2026年の幕開けに合わせ、音楽ナタリーではさまざまなアーティストに「2025年に最も愛聴した3曲」を聞くアンケート企画を実施。回答者のジャンルごとに分けた全8本の記事を公開していく。今回は「ネットクリエイター編」として、厚揚げろが。、雨良 Amala、岩見陸(ナナホシ管弦楽団)、きくお、ちぐさくん(AMPTAKxCOLORS)、まらしぃが選んだ2025年の3曲を紹介する。
構成 / 橋本尚平
厚揚げろが。
King Gnu「SO BAD」
私はUSJのホラーナイトイベントが大好きで、小学4年生の頃から、ハロウィンの時期になると毎年USJに遊びに行っています。去年まではAdoさんの曲がテーマソングでそれが大好きだったので、今年は曲が変わると聞いて正直ソワソワしていました。でも、2025年はKing Gnuさんだと発表された時、King Gnuさんも大好きなのでとてもとても嬉しかったです。飛んで喜びました!
SO BADは、1番サビが終わったあとの雰囲気がガラッと変わるところがとても好きです。初めてこの部分を聴いた時は、曲の音質や楽器が落ち着いたような雰囲気になり、まるで違う曲に変わったようで思わず再生画面を何度か確認してしまいました。歌詞が和風になるのもとてもかっこよくて惹かれました。
ふたつめに好きなのは、「最悪で最高♡」というように、歌詞の終わりにハートマークがついているところです。かっこいい曲調でありながらも、キュートさを連想させる歌詞でとてもお気に入りです!
MECHATU-A「MECHA-MECHA」
私はVTuberやアニメが好きで、特に「にじさんじ」さんが大好きです! その中でも好きなのがMECHATU-Aというユニットです。
MECHATU-Aさんの「MECHA-MECHA」という曲は掛け声がすごく楽しく、明るい曲でダンスも踊っていて楽しくなる振りです。
お気に入りなのは、1番サビが終わった後のひとりひとりが台詞を言うところです。とても良いリズムなので、何度聴いてもノリノリになれます。セリフを一緒に合わせて言うと、MECHAMECHAテンションが上がります!! 一緒に入っている掛け声も好きなので、友達と遊んだときは一緒に掛け声をして遊んでいました! 「どんな困難だって 一緒なら乗り越えられる」という歌詞も、MECHATU-Aさんらしいヒーロー性が伝わってくるフレーズだと思います。ひとりで立ち向かうのではなく、「一緒なら大丈夫」と手を差し伸べてくれる感じがして、自然と背中が押され、勇気が出ます!
澤野弘之「Call of Silence」
今年、私はアニメ「進撃の巨人」をたくさん見ました。この曲は、作中の挿入曲です。アニメで初めて聴いた時、とても綺麗で素敵なメロディに感動し、すぐに音楽配信サイトのフルバージョンまで飛んでいきました。
「Call of Silence」で好きなところは、しばらく静かになってからサビに入るところです。サビの壮大さがとても好きです。ですが、その壮大さというのは、ものすごいシンバルの音でも、多くの弦楽器の音でもありません。進撃の巨人の世界観を連想させる旋律と歌詞が壮大だと私は感じました。楽器の数に頼らず、旋律と歌詞で壮大さを感じられる曲を作れる澤野弘之さんが本当に凄いと思います。
<プロフィール>
厚揚げろが。(アツアゲロガ)
現在は小学6年生の作曲家。5年生のときに夏休みの自由課題として作ったインストゥルメンタル曲「はじまりの曲」を、2025年2月に父親がネットに投稿したところ、独特な世界感と完成度の高さから多くの人々の心をつかみ、SNSで爆発的に拡散された。ユーザー生成動画の再生数はわずか半年で20億を突破し、YouTube年間ランキングの「国内トップショート楽曲」において数多のヒット曲を抑えて1位を獲得。2025年にはEPを1作、シングルを4作発表している。
雨良 Amala
可不×あばらや「街の残像」
今年8月に「YouTube Music Weekend」の楽曲として投稿された、10代の新鋭あばらやさんの楽曲です。YouTubeプレミア公開の仕様上、曲の長さがリアルタイムでは分からないまま聴くことになり、その尺がより世界観に惹き込ませる楽曲でした。皆さんも聴く際は、わざと残り秒数を見ずに視聴してはいかがでしょうか。
rinri「待ってて、彼岸で」
音楽としての完成度以上に、ひとつの物語として読める文学作品だと個人的に解釈しました。1リスナーとしてこの曲に救われた自分が居ます。オススメ、というよりは人生のバイブルとして確立された1曲のような気がします。
サカナクション「怪獣」
山口一郎さんの生き様が垣間見えて震え上がります。同じクリエイターとして、先人としてこの道を切り開いてくれているなと、そう感じさせてくれる楽曲です。楽曲そのものにサカナクションが擬態した、魂を感じる作品でした。
<プロフィール>
雨良 Amala(アマラ)
作曲家 / ボカロP。2025年3月にリリースした「ダイダイダイダイダイキライ」のミュージックビデオは、YouTubeで公開わずか40日で1000万再生を達成し、2026年1月時点で4400万再生を突破している。また「アリフレーション」は、初音ミクの祭典「マジカルミライ」の一環として開催されたオリジナル曲の公募コンテスト「初音ミク『マジカルミライ 2025』楽曲コンテスト」にて準グランプリを受賞。2025年12月に公開された「バゥムクゥヘン・エンドロゥル」も再生数が急上昇している。
岩見陸(ナナホシ管弦楽団)
Dorothy「TOMBSTONE TOWN(feat.Slash)」
Beach bunny「Tunnel Vision」
James and the Cold Gun「Cut the Brakes」
今年は暮らしの中で流れている有線から知ることが多かったですが、やっぱりギターが爆音で鳴っているとスカッとしますねえ。オシャレな音楽とはまた違った方向で、聞く人の強さを解放してくれる。
本当に必要なのかもわからない半音だらけの音楽が溢れた近頃ですが、好きやけどもうええてとなったその頃、スピーカーから乾いたリフが聴こえてくる感じがたまらなく良くて、ロックミュージックばかりが記憶に残っています。
ペンタトニック万歳!!
