場となる東京・SGC HALL ARIAKEが、この日の会場であるLINE CUBE SHIBUYAの約2倍キャパとなることに触れた彼女は、「これはゴールじゃないの。このSGC HALL ARIAKEをみんなでしっかり大成功させて……いよいよ行きましょう! 日本武道館へー!」と呼びかけ、“目指せ武道館宣言”でこの日最大級の歓声を巻き起こした。
終盤に来ても一切の疲弊を感じさせないどころか、鈴木はますます伸びやかさを増すばかりの超人的な歌声で、疾走感のあるシンフォニックロックナンバー「Love is MY RAIL」、問答無用の代表曲「This game」を立て続けに繰り出してフィニッシュ。極度に盛りだくさんな内容となった約2時間半のステージをエネルギッシュに、かつ晴れやかに締めくくった。
セットリスト
「鈴木このみ Live 2026 ~Anison Collection~」2026年1月17日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
01. Blow out
02. 蒼の彼方
03. Redo
04. 夢の続き
05. THERE IS A REASON
06. 君色、僕色(w/ 伊東歌詞太郎)
07. メロディックロードムービー(w/ 伊東歌詞太郎)
08. アルカテイル
09. Lasting Moment
10. フィニステラー
11. カオスシンドローム
12. NEVER-END TALE(w/ 小林竜之)
13. 歌えばそこに君がいるから
14. Realize
15. Reweave
16. DAYS of DASH
17. Absolute Soul
18. Theater of Life
<アンコール>
19. Bursty Greedy Spider
20. Love is MY RAIL
21. This game
公演情報
鈴木このみ Live 2026 ~Anison Collection+~
2026年11月7日(土)東京都 SGC HALL ARIAKE