<プロフィール>
岩見陸(ナナホシ管弦楽団)(イワミタカシ / ナナホシカンゲンガクダン)
滋賀県出身のボカロP。古きよきギターロックとアニメソングのキャッチーさを主軸に据えた“ナードロック”を得意とする。2022年からは、島爺とともに結成した音楽制作ユニット・カロンズベカラズのギタリストとしても活動。近年は作家として、P丸様。「シル・ヴ・プレジデント」、宝鐘マリン「美少女無罪▼パイレーツ」、星街すいせい「ソワレ」、しぐれうい「うい麦畑でつかまえて」といったVtuberシーンのヒット曲を多数手がけている。2025年12月に、本名である岩見陸名義で“セルフ歌唱プロジェクト”を始動した。
きくお
WING「Dopamine」
ビートボックス界隈の作曲クオリティの向上には目を見張るものがあります。決してメジャーな界隈ではないものの、面白い人達が集まって賑わいを見せており、独自の表現が追求されている印象で目が離せません。
100% Thai House on a Tuktuk | Meltmode
タイのハウスです。軽妙で聞きやすく、楽しい気持ちになります。ハードで重くて聞き疲れするダンスミュージックに飽きたら、こちらで愉快に口直しという感じで聞いていましたが、すっかり好きになってしまいました。
DJ KRUSH at 大中寺 Daichuji / MUSO Culture Festival 2021
創意工夫や面白い仕掛けが随所に凝らされている上で、BGMとしても聞きやすいのが嬉しいです。作曲をしていて音楽を聞き疲れてしまうことが多く、普段作らないようなものや、聞きやすいものに手が伸びがちですが、こちらはそんな中でも創造性が高く面白いです。
<プロフィール>
きくお
1988年生まれのボカロP。2003年に音楽制作を開始し、2010年にボーカロイド楽曲を初投稿。2017年に高等学校用教科書「高校生の音楽1」(教育芸術社)に、自らが作詞と作曲を手がけた楽曲「Six Greetings」の楽譜と顔写真が掲載される。代表曲の1つ「愛して愛して愛して」は、2022年にSpotifyにおいてボーカロイド楽曲再生数世界1位を達成。同年にNHK総合のドキュメンタリー「プロフェッショナル仕事の流儀 究極の歌姫 バーチャル・シンガー 初音ミク」に出演した。2023年にはYouTubeチャンネル登録者数が100万人を突破。2024年1月にボカロPとして初のアメリカツアーを全12公演行い成功に収める。2024年から2025年にかけて、世界16カ国39公演を回るワールドツアーを実施した。
ちぐさくん(AMPTAKxCOLORS)
Mrs. GREEN APPLE「狭心症」
衝撃を受けました。本当にそれしかなくて。
恥ずかしながら、今回初めてRADWIMPSさんのTRIBUTEアルバムでMrs. GREEN APPLEさんが歌われた「狭心症」を聞かせて頂き、今までなぜこの曲に出会って来れなかったのか、とても後悔しました。
もちろん、すぐにRADWIMPSさんの「狭心症」も聞かせていただき、心が何度かぐちゃぐちゃになりました笑
でもそれぐらい、僕の心に刺さる作品で、メロディで、歌詞で、感情で、全てがあまりにも凄くて…………。
この曲の中で、感情の遷移や自分自身を見つめるような描写が多いのですが、
「勇気を持って 拳を出して
好きなようにやっちゃって」
と、鼓舞するような歌詞もあったり
「僕は僕を 幸せにする機能で
いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい……」
この部分が本当に大好きで、いつも涙が流れてしまいます!! 幸せになりたいなあと思います。
闇の中の光がとても明るく見えるように、辛い気持ちを知っているからこそ輝こうと羽ばたこうとできるのだと思います!とっっても大好きな曲です!!
えぶホスPlayers「えぶりでいホスト」
こちらの楽曲は、ごとうにも先生原作「えぶりでいホスト」の主題歌です!!
ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんが作詞・作曲をされているのですが、もう…!!!ずるい、かっこいい、おもろいの3拍子で!
(このおもろいは、芸人さん的なおもろいではなく、曲の構成などが面白すぎて何度でも聞いちゃうのおもろいです!!!)
最初から
「えぶりえぶりでい
えぶりえぶりでい
えぶりえぶりでいホスト」で始まるのですが、もう最初聞いた時ビックリしちゃって聞き入っちゃいました笑
そしてえぶホスPlayersとして「えぶりでいホスト」のキャラクターボイスを務める声優の方々が歌われるのですが…! それも声が良くて良くて…!! キャラソンも大好きな僕にとって、ハマるのは秒でした…。
飲みやコールの要素が沢山出てくるのですが、その解像度も高く…!個人的に
「姫吐く オレ吐く 皆吐く」という歌詞で、ええ!?(笑)となった後に
「さあ 口ゆすいで
トイレの扉を引けば
おしぼりがキミを優しく待つよ
そんで飲んだら
吐いて飲んだら
HAPPEY不可避」
という歌詞に繋がっていくのですが、情景が目に浮かぶというか、実際そういう風にされているんだろうなと驚きました!
あ、ハッピーのスペルが気になった方は曲と共に漫画、アニメも是非見てみてください…!!(隙あらばオススメ)
HANA「ROSE」
こちらは、ちゃんみなさん主催のオーディション番組「No No Girls」よりデビューされたHANAさんの楽曲になります!
あまり普段オーディション番組は見ないのですが、「『No』を突きつけられた経験がある人」というワードが刺さり、「No No Girls」を最初からリアルタイムで追い、ファイナルは号泣しながら見届けました
「ROSE」は、魂を燃やしてパフォーマンスをしている、自分たちがここにいることを刻み付けたい、確かなものだと証明したい、と全てで示してくるような楽曲です。
聞いているときは、全身がビリビリとして、自分のちょっと弱ったところなども全部ひっくるめて背中を叩いて押し出してくれるような、そんな強い力を感じます。
はじめてサビの
「醜い世界でも
咲いた花 泥だらけでも
I can't hide no more」という部分を聞いた時に、歌詞や歌い方で心臓を直接殴られたようで、涙が出ました
弱った時、前を向けない時、頑張りたい時に聞いてます
すみません、ただ聞きたい時も聞いちゃいます!(笑)
<プロフィール>
ちぐさくん
2.5次元歌い手グループ・AMPTAKxCOLORSのリーダーで水色担当。“ショタ系ボイス”を武器に高音で歌う“歌ってみた”動画やゲーム実況が人気を博し、YouTube公式チャンネルは126万人超(2026年1月現在)の登録者を誇る。またグループではアニメや投稿動画の脚本も手がけ、声優も志している。AMPTAKxCOLORSは2024年8月に歌い手史上最速となる結成1年10カ月での東京・日本武道館でのワンマンライブを敢行。2026年3月20日と21日には、神奈川・Kアリーナ横浜で2DAYSワンマンライブの開催を予定している。また個人活動として、2025年9月に初のソロオリジナル曲「反抗期こんぷれっくす」をYouTubeで公開。同年11月には本人が手掛けるオリジナルアニメ動画「男子高校生は前途多難!」のマンガが発売された。
まらしぃ
サカナクション「怪獣」
2025年一番聴いた楽曲だと思います
この雰囲気や余韻に憧れて、なんとか演奏できないかと衝動的にピアノに向かっていたのを覚えております
Mrs. GREEN APPLE「クスシキ」
楽しさや疾走感の中に、歌声と緻密な音の組み立てやテクニックがきらりと光っていて感激しました
聴いていて飽きない大好きな曲です
米津玄師, 宇多田ヒカル「JANE DOE」
大好きなアーティストの共演ということで胸が昂りました
スクリーンで聴いた瞬間の鳥肌を思い出しながらピアノ演奏動画を撮らせてもらいました
お二人の掛け合いやハモりが最高です
<プロフィール>
まらしぃ
2008年よりニコニコ動画の“弾いてみた”カテゴリなどで活動しているピアニスト。ボカロPとしてもオリジナル曲を投稿している。2010年にボカロ曲をカバーした1stアルバム「V.I.P(Marasy plays Vocaloid Instrumental on Piano)」をリリース。2013年にはトヨタのハイブリッドカー「AQUA」のCMソングの演奏を担当した。2021年3月には東京・日本武道館にてグランドピアノ1台による単独公演「marasy piano live in BUDOKAN」を開催。2024年11月に約4年ぶりとなるオリジナルアルバム「Piano monkeys」を発表した。同年7月にはイギリス・ロンドンで行われたイベント「HYPER JAPAN Festival」のため渡英し、さらに「FUJI ROCK FESTIVAL」に初出演。現在、マイクやスピーカーといった音響機材を使用せずに生音でパフォーマンスを披露するコンサートツアー「marasy Piano Live Asia Tour 影奏会 EN-SOUKAI」を国内外で開催中。


